ヤママユ愛好家必携の図鑑

ヤママユガといえば蛾好きはもちろんのこと昆虫に興味があるとつい摘まんでしまったり、取るつもりはなくても見つけるとうれしくなってしまうなど鱗翅専門でやる人もそうでない虫好きも大好きな昆虫界隈のアイドルかなと思います。
日本にいる種数は大したことはないのですが、地域変異に富むことが知られており、寿命も短いことから鮮度を求めるとなかなかに楽しめる対象です。
そんなヤママユガにスポットを当てた素晴らしい図鑑があることをご存じですか?
日本のヤママユという図鑑はこうしたアイドル的な可愛さを持ち多くの人に愛される対象をまとめた卑怯な図鑑なので紹介します。
日本のヤママユという図鑑
この図鑑は価格は約3000円、種数は少ないが虫好きならば誰もが興味を持つヤママユガにスポットを当てた図鑑です。

掲載種はヨナグニサン、シンジュサン、ヒマサン、ヤママユ、サクサン、ヒメヤママユ、クスサン、クロウスタビガ、ウスタビガ、ハグルマヤママユ、オオミズアオ、オナガミズアオ、エゾヨツメ。

これらが標本と生態写真、加えて色彩変異型や幼虫のステージ(種によりステージの程度は異なる)それからヤママユについての採集記や思い出話的な部分も掲載されており、まさに少なく良いものを作り上げたような図鑑となっています。
思わずヤママユガの仲間の採集に通年力を入れていきたくなってしまう、アイドルとしての魅力を高める図鑑といえます。

ヤママユ可愛いなぁ、いいよね。と少しでも興味が湧いた経験をお持ちであるならばこの図鑑を持つことで幸せになれること間違いないですね。
具体的にどのように良いのでしょうか?
豊富なプレートと色彩変異
まず掲載種数が少ないということでこの図鑑では各ヤママユの色彩変異パターンなどが豊富に乗っています。(242個体)

ヒメヤママユの黒化型というような分かりやすいものだけでなく、ヤママユの黄色型、褐色型というようなベースの色の違い(レアとかではないもの)なども紹介されています。
加えて各所で見つけられた珍品という名の異常型のようなものや種によっては雌雄同種の貴重なサンプル、捕獲例の極めて少ない珍しい色彩などなど同じ虫なのにここまで変化が生まれるのかと知らない発見がたくさんあります。

これまで自然界で当たり前に見ているヤママユガの仲間のちょっと違う姿や、思わず採集に行きたくなるような変異、目標にしたい色彩など自分の見ていたヤママユの世界はまだまだ序の口であることが改めて認識できるとても良い図鑑となっています。

プレート数はとても多く変異型も何が変異なのかわかるように説明されていますので、通常のものしか知らなくても包括的にヤママユの世界をより深く知ることができます。
まあ種数が少ないので結構パラパラと読み進めてしまえるのですが、太く短いということで得られる情報量は多いかなと思いますね。
変異型へのあこがれ
ヤママユの仲間といえば夏の採集のお供というか、おおよそ見つかる対象ですよね。

当たり前に見る彼らの姿にはポケモンの色違いのように色彩が大きく異なる点や模様が部分的に異なる点などが見られます。
通常の姿を見ているからこそわかる彼らの地域変異は、いつか見てみたいその地へ足を運ぶ理由の一つとしても機能しそうですね。

私はデーモンエゾヨツメとかウスタビガの怨念型とか、ひとえにウスタビガでも変異が意外と大きいとか、ヤママユのイエローバンドとか、ヒメヤママユのチョコボール型、黒化型とか一度は見てみたいなと思っちゃいましたね。
通常でも随分違うものがあることからヤママユの色彩においてどういう点に着目したらいいのかというのがよくわかるため、今年以降は目にするヤママユの着眼点も大きく変わりそうです。
ウスタビガの怨念型非常に気になりますね。
読み物としても楽しい採集記
プレートでヤママユを楽しんだ後には、ヤママユに魅了された方々のよもやま話が楽しめます。

個人的にはむし社の図鑑の醍醐味といいますか、単に図鑑で終わらない読み物として楽しめる点が気に入っています。
私もブログをやっていますが他人の採集記ってやっぱり好きですし、何よりそういうのを読むと自分も採集に行きたいなぁと思いますよね。
日本のヤママユの最後尾にはそうした色々な採集話がたくさん載っています。

ヤママユはクワガタやほかの虫のついでになんかとれるというような印象が強い昆虫ですが、話の中で彼らの飛来の生態や楽しそうな情景を想像するとヤママユ狙いでのライトトラップなどもやってみるのは面白いんだろうなと感じます。
この話ではプレートでは語られない生きた生態情報がかなり含まれており、カラープレートでは補足されない情報が十分に補われるように思いました。

例えばウスタビガの飛来時間の話などなかなか目にしない話ですが、ヤママユ通の中では常識であるようで表に出ないこうした情報に触れられるというのは貴重な機会といえますね。
まさにヤママユという昆虫に対する理解を深める一つの本のように活用できるのは素晴らしい点かなと思いました。
日本のヤママユの欠点は?
この本の欠点はヤママユの情報しかないということでしょうか。

何を言ってるんだと思うかもしれませんが、この本はヤママユガの仲間の情報しかありません。
そしてこれを求める人はヤママユの情報を求める人かなと思いますので唯一のヤママユにスポットを当てた本として特に欠点はないように思います。
いうならばプレートの産地が結構偏っていることでしょうか。また、変異には種により差があるのか掲載種数にもずいぶん差があるように思いました。
しかし価格は3000円程度とこうしたプレートが載っている図鑑にしてはかなり安くお手軽で読み物としても面白いと欠点らしい欠点はないかなと思いますね。
あ、この本はアマゾンなどの通販では買えないのが欠点かもしれません。むし社を始め一部の専門店でしか購入できないため、そこは人の目につくことがなく欠点といえるかもしれません。
おすすめできる人は?
ヤママユという虫に1mmでも興味があるならば購入することをお勧めします。

その興味をかなり深堀してくれる文句の付け所がない図鑑といえますね。
興味があるならば買って後悔することはないと思いますよ。
蛾関連シリーズ
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蛾類の包括的な図鑑ではこれがおすすめです。
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購入にはむし社や六本脚へ行くか通販が必要です。
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ライトトラップをやれば効果的にヤママユに出会えますね。
