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高尾山夜のシカ、イノシシ、クマなど動物との遭遇事情。ナイトハイクで動物にはどの程度出会うのか?

夜の高尾山、獣が怖い?

ナイトハイク。非日常が味わえ、楽しいが、リスクも有る。

昆虫観察からムササビ観察、ナイトハイクや星空観察など、真っ暗な夜の山ということで色々な面で便利な高尾の夜ですが、夜の山には獣との遭遇リスクがあることから怖いという場合がありますよね。

獣との遭遇率がどの程度なのかが分かれば安心できそうなものですが、そんな夜の山を登っている情報がないというのも事実です。

そこで今回は夏の期間に限られますが、ここ2年ほどで20回ほど夜の高尾山を訪れている私が遭遇した生き物について紹介していきます。

なお、利用経路は1号路であるため、他ルートでは事情が異なる可能性が大きいです。

そしてこれは私の実体験であり、これから挑む方が遭遇しないとは限りませんので、参考程度にお願いします。

ツキノワグマ

高尾山はツキノワグマが出現することで知られています。

高尾で熊に遭遇した人に出会ったことがない(夜の山にて)

出現情報を見ると4号路付近や南高尾、景信山や一丁平などでそれらしき生き物の目撃(詳細は不明)情報があります。

高尾のクマ情報は殆どが奥高尾方面のものであり、表で遭遇できる可能性は非常に低いのではないかと思いますが、0ではないです。


私の場合はツキノワグマに遭遇したことはありません。

イノシシ

イノシシは高尾山に広く生息しており、現実的に遭遇する可能性があります。

イノシシに遭遇した話はそれなりに聞く。遭遇する動物の中で一番リスクがあるといえる。

私自身の遭遇回数は0回ですが、夜の山で遭遇する虫仲間に尋ねてみると5人に一人くらい遭遇しています。

夜の山で昆虫データを集めていた頻繁に上る知人は両手で数えられないくらい遭遇していると述べていたころから、1号路以外の道や裏高尾などをナイトハイクすると遭遇する可能性が十分にあると言えます。

シカ

近年シカの分布が増えていると言います。

シカとの遭遇もほとんど無いが、その存在は糞虫の増加で感じる。

夜間の遭遇回数は1回だけですが、その増加の傾向はオオセンチコガネやゴホンダイコクコガネといった糞虫類の増加からもかなり見て取れます。

大抵の場合見つけた時に距離があるので逃げてくれます。

タヌキ

タヌキは3回ほど遭遇しています。

夜の山ではこのあたりの動物の動く音が非常に怖い

夜行性の動物であり、地上を素早く徘徊するために落ち葉の揺れなどでその存在を感知することができます。

道のわきなどから急に音がすることがあり、かなりびっくりします。

アナグマ

アナグマは3回ほど遭遇しています。

アナグマは割と出会える方

タヌキとほとんど同じように地上の落ち葉の音で気が付く場合が多いですが、タヌキと異なりかなり視力が悪いのでこちらに平気で接近してくる傾向が見られます。知らないと怖いかと思います。

イタチ

1度だけ遭遇したことがあります。

こういう斜面の下で音がしたら動物チェック

やはり落ち葉の音で気が付きますが、音の感覚が素早いことから小型動物であると判断し、斜面を見るとイタチでした。
イタチはだいぶ嬉しかったことを覚えています。

ハクビシン

ハクビシンは2かい遭遇しています。

頭上にいる例ばかり

この内樹上と電線の上であったことから地上よりもやや高い場所を好む傾向がありそうです。

木の上で怪しい音がする場合にはハクビシンかムササビの可能性が高いです。

ムササビ

ムササビは遭遇率が群を抜いて高いです。

ムササビは全動物の中で一番出会える。

多すぎて回数を出せないのですが、だいたい遭遇率70%から85%の間位に収束するかと思います。

1号路を歩いているとプロペラのような鳴き声か樹上を移動する音が聞こえるため、かなり見つけやすい動物と言えます。この動物には高い確率で遭遇できるので、高尾においてはムササビ観察がとても簡単にできます。

動物を避けるための策

私は動物との遭遇率はかなり低い方だと思います。

強力なライトで動物側に先に気がついてもらえるというのもあるかも

動物との遭遇を避けるためには耳のいい動物にこちらの存在を知らせるのが有効です。

私はソロで歩くときには時折手を叩いて音を出すようにしています。

音を出した瞬間に斜面の下から逃げる音が聞こえることは多く、そうした行動を取らなければばったり遭遇してしまう可能性は大きくなると言えそうです。

とはいえこれを徹底しているからかイノシシやシカ、ツキノワグマにもほとんど遭遇していません。

動物に出会わないためのコンディション

まず私の遭遇率が低いのは夏場の昆虫の時期に活動しているからだと思われます。

データは夏に集中しており、他の時期とは夜間の人の割合が大きく違うはず。

この時期は夜間人の出入りが激しいため、それを警戒して動物を身を潜めている可能性が高いです。

1号路以外を通る場合には獣リスクは大きく上がると言えます。

特に自然路である6号路と稲荷山コースの夜は注意が必要そうです。

夜の6号路は音が聞こえないので非常に怖い

音を出して自身の存在を知らせるようにしましょう。
6号路に関しては沢沿いであることから音が通りにくくこちらも聞きにくい、そして谷筋であることから上流から下流にかけて風が流れているので匂いも届きにくいと危険な香りがしています。可能ならば複数人で行動する方がよいかと思います。

また、気候条件によりリスクが変化すると言えます。

夜の稲荷山コースなどはライト、音を出すなどしっかりしたほうが良いと思う

まず風が強い日。風と聞くとなんで?と思うかもしれませんが、樹林内で風が吹くと周囲の状況が全く聴き取れなくなります。木々の揺れる音で焦燥感にかられるので気を付けましょう。

それから雨の日などは人の往来が減るので相対的に動物との遭遇率が上がります。

例えば8月20日頃からのライトアップ期間。

もしナイトハイクや夜間を検討するならば、有名な流星群がある時や金土日などの休みの人が多い時、夜間のイベントがある時などタイミングを見計らって一度訪れてみることをお勧めします。

初めての場合夜の山は高尾と言えど別の表情を見せます。決して舐めないようにしましょう。

夜高尾ナイトハイクを快適にするアイテム

ライト次第でかなり快適さは変わります。

快適さは一目瞭然

私は明るい方が心理的にも安心するのでかなりいいライトを使っていますが、おかげで1号路ですがソロでも安心して行動することが出来ています。

ソロ行動が多い予定ならばライトの質にこだわって検討してみましょう。
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今後もこの行動を続け、イノシシやクマなどのリスクを避けていきたいと考えていますが、見てみたいような気もしてしまうのは生き物好きの性でしょうか。

小さい生き物ならば見つけられると非常に嬉しいので、せっかく夜の山を訪れるならば観察してみたいですね。

ナイトハイクは別世界を探検しているようで面白いです。星空や昆虫など複数の目的をもって楽しんでみてください。

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ムササビについては比較的良くられるので、要点を抑えておくと途中で説明したように80%ぐらい出会えます。
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夏の夜には昆虫観察ナイトハイクもおすすめ。
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冬季も昆虫目当てですが登っています。夏に比べ人はいないです。