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ミヤマクワガタのメスの見分け方。似たノコギリクワガタの♀との違いを紹介。

クワガタのメスが取れた。ミヤマ?

これがミヤマの♀。新成虫なら金色の毛で一発で分かる。

山地でクワガタ採集をしていると、クワガタの♀が取れることがあります。

分かりやすい♂に対し、♀はどの種類も似ているのでややこしいですよね。

特に人気が高いミヤマクワガタの♀と、山地で同所に見つかるノコギリの♀の違いに悩むあなたへ贈るのが今回の記事です。

ミヤマの♀はここが唯一無二

ミヤマの♀ですが、ひっくり返すのがおすすめです。

結論で核心となりますが、裏返して足が黄色ければミヤマです。

ミヤマクワガタは足の基部に近い部分、腿節(たいせつ)に黄色い色があるという特徴が見られます。

なのでひっくり返して黄色いかを確認しましょう。

ノコギリ♀(左)とミヤマ♀(右)

この時、前足の付け根にある黄色い毛と勘違いしないように注意が必要です。ここは毛が密集しており、振動を感知する器官として使われています。

ミヤマの黄色い部分は中脚や後ろ足の広いエリアに広がっていることが多いです。

実はミヤマは♂も足が黄色い

♂にも同様の色が見られるので判別に悩んだ時には使ってみてください。

ミヤマ♀は顎の形が違う

表から見た場合でも実は見分けられます。

しかし、これはちょっと慣れた方向きです。

ミヤマ♀の顎は他種の♀と比べてかなり太い

ミヤマクワガタの♀は、頭部のある大あごの内側にある突起が他種に比べて非常に太いという特徴があります。

ノコギリ♀(左)とミヤマ♀(右)顎の大きさの違いがわかるでしょうか。

一番ややこしいと思われるノコギリの♀と比べてもその顎の突起の太さの差は段違いです。

分かりにくい場合には顎の内側にある突起に注目してください。

左からノコギリ、ノコギリ、ミヤマ、ミヤマ。

また、胸部の丸みが強い傾向が見られます。

胸部が丸く、顎が太いことからお尻の方から段々に小さくなっていくのが計4段あります。

ノコギリは頭部が小さいので頭胸腹の3段。ミヤマは顎が大きいので顎頭胸腹に見える。

多くのクワガタは3段になるように見えるので顎の分1個目立ちます。

産毛が生えていたらミヤマと考えることもできる。色が黄土色ならミヤマ、赤系ならノコギリなども可能。

また、新成虫であるならば金色の毛が体表を覆っているので、全体的に黄土色っぽく見えるのもミヤマクワガタの特徴です。

赤っぽいノコと黄色っぽいミヤマ。ノコギリは黒いものもいるので注意。

初心者が悩むノコギリとの見分けについてはノコギリは赤色をしていることが多い点などの違いでも見分けられます。

慣れれば悩むことなくササっと見分けられますので、目を鍛えてみてください。
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