生物多様性
春に様々な場所でホバリングをする小さなアブとしてビロウドツリアブがいます。この虫は出現時期やその口の形状が植物とのつながりを見ていくうえでとてもおもしろい生き物です。身近でも会えるので僅かなこの機会を活かしてみてください。
たんぽぽの外来種と在来種の交雑の話はよく聞きます。外来たんぽぽが在来種の遺伝子を汚染するという視点ですが、掘り下げてみると在来の遺伝子が外来種に流れていくという面白い視点が見つかりました。たんぽぽを取り巻く環境を見ていきましょう。
春に黒いハチが道を塞いでいる場合があります。大きな羽音と近づくと接近してくる様子からかなり怖い印象を受けますが、その正体は刺すこともしないクマバチのオスです。生態的な視点を理解すると春の怖いハチの見方が変わるはずです。
最も身近なキツツキのコゲラは黒と白を混ぜたような特徴的な色合いをしています。キツツキの仲間は木の中にいる昆虫を捕まえるために木をつついて探ったり、営巣のために穴をほったり、メスへのアピールで木を突くなどキツツキならではの面白い行動を取りま…
ネクタイをした身近な鳥としてシジュウカラがいます。ネクタイ模様の違いや、別種からなる混群、蛇や猛禽などの捕食者を通じた生態系のつながりに加え、鳥特有の巣材を利用した昆虫の発生など色々な視点からシジュウカラ知って見ましょう。
自然の中で木に張り付くパンケーキを見つけたならばそれは生物多様性観察のチャンスです。キノコの仲間は分解者として重要なだけでなく、分解の過程でクワガタなどの生き物にも利用されます。主な2種のカテゴリーの菌を中心に身近なキノコやクワガタとのつ…
10cm以上の産卵管を持つウマノオバチというハチがいます。寄生性のハチであり、ミヤマカミキリというカミキリに寄生するのですが、こうした虫は生物多様性の観察にとても適しています。似たカミキリの中でなぜミヤマなのか?絶滅危惧種なのはなぜか?など…
カニムシは名前だけは有名な生き物です。サソリのような大きなハサミを持ち、カニのように敵を捉えて捕食します。見つけるためにはカニムシを探すための視点が不可欠ですが、その生態はマダニを捕食するものがいるなどかなりユニークです。
冬の代名詞的な植物、スイセン 白と黄色の清楚な印象を受けるスイセン。花はどこでしょう?スイセンを始め花びらをブワッと広げる植物は多いです。しかし花に見えるその部分、実はお花ではないなんてこともあるんです。今回は冬の代表的なお花であるスイセン…
冬のバードウォッチングといえばルリビタキは欠かせません。青色をした鳥は珍しく、人気も高いのですが、なぜ青いのか?といった疑問を突き止める人は少ない気がします。ルリビタキを例に様々な色素や構造色が作り出す自然の妙技を見ていきましょう。
朝うるさい鳥がいますよね。町中、市街地、雑木林、様々なところで目にする灰色のあの鳥の名称はヒヨドリと言います。朝に鳴く理由、種子散布への貢献、受粉への貢献、身近なヒヨドリの見方が変わること間違い無しの記事です。
黄色いチョウはよく目にしますが、それが2種類いることは知らないのではないでしょうか?キタキチョウとモンキチョウの身近な種の比較からは遺伝子の多様性を始めとした生物種間の違いを見ることができます。
虫が白くなって死んでいたならばそれは生物多様性観察のチャンスです。ボーベリア菌が虫を殺すプロセスからは寄生生物の戦略を見ることができます。どうやって虫は死に、菌は繁殖するのか見ていきましょう。
サワガニは名前こそ馴染みのある生き物ですが、実物を見る機会はかなり減ったのではないかと思います。きれいな水の指標生物として、山の保水機能や湧き水の仕組みを知る対象として、寄生者や分解者などの食物連鎖の一員として多角的に生物を見るおすすめの…
タラの芽は春に味わえる最高の食材の1つです。採集にはタラノキがどんな環境に生えるのか?という生態的な視点を抑えておけばかなり見つけやすくなります。冬の間に下見をしておけば春の僅かな採集期間に採集できるでしょう。その要点をお伝えします。
鳥の糞は一見不要に思えますが視点を変えると生き物の捕食や種子の運搬、水辺や土壌への栄養の供給など様々に貢献しているのではないかと思います。鳥の糞を通じて生態系の見えない部分を考察してみましょう。
ハヤブサは人気の高い猛禽類の一種であり、憧れのバードウォッチング対象です。生態系上位種である彼らからは実に多くのことが学べます。今回は食物連鎖を通じた目に見えない生き物同士のつながりを中心に話題の鳥インフルエンザなども絡めて考察してみます…
ゴマダラチョウの越冬幼虫探しは冬の醍醐味とも言える楽しいイベントです。オオムラサキ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラの3種の幼虫はどれも似ていますが細部は異なっており、好むエノキのサイズも違うなど多様性を見ることができます。
雪虫として知られる昆虫の正体はアブラムシです。ですが、生息地の限られるものと平地の普通種がいることに気づきました。トドノネオオワタムシとケヤキフシアブラムシの2種を紹介し、2つの植物を移動する生態や食物連鎖を通じた色素の授与などの面白い麺…
緑の鳥は数種類いますが、町中で出会う場合にはほとんどメジロです。メジロはツバキの主な花粉運搬役で、三宅島ではツバキ利用の80%近くがメジロに利用されているなど非常に密接な関係を持ちます。植物と鳥という自然の関係を見るのに最適な生き物です。
ミツバチと我々の生活は切っても切れない重要なものです。食事を例にミツバチの貢献具合を紹介していきます。生態面や虫媒花の戦略、ハナバチ類の減少などミツバチを取り巻く状況なども紹介していきます。ハチ類の見方が変わると嬉しいです。
身近に見られるカメムシの種類はおおよそ絞られてきます。私の地域で見られるものを中心にチャバネアオ、ツヤアオ、クサギ、キマダラといった普通種を紹介します。知ってるカメムシばかりのはずですよ。
セイタカアワダチソウとオオブタクサは花粉症の原因としてよく間違えられている植物です。どちらも外来種ですが種子散布の方法など大きく異なる点が目立ちます。強力な外来種である2種の植物の違いやこれらがもたらす影響などを見ていきましょう。