高尾山で一夜を過ごす
夜の高尾山は昆虫採集をする人で意外と賑わっています。

多くは日没以前や直後に登り、最終ケーブルカーを活用するなどして下山していきます。
とはいえ山を降りずに採集し続けたらもしかして成果がより挙げられたりするのかな?と考えたりするもののなかなか実行には移せないという方もいますよね。
そこで今回は趣向を変えて真夜中から活動を開始してみることにしました。
お目当てはシンジュサン
今回の本命は真夜中にピークがあると言われるシンジュサンです。

過去20回以上夜の高尾を登っていますが、未だに出会えていない高尾の人気昆虫です。
それを求めて今年の採集でおなじみのSさんと0時に高尾山口駅で集合しました。
私は23時頃に到着して麓外灯を集会しており、カミキリ類やオオミズアオには遭遇できました。

なお、シンジュサンは外れましたが、外灯の虫はとても多かったです。
登山がきつい真夜中の採集
実はこれまでの夜高尾では上りはすべてケーブルカーを利用しています。

0時に集合なので今回は登っていくわけですが、日頃山を登らないのもあってだいぶきつかったですね。
夜明けまで採集するぐらいのノリならば最終ケーブルカーから登るぐらいでも高尾山ならアップダウンは激しくないので夜明けまでの6時間ぐらいは快適に過ごせるかと思います。
我々のように夜明け後にアオタマを探すような人がいる場合でも、間に合うならばケーブルカーで登ったほうがいいかもしれません。
平日の夜中の高尾山
中腹到着時点でおよそ1時半頃。

麓の外灯を巡っていたのもあって夜の時間はあまりありません。
まずは街灯を見つつSさんの灯火を試してみることにします。
そのための場所移動中に昨年樹液の出ている樫の木があったことを覚えていたので確認すると、早速ミヤマクワガタがいました。

平日の夜中は人が少ないので、ライバルが少ない分飛来したミヤマが残り続けているというメリットがありますね。
実はメスもいたのですが、今日はさほどミヤマを取るつもりがなかったので取りませんでした。
この日は学生グループが3組いたようで、2つが4人の団体。1つが二人組みでした。山頂には一人が寝てましたね。
ハンディライトで灯火をしつつアオタマムシのオスを求めて外灯スウィーピングをしていきます。

私の方は枝たたきを繰り返して早々にミヤマの追加を2つ得ます。

灯火の方はあまり成果が上がらずアケビコノハや羽アリがたくさん来ていました。バッテリーが切れたので山頂にアタックすることに。
今日は二人なのでソロでは気の進まない1号路以外を攻めていきます。
山頂までの道中ではネブトのポイントなども空振りでした。ですが向かう途中に良さげな木が!

ミヤマが3匹もついています。今日はスマホカメラなので画質が雰囲気レベルですが、高尾で1本の木に3匹というのは珍しいです。
山頂散策
山頂周辺では樹液の木もなかなかありますが、ミヤマを始めとするターゲットの虫たちはいませんでした。

アカアシオオアオカミキリの出現がとにかく多く、夜の樹液では最も目にする存在でしたね。
この時点ですでに夜空は薄っすらと明るくなってきており、どこかでホトトギスが鳴いていました。
夜の高尾の夜明けは思ったより早く、0時からだと夜の散策には少し足りないかなという感じでしたね。始発で帰るとしても最終ケーブルカーからくれば十分満喫できそうな感じですね。
普段いかないルートでミヤマ探し
ソロでは行けないルートを探索し、夜の樹液事情を調べてみることにしました。

チョイスした道なのですが、流石に夜間人が移動しに来ないからか樹液の規模の割にはミヤマが見つかりましたね。採集の王道である他の人がしないことをする成果は十分リターンが見込めそうです。
結局このルートでのミヤマは3匹も見つかりました。
夜遅くの明ける時間でこれならば日没直後から真夜中ぐらいまでの時間に勇気を出すと思わぬ成果が期待できそうな感じです。

とはいえ高尾山ではコナラはそれなりにありますがクヌギは少なく、樹液の木が少ないです。
樫の木などが見分けられないといけないので、初心者的にはハードルは高いでしょうか。
まあ、樹液の感じがわかればあまり気にしなくていい点ですけども。
7月中旬入りたてのミヤマたち
一昨年、去年からこれぐらいの時期が高尾ミヤマのピークであると分かっていますが、今年もそれに近い傾向が見られそうですね。
この日見つけたミヤマはおよそ2時間ちょい程度で9匹とかなり多いものとなりました。

サイズはギリギリ大歯に見えるものが1匹で、他はすべて小型の典型的な高尾のミヤマという感じです。
今回は殆ど1号路以外で捕まえています。
ミヤマを目当てにする人は訪れている人のレベルや人数を見てそうした差別化の戦術を取っていく方が、不毛な1号路での取り合いに参加せずいいかもしれませんね。
探していたシンジュサンや密かにいないかと見ていたヨコヤマヒゲナガカミキリには遭遇できませんでした。
サイズも奮わなかったので60mmのミヤマやネブトを求めてまた行きたいと思います。
夜明け後にアオタマムシ採集をする
通常の夜の高尾山は夜明けとともに下山して始発で帰るというものですが、今回は違います。

夜明け後に日中に出るアオタマムシを狙うという夜も昼も満喫できる狂気のスケジュールとなっています。
夜明けとともにニイニイゼミやひぐらしが鳴き始め、それを耳にしながら仮眠と言う名の小休憩を取ることにします。
この時間なんですが、家では味わえないチルタイムで非常に良かったですね。

ベンチに寝転がり、目先には緑のカーテン。耳には鳥のさえずりとセミの心地よい鳴き声。
時には甲虫類の羽音が聞こえてきたそのたびに今のは!?と考察する不思議な時間でした。
このチルタイムは1夏に一度は経験しておきたいなと思いましたね。おすすめです。
ただ、夜明けとともに謎のハエと蚊が出現するため、虫よけとネットがあると快適です。

口径の大きい虫網を持っていてよかったですよ。
60cmもあればこのように頭部から腰ぐらいにかけてすっぽりと入れますからね。虫網の新たな使い道を開拓してしまいました。
夜明け後日が昇るとともにヨコヤマを探しつつトイレを目当てに再び山頂へ向かいます。
そのときにはあさイチ狙いの虫屋が来ていたのと登山者がもう来ていました。
アオタマムシを求めて待機
Sさんによるとアオタマは条件が良ければ早い時間からも来るとのこと。

今日のコンディションからいつ頃来るか待機しつつ付近の樹液の木を見ていきます。
ケーブルカーが動き始める頃合いでアオタマ狙いの人が参戦してきますが、どうやら6/27日ごろに見かけた人のようでした。
朝早いですね~という挨拶の後、実は真夜中からいますというと流石に驚いていましたね(笑)

いつもは期待に胸踊るアオタマの待機時間ですが、流石に眠気がすごくお互いにだんだんと幹周りの巡回も減っていきます。
そんな中で10時頃に早速1匹目が飛来します。が、これは樹皮裏に隠れてしまいロスト。
2匹目が立て続けに来て樹皮裏に隠れてしまいます。
網でアプローチするも引っ込んでしまい行方不明に。3匹目か不明ですが近場の樹皮に出現するもそれも隠れてしまいます。
そこから期待は上がるものの2時間ほど出現がなく、気温があまりにも低いことが原因ではないかと考察をしていくことに。脳を使わないと眠いのです。

Sさんが別の木に巡回へ行ったことにすら気が付かず、木を見ていると、何かが這い出してきているような...?もはや目の錯覚か?なんて思っていると明らかにアオタマが既に空いた羽脱孔から出てきています。
アオタマを報告するも何故かSさんがいないのです(笑) でかい声でSさんを呼んでアオタマにアプローチをかけるもアオタマは落下します。
しかし目で追っていたSさんが落下地点にてハンドキャッチ!!

ようやく1匹目のアオタマを捕獲できました。いやはやこの過酷スケジュールでアオタマの坊主は辛かったので、なんとか1匹でも拝めてよかったですね。
この日は2時頃に雷雲が発生し、流れてきそうだったのでそこで下山します。

ケーブルカーのチケットがなぜか買えないぐらい疲れたようでしたが、降りるときの夏らしい積乱雲のある青空と冷房の素晴らしさと最初に捕まえたゲンジボタルと1号路の夜中登りの辛さが特に記憶に残っていましたね。
帰りの電車では意識が落ちないよう保つのが大変でした。

初めてのオールナイト高尾でしたが、夜明けまでならば意外と楽しめる余裕はありそうだったので気が向けばまたシンジュサンを求めて2回目があるかもしれません。
通常の夜高尾はヨコヤマやアオタマのオスを求めてまたすぐに行くかと思います。

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次回は日中にヨコヤマヒゲナガカミキリとアオタマムシを探してきました。
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前回はこの記事です。アオタマを狙ったものです
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高尾山でミヤマを狙った過去記事です。
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カブクワ採集に役に立つ当ブログの記事です。