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深夜帯のライトトラップでイボタガを狙ってみた結果。真夜中はイボタガが飛来しやすいのか?検証

イボタガの活性時間?真夜中のライトトラップ

春といえばイボタガ...の記事を何記事書くつもりなのかという勢いで重ねている今期の本ブログですが、イボタガについてはネタに事欠きません。

今期どんだけイボタガをやるねん。という感じであるが、本人は夢中である。

飛来に関しての情報なんてのはいくらあってもいいものですからね。

イボタガに関しては種の有名な割には重要な情報がないように思います。一説にある深夜帯の飛来というのも個人的には怪しいのではないかなと思っています。

そこで今回は今季まだ試していない深夜帯の飛来の感じを見てみることにしました。

もちろん深夜帯の採集というのはサンプルを重ねることも難しいですからあくまでサンプル1の参考程度のものですが、それでもやはり試してみたいもの。

この記事を読むような方も深夜帯本当なの?と疑問に思っているのではないかなと思います。

その実験を一度してみた感じの報告です。

深夜帯にライトトラップを行う

今回は深夜帯ということでなかなかに気合の入る採集となります。

新顔のオオエグリシャチホコ

動物との遭遇リスクもありますし、外灯を始めとするライトへの昆虫の飛来は日没直後ぐらいから数時間程度が最も盛んな印象があります。

今回ライトを焚く時間はおよそ22時過ぎぐらいからとなりますので、これまでの傾向と比較していくとどれぐらい差があるのか気になります。

そして22時ぐらいから飛来するというイボタガの通説。

これについては私は疑念を抱いておりますが、夜中に炊いてみて4~5匹も来るようならば手の平を返すつもりでいます。

謎蛾。最近蛾類面白いのではと思っている。5月はアオシャクを探そうかなと。

さて山の上から照射していきましょう。

今回は今期お馴染みの虫ビギナーのマッチョが相棒です。

ライトトラップは長時間やる予定なのでお菓子やジュース、それから固形燃料を利用して飲み物を用意してビバークのようなまったり感を楽しんでいきたいですね。

オニオンスープや紅茶を時折飲みながら満喫するぞ

さて、ライトを点灯してみた感想なのですが明らかに虫の飛来が少ないという感じですね。

この日は風もなく気温も22時時点で13度程度はある暖かい日です。月齢もベストなタイミングであり月の影響はありません。

ライトで6匹も来た前回と比べても謙遜の無いどころか抜群にいい感じといえます。なんせ気温が4度程度暖かいですからね。
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(条件的に言えば湿度以外は今回のほうがいいかなと)
ライトを点灯してみるとおなじみのハネナガブドウスズメが飛来...することはなく、なんと大型種は飛来しません。

春のシャチホコ系やシャクガの仲間はやってくるのですが、あれだけ来ていたハネナガが全く来ません。

今回一番来たシャチホコガ。なんだろう?

前回9度という気温の中でも飛来していた彼らが全く来ないというのは、飛翔に時間帯があるのかそれとも蛾類が飛翔する何かしらのトリガーともいえる条件があるのか分かりませんが、月の条件以外にも大きな何かの要因があると考えられます。

中型程度の蛾はよく来ますが、エゾヨツメのオス程度のサイズ感となるとこの時間帯では飛来するものがなく、貝の殻みたいな小さな蛾やクロホウジャクというホウジャクの仲間などが見られました。

羽音がハチなので警戒してしまう。まだハチはいない。

もちろんアオバシャチホコも飛来し、いい蛾だなぁとは思うのですが、全体的に一週間前の日没直後の点灯と比べるとやってくる虫の総量がかなり少ないといわざるを得ません。

賑やかし担当のハネナガ君がいないのもあって虫の観察というよりは夜の山を味わったり夜景を見ることがメインという感じになってしまいます。

一応この後一匹だけ来ました。

イボタガのいい時間帯といわれる22時ごろから、1時間は特に大きな蛾の飛来がありませんでした。深夜帯にライトをやる人が少ない理由が何となくよくわかります。

飛来する意外な蛾たち

時間は早くも1時間を過ぎます。

アオシャクにはまりそうなアシブトチズモンアオシャク。さすがによすぎるか。

待ったり過ごしながらポテチと炭酸ジュースの豪華セットをつまみながら蛾の飛来を待ちます。が、期待感は薄くキャンプの夜のような空気感を満喫する時間となっています。

こうして人はライトトラップという特別感にも慣れていくのでしょう。

所が23時代に予期せぬあの蛾が飛来します。

23時代にエゾヨツメが飛来。さすがにワクワクか。

そう、今期の発見例ではほぼすべてが19時代の飛来であったエゾヨツメです。

エゾヨツメは我々の中では早期飛来の蛾であるという結論になっていたので、この出現には随分と驚かされました。

飛来した姿を見てもいやまさかそんなはずはとなってしまいます。日没直後以外にはいないという風に言うことはできませんね。

最後まで居残っていたエゾヨツメ。今年は見納めか。

この23時の飛来からおよそ1時までの間は渋い時間帯であり、お目当てのイボタガの飛来も全くありません。

いやぁ参りましたね。

イボタガが複数来てくれれば深夜帯に飛来する!と傾向は言えるんですけれども、イボタガ以外に飛来する虫も少なく得にイボタガの活性が高いとか飛来するわけでもないということではやる意味がありません。

時間帯については重要情報なので控えるが、深夜帯である必要はない

少なくとも私は20~22時で十分といえますね。

ライトで1匹ぐらい来てくれーと思いつつ残りの残量はもう1時間を切っています。

そんなさなかにようやく飛来する大型のガの姿を発見します。

もう春も進んできたので出てくるのではないかなと推測していたその正体は、緑色のあの大型種です。

蝙蝠に撃墜されそうになりながらもライトで先に地表に落としたその姿は!

珍しくはないけれども視界に現れるとうれしいし改めてみるととても綺麗

オオミズアオですね!

なんやかんやシーズン一匹目は嬉しいものですが、シンジュさんよろしく真夜中に活性があるのでしょうか。過去も真夜中の採集で夏場に見つけています。

オオミズアオ自体は友人も欲しいといっていたのでイボタガほど珍しい感じはありませんが新顔の出現に盛り上がります。

まだまだ出たての新成虫という感じです。こいつが出てくるとイボタガもいよいよ終わりとなりますね。

この個体が蝙蝠に撃墜されそうになったのを見て、来た虫は素早く抑えることの重要さを学ぶ

オオミズアオの飛来からおよそ30分後。本当にいつライトが切れるかというタイミングでようやく本命のイボタガがライトの画角の端っこにちらりと移ります。

よ、ようやく来たぁー!と盛り上がる我々ですが、例の如く私は網を持っていませんので捕獲担当は友人となります。

友人は鱗翅どころかクワガタ程度しかやらない人ですし、日ごろから虫を追っているわけでもありませんのでイボタガの飛翔とライトで狂った彼らの挙動に完全に翻弄されていました。

戯れているなぁ。虫に翻弄される人を見て考察できる。

前回の仲間がトンボ屋の手練れであったため、その網の技量の差にはちょっと驚いてしまいましたね。

というのも全然捕まらないんですよね。こういうところで経験の差ってめちゃくちゃ出るんだなぁと思いつつ、蛾類は暴れるほど擦れますし素早く捕まえて〆るのがセオリーです。

希少なイボタガをわざわざロスったり傷つけるのはもったいないことです。とはいえそれは標本的な視点です。

虫の体験としてはこういうのを契機として本人も網の技術を向上させたいというように感じていたようなので、それもまた学びでしょう。

そしてこうしたライトトラップでもたもたとしている際の懸念点が蝙蝠です。

ライトに来る虫は視界の範囲でも撃墜されているのが見える

イボタガが不慣れな網捌きとライトを警戒し、舞い上がります。当然蝙蝠の攻撃が心配されるわけで、だからこそ素早く抑えるべきなんですよね。

案の定舞い上がったイボタガが、想像の通りどこからともなく表れた蝙蝠により撃墜されました。

流石にこの想定通りな展開には頼むぜーという感じでしたが、幸いにして落下地点が何となく予測できました。

撃墜された個体が無事である可能性もあるため、イボタガを見捨てるという選択肢は私の中ではありません。

薮の中に降りて10分ほど捜索活動をします。全然見つからないイボタガなわけですがどこかには落ちたのは間違いありません。

この通り綺麗な状態であったので及第点でしょうか。いい体験ではあった。

そしてようやく落下しているイボタガを発見します。コウモリがあまりにも職人芸で撃墜してくれたようで、翅の先端の一部がほんのわずかにかけている程度でそれ以外はしっかりと残っていました。

やはり飛来した個体を長々と相手しているのはあらゆる点からリスクでしかありませんね。

そんなわけで何とか真夜中のイボタガの採集はギリギリ1匹を捕まえることができました。

しかしながら今回の真夜中の採集においてはイボタガは特に深夜帯に飛んでいるというような感じはありませんでしたね。

全体的に渋いしイボタガが来るわけでもない。今回のサンプル1では真夜中にやる必要がない。

月齢、風、気温などの要素が似通っていても蛾類の飛来は大きくぶれます。

時間帯ではなくそれらの要素を解明していくほうが成果は上がるかもしれませんね。とりあえず今回は坊主にならなくてよかったです。

終わってみればエゾヨツメにイボタガ、オオミズアオと来た蛾は悪くなかったですね。

大型種の数としては悪くないが、時間に対しては渋すぎるか

さすがにこれで今季のイボタガの採集は終了となります。課題ばかり見つかるものとなる最終結果となりましたね。

しかしながら春のイボタガ採集は虫の考察をする対象としては極上のディナーであり、この深まる謎をぜひ追及していきたいと思いました。

僅かな期間しかいないのが残念です。
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ライトトラップを行うならば主流の今峰とその電源が必要です。

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今期イボタガやエゾヨツメを求めて試行錯誤してきた採集記です。