アゲハチョウをより簡単に見つけるために
アゲハチョウと言えば子供に人気の高い昆虫の代表格と言ってもいい存在ですよね。

身近にいるけれども簡単には捕まえられない。
種類が多いから色々な種類を捕まえる楽しみがある。
季節を通じて長い間楽しむことができる。
大きいから捕まえた時にとても嬉しいし飛翔がうまいからトンボの様に戦闘が味わえるなどなど要素を考えてみると確かにこれは人気だなと頷けます。
一方で少し捕まえるのが難しすぎないか?と思いませんか?
そんなあなたにこそ今回紹介するこの記事を活用して春から秋にかけてアゲハチョウが良く訪れるお花を理解し、より簡単に捕まえてみましょう。
アゲハチョウが好むお花とは
アゲハチョウが好むお花は季節により異なります。

また、お住まいの地域により変化する可能性が高いです。
これはアゲハチョウには色の学習機能があることと関連しています。
基本的には春と秋には赤系統のお花に来ることが多く、初夏から夏場にかけては白系統のお花に来ることが多いです。

アゲハチョウに色紙と共に砂糖水(確か)を上げた実験ではアゲハチョウが色紙の色を学習して選択的にその色を選ぶようになるという面白い結果があります。
これを前提としておけばお住まいの地域でその時期に何のお花がよく咲いているのか?その色を理解すれば捕まえるチャンスが大きく増えますね。
ここからは関東平野部から山地においてアゲハチョウがよく来ているお花を紹介していきます。
アゲハチョウを探す時間について
アゲハチョウは基本的には気温が低く花の香も強い午前中の内に探すのがセオリーと言えます。

特に春にかけてはこの傾向が強く、午後を過ぎると食事を終えた個体はメスを求めたり産卵場所を求めて活発に自然の中を飛び回ってしまいます。
気温も上がるため、捕まえるのが難しくなりますので基本的には午前中の訪花個体を見つけるか、今回のテーマと外れますが吸水に来た個体を探してみるとよいかなと思います。
春から初夏の花
ヤマツツジ
山地を始め公園に緑地など様々な場所で目にするヤマツツジと山地で自生しているヤマツツジはアゲハチョウが飛来する絶好の吸蜜ポイントとなっています。

春のアゲハは赤に来るというのはよく知られており、この時期のアゲハチョウは街中では赤いポストを始めとした赤いものによく誘引されてきます。
ヤマツツジはマツ林など尾根沿いなどの痩せ地などの下層植生として生えていることが多いです。
平野部には自生していることはあまりないため、平野部で探す場合にはいいツツジの生える場所を事前に見つけておくなどの対策が必要ですね。
標高は400mぐらいあると生えているような印象です。
尾根筋ではアゲハ蝶自体が集まりやすいのでアゲハのそうした性質と合わせて非常によくアゲハがやってきます。
ツツジ類
ツツジ類はおおよそ植栽に由来することになります。

オオムラサキツツジを始めとした大輪系の品種は平野部でアゲハチョウがよくやってくるお花の代名詞ともいえ、緑豊かな環境であれば困ったら大輪系のツツジで待っておけばいいと言えるぐらい安定して飛来するポイントと言えます。
小型のクルメツツジ系も来ると言えば来るのですが、開花期が速いことが多いためどちらかというとGW前後に咲くヒラド系の品種の方がよく来ている印象がありますね。
ハルジオン
町中や身近な環境に生えている植物の中ではアゲハチョウが飛来してくれる可能性があります。

春にかけてはツツジ類を見ておけばアゲハチョウには間違いないのですが、初夏にかけてウツギを始めとした白系統の花へと移行してくるタイミングであるためその際に利用しているのではないかなと考えられます。
とはいえツツジよりもよっぽど個体数は少なく、ウツギの方が基本的には飛来の状況もいいため妥協案と言えます。
ハルジオン自体の数が多いため、ここに来るというような場所もなかなかありませんから他の花を探しつつついでに様子を見ておくといいでしょう。
類似種にヒメジョオンというものがありどちらも一応は狙えます。
ウツギ類
初夏にかけてアゲハが飛来する花と言えばウツギの仲間ですね。

ウツギと言えども色々な種類があり、5月中はウツギ系の白いお花を見ておけば間違いありません。
6月以降は山地以外ではあまり見られませんが、代わりにアジサイの仲間などが白系の花としてアゲハの飛来が見られます。
花は集団で咲くために非常にわかりやすく、基本的には5つの花弁があります。
遠目からでも目立ちアゲハ以外にも多くの昆虫が飛来するため、ぜひ注目してみるとよいでしょう。
ウツギではありませんがミツバウツギという似たような植物がありそちらも人気です。
クリの花

ツツジやウツギには負けますが時折アゲハチョウの飛来が見られます。
およそ5月末から6月中旬ぐらいにかけてアゲハ以外にもゼフィルスと呼ばれるミドリシジミの仲間や多くの昆虫がやってくる大人気の樹木であるため、虫好きならばぜひ見ておくべき樹木と言えるでしょう。
ブナ科なので花の匂いが特有で強烈な点が気がかりと言えます。
花は黄色で線状なため間違えるようなものも特にありません。アゲハチョウをついでに探すならばおススメです。
夏の花
カラスザンショウ
夏場にお勧めできる樹木の内1つはカラスザンショウです。

カラスアゲハやミヤマカラスアゲハの産卵木となる可能性も秘めている植物であり、山地の開放空間や林縁部によく見られる植物の一種です。
幹にトゲが生えてくるため、網を破かないように気を付けたりする必要はありますが有望な樹木と言えます。
懸念点は樹高が非常に高く、飛来した個体は見えても網に入れることができないという場合が多いと思います。
夏場はカラスザンショウとクサギ以外にもとりあえず白いお花があれば探してみた方が良いと思います。
クサギ
クサギもカラスザンショウと同じような環境に生える植物です。

花期は8月頃と真夏も真夏ですが、夏のアゲハチョウが非常によく飛来します。
飛来する種数もとても多く、ほとんどのアゲハチョウが飛来してきます。
真夏にアゲハチョウを探すならば間違いなくクサギですね。
平野部から山地にかけて広く分布している普通種であるため、見かける機会もとても多く助かる植物です。
秋の花
ヒガンバナ
平野部でも安定してアゲハ類の飛来が見込める赤いお花です。

群生していることが多く、開花の期間も長いということで晩夏から秋にかけてアゲハ類が飛来する有望な植物と言えます。
花茎が高く立ち上がるため、網などでも非常に捕まえやすいおすすめのお花と言えますね。
アザミ類
アキノアザミ類は種が多いため、具体的な名称は述べられませんが咲いているとアゲハチョウが来ていることがあります。

私の地域ではあまりアザミ類を目にしないため、ヒガンバナに次いでおすすめといえます。
ブッドレア
私の地域ではありませんが、バタフライフラワーと呼ばれるぐらいアゲハ類を始めとした蝶がよく来るようです。
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標本や採集するならばぜひ採集道具と展翅用具は欲しいですね。