珍しいコクワガタみたいな虫
カブクワ採集をしているとよく目にするコクワガタですが、似たような黒いクワガタはたくさんいます。


その中でも標高が高い場所に出現する種類としてアカアシクワガタというものがいます。
標高のある場所では普通に見つかりますが、都市部などでは山地に行ったときにうっかりみつけてコクワガタと勘違いされてしまうケースがあるので、似た2種類の見分け方を紹介します。
尚、アカアシのサンプルが殆どないので他記事のように各顎の比較などは行いません。
アカアシとコクワの決定的な違い
2種の判別は実は非常に簡単です。


アカアシクワガタはその名前の由来となる通りひっくり返してみると足が赤いという特徴が見られます。
これは雄雌関係なくアカアシに見られる決定的な判別ポイントであり、この点を見ることでどんなサイズの個体であっても判別することができます。
顎の形の違い
それ以外の違いとしては顎の内側に付く突起の内歯(ないし)というものの付く位置が違うという点もあります。


アカアシクワガタの内歯は顎の先端に集中していますが、コクワガタの場合では顎の中央辺りに1対出ることが分かります。
出現する標高の違い
アカアシクワガタは神奈川東京を例にすると標高300m程から出現する可能性があります。

神奈川西部丹沢エリアではおよそ250m程度での記録があり、都内では高尾山でケーブルカーの付近から記録があります。その位置がおおよそ400mなので平地では見られない種類であると考えましょう。

一方で低地であっても山に面している道路などの外灯には低所であっても飛んでくるという場合はあります。神奈川の場合がその例にあたりました。
外灯飛来性の高さ

アカアシクワガタは生息密度が高いエリアでは樹液などでも見つかりますが、生息限界付近となりそうな300m程度のラインでは外灯への飛来で見つかることが圧倒的に多いです。

コクワガタは樹液から外灯に広く出現するのですが、おそらく個体数の圧倒的な差による出現の偏りかもしれません。
ということで端的ですがアカアシクワガタとコクワガタの違いを紹介しました。
都市部では珍しい種類なのですが、なかなか遭遇できないクワガタです。
一方でネブトやスジのように判断に悩むことも少ない種類なので、ちょっと珍しいクワガタを探したい方は挑戦してみてください。
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クワガタを捕まえたい初心者の方はこの記事に必要情報を沢山まとめておいたので、活用してください。
おおよそわからなくなるところを網羅しており、木の見分け、樹液、探し方など一通り網羅しています。クヌギやコナラの木を探そう!なんてことで終わりませんので安心してください。
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アカアシに出会った記事はこれです。なかなか出会えないクワガタですよね。