夜の高尾山の危険性は?
高尾山はアクセス良好かつケーブルカーで中腹まで行けることから日没間際から夜間にかけても上ることができます。

山中から見る星空や夜景、ナイトハイクで味わう非日常感にムササビなどの生き物観察、昆虫採集などなど色々な楽しみ方ができますが、夜の山って大丈夫なの?興味はあるけれども危険性はどうなんだろうと気になりますよね。
そこで今回は夜の高尾山に潜むリスクやその対策などについて紹介し、上記の自然を楽しみたい方に向けて説明していきます。
夜の山には危険がいっぱい
まず結論としては夜の山の中では高尾山は比較的リスクが低く上ることができます。

しかし勘違いしてはいけないのが昼の山と夜の山ではそもそものリスクが大きく異なるという点です。
例えば雪山登山の中でも初心者向き!といっても雪山という時点で低体温庄や天候変化によるリスク、雪崩や滑落というようなリスクが通常の登山よりも高いように夜の山というだけで一定のリスクが生まれます。

具体的に夜の山で生まれるリスクは野生動物との遭遇、視界不良による滑落などが代表的なものになるかなと思います。
加えて人が少ないために事故などが起きても発見されないといった2次的な被害も想定されます。
すなわち夜の高尾山は夜の山としては比較的安全なものの動物遭遇のリスクや滑落のリスク、躓きなどによるねん挫などの可能性が高くなるといえます。
夜の高尾にある動物との遭遇リスク
夜の高尾山に何かしらの目的で行く場合に最も考慮すべきことは動物との遭遇リスクであると思われます。

高尾山にはイタチ、テン、タヌキやアライグマにアナグマといった小型から中型の動物はもちろん、シカやイノシシ、ツキノワグマなどの大型哺乳動物も確認されています。
このうち夜の高尾山で割りと遭遇するのがイノシシであり、イノシシには最悪死亡するリスクもあります。

私は主に初夏から真夏にかけて高尾山の夜に頻繁に通い、通算20回以上夜の高尾山には上っています。その中で出会った人や自身の体験を合わせるとクマに遭遇した人はおらず、イノシシに遭遇した人がそれなりにいるという感じです。
夜の山に登るならば動物対策はぜひともしておきたいものです。
動物との遭遇対策ではおしゃべりをしたり音楽を流したり、自分の存在を示すことが特に有効であると考えられます。

私はイノシシには一回も遭遇したことがありませんが、手をたたく、音楽を流すなど音での対策を徹底しています。一方で高尾山でカミキリムシ層を調査していた知り合いは両手で数えられない位遭遇したと話していました。
彼は暗闇を最低限のライトで黙々と突き進むタイプであったため、事前に動物に自身の存在を知らせることがなく遭遇の機会が増えていたのではないかなと考えています。
動物対策には一人では夜の山には上らず誰かとおしゃべりしながら登ったり一人で登るならば音を出すようにしましょう。
滑落や躓きのリスク
夜の山では道が暗く足元の根っこやびっくりして足を踏み外すなどのリスクが考えられます。

夜の高尾山は山中に入ると目の前の手のひらが見えないくらいの暗闇です。
そんな環境に慣れている人ならばともかく、星空、夜景、動物観察、親子での昆虫採集などなど初めて足を運ぶ人はかなりの恐怖を覚えるはずです。
そんな状況では周囲の音や普段なら見逃さない足元の物体に躓いてしまうことが考えられますので、かなり注意する必要があります。

これらの対策としては暗いライトではなく明るいライトを使用することです。
夜の山ではライトが命綱となります。
また、暗所における精神的な疲労を大きく防いでくれるアイテムにもなりますのでソロで行くほど光量が強いライトを使用することをお勧めします。

これにより視界を確保するだけでなく精神的な安心から周囲を見る余裕が生まれ、足元や崖などの危険性を事前に把握しやすくもなります。
加えて前述の動物との遭遇についても光に反射する目を利用して遭遇リスクを下げやすくなるという利点があります。
高尾山ルートの選択
夜の高尾山においてはどのルートを選択するのか?というのも重要になると思います。

夜の高尾山には実際に行ってみるとそれぞれの目的に合わせて人が少数ながらもいることが多いように感じています。
夜の高尾においては観光路である一号路を選択する人がほとんどであるため、夜の山の雰囲気を味わうならば一号路を選択するのがベストであると思います。
そのほかのルートについては装備を整えて複数人で行くのが正解であると思います。

一号路も中腹以外は暗く最初は怖いものですが、山頂及びふもとに向けた道では人が通ることも多いものです。
一方で2号、3号、4号などのバリエーションルートでは道も狭く人もいないかなり精神力を試される道筋となります。
また、麓から登れる稲荷山や6号路のようなルートは本格的な登山が待ち受けているため、基本的には一人では上らないほうがよく、ナイトハイクや夜の山の経験が増えてきてから行くほうがよいかなと思いますね。

6号路は沢の音でほかの生き物の気配を感じにくかったり、水場で生き物が集まる可能性も他より高いと考えられますので、行く場合には複数人がよいでしょう。
また、風や天気などもよく考えたほうがよいですね。風が強い日には木々の揺れる音がかなり不安をあおります。雨予報や天気が悪いと上る人も少なくなるために動物との遭遇リスクなども上昇しますので、気を受けましょう。
夜の高尾山をシミュレートしてみよう
ここからは実際に私の夜の高尾山を例として夜高尾の雰囲気を紹介していきましょう。

夜の高尾山へのアクセスは最終ケーブルカーや日没後以降のケーブルカーなどで登る(夏季は最終が21:15)ことやふもとから登れる6号路もしくは稲荷山などのコースを選択することになります。
基本的にはふもとからならば1号路をチョイスするのが最初はいいと思います。
夜の山へ星空や夜景を見に行く、昆虫などを探すならば最終ケーブルカーで登るのがおすすめです。

麓から登ることをチョイスする場合には最初からクライマックスの暗闇登山が待ち構えています。
真っ暗な山道を登っていきましょう。
頼りになるのは手元のライトだけです。登り口で諦めていく人がいるぐらいには夜の高尾の闇は目の当たりにすると暗いものです。

しかしそれがナイトハイクの醍醐味でもありますからね。
暗闇の中では動物遭遇を目当てにしない限りは音を定期的に出すもしくは常に出しながら移動しましょう。
私は慣れてしまいましたがソロの夜の山の雰囲気は昼間とは全く違う空気が味わえて楽しいと思います。時折茂みから聞こえる音にびっくりしたり、ムササビが多い高尾ではムササビの鳴き声に驚いたり、斜面を見たらシカがいたりと思ったよりも生命に満ちています。

中腹までくれば明かりがたくさん出てきますので一見すればらくちんですがm夜の山に始めてくる人はこの中腹でもちょっと怖いかもしれませんね。
薬王院から山頂にかけては再びの暗闇です。

ケーブルカーなどできたらここが初めての暗闇であり、麓からくればもう慣れたものです。
夜景の場合
夜景を目当てにする場合には山頂よりも中腹のほうが美しく見ることができます。

ケーブルカーを利用すればよいですが、最終ケーブルカーを使うと下りは中腹からふもとまで真っ暗な道を歩くことになります。やや明るめのライトを持っていくようにしましょう。
星空の場合
星空の場合には山頂がおすすめです。

中腹まではケーブルカーを活用し、山頂を目指しましょう。薬王院から上には真っ暗な道を進む必要があり、また、帰り道では山頂から中腹までの暗所と中腹からふもとまでの暗所の計3回真っ暗な道を進む必要があるため、ライトは明るめのものを持っていくことをお勧めします。
昆虫採集の場合

昆虫採集では中腹の外灯を活用するケースが多いかと思いますが、目的に合わせて各バリエーションルートや山頂など色々な場所に行く必要があります。
常に暗所を行くようなケースもあるため、ライトはいいものを選ぶことをお勧めします。
ムササビの場合
ムササビは主に薬王院周りから浄心門あたりにかけてよく出現するため、明かりが豊富な場所で完結します。

下りの中腹から山頂にかけてのみ真っ暗な道を通るため、やや明るめのライトがあれば十分です。
ナイトハイクの場合
基本的には装備を整えていくことをお勧めします。

ライトは良いものを。ルートによっては山頂までずっと真っ暗であるために携帯食や飲み物などもしっかりと持っていきましょう。
音を出す鈴やラジオ、音楽プレイヤーなども初心者は持っていきましょう。
慣れている人はいつもの装備で高尾山ならば大丈夫です。

ということで今回はナイトハイクや各々の目的に合わせた夜の高尾山についてその危険性と目的に応じた暗闇事情などを紹介しました。
夜の山である以上リスクは生じますが、夜には夜の面白さもあるので興味のある方は訪れてみてもよいと思います。
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今後もよく行くならばナイトハイクからアウトドアのあらゆる最適解になる1本です。私も愛用しています。
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