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イボタガの採集記2026編。ライトトラップで挑む春の人気蛾の採集。

イボタガはいずこに

春も4月の中旬となり、お目当てのイボタガも終盤が見えてきそうなこの頃となりました。

ネタバレですがイボタガに出会えます

流石にここ数回の不調続きで今年で会えるのか?という不安が募ってくる頃合いとなります。

今年の4月はイボタガのタイミングでよい月齢が続いており、こんなにいいチャンスはありません。

ソロではなかなかに疲労がたまってきている現状を虫仲間を呼ぶことでガソリンとして駆り立て、週で3日目の夜の山という狂ったスケジュールを実行してきました。

前回に続き同じく取れなかったトンボ好きのY君が今回の相棒となります。

風が強すぎる日中。予報を信じて。

この日は日中の風がとにかく強く風速では7mくらいあったように思います。

前回は風が強く、風への警戒心が高い

日中の風が強ければ当然夜も強いのではと考えてしまいます。特に我々の前回は風により台無しとなりましたからより一層慎重になるものです。
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しかし風があろうとなかろうとイボタガのシーズンは待ってはくれません。行ける時には行っておく。

行ってみて状況がよくなるかもしれない。最後に勝つのは考察ではなく根性であり、とにかく行動するもののみが勝てるという脳筋プレイヤーが勝てると思うのです。

さて本日も私が先に山に来ますので山の風の事情などを見てどこでライトを焚くのか判断していきたいと思います。

炊く場所はひっかける個体に影響を与えるので重要

麓の時点で状況がよく、中腹時点でもこれは開放空間でも炊けると判断し、いい場所の確保を目指します。

その途中で道に迷っている人に遭遇します。山頂までの道が分からないということで同行することに。北海道から旅行で来た方だそうです。

色々と話しつつこういう一期一会な出会いもあるものだなぁとほっこりしました。インスタで映える写真が撮りたいらしく夕焼けの写真を撮ったりしました。


さて今回のポイントですが開放空間をチョイスしました。

晴れた日であるため、20度近くあった気温は放射冷却でどんどん下がり始めます。

気温が低すぎてヤバイという直感がありました。

案の定というか人もおらずまた坊主は勘弁してくれ~と思いつつ、先ほどの北海道旅行者のような面白い遭遇があったからか心はぽかぽかしています。

虫が来る光景を体感したいというのももちろんある

今日は後程Y君もくるし、データ集めと思ってやってみようという気持ちになります。

しかし寒いです。念のためにヒートテックを持ってきてよかったと思います。春蛾の採集は気温差が激しいので一枚2枚着るものを持つといいですよ。

豆腐バーでたんぱく質を補給し体温を上げ、スクワットなどをしながら点灯時間を待ちます。

寒すぎるライトトラップの点灯

時刻は19時。

点灯!イメージ

辺りが暗くなってきたため、ライトを点灯します。

点灯してみたものの暖かい月曜日と比べると虫の飛来はかなり少なめです。

特にハネナガブドウスズメの飛来が少なく、風の強い前回ほどではありませんが虫自体の飛来はかなり少ないです。

Y君に寒すぎるかもという連絡を伝え、虫の飛来を待ちます。

随分綺麗な種類だなぁと。トモエガの仲間なのはわかったが種類は当時はわからなかった。

早速中型の蛾が飛来しました。前回前々回には来なかった種類のようです。

シロスジトモエというトモエガの仲間のようで、非常に面白い模様をしています。

オスグロトモエは見たことがいくつかありますが、この種類は初めて見ました。いい蛾ですね。

来た来た。賑やかし担当で来てほしいハネナガ。

ハネナガブドウスズメも飛来しました。点灯直後には来ませんでしたが、点灯後時間がたつと今日はぼちぼち飛来しましたね。

また、アオバシャチホコも前回よりも数多くやってきました。

前回よりもアオバシャチホコが多い

ぼちぼちではありますが蛾類も飛来してくれており、虫仲間がいない時間も楽しませてくれます。

そして大型のガがやってきたようです。ハネナガではないが、灰色ではない。そして点灯直後の時間に飛来するものといえば...

今年はたくさん見たけど来るとやはりうれしいもの

エゾヨツメですね。今回も早々にエゾヨツメのオスが飛来してくれました。前回やった時同じ場所ではメスしか来なかったので、それがたまたまであることが分かりましたね。

エゾヨツメが来たよとY君に伝えておきます。

メス大きいなぁ。ウスタビガくらいある。

そして続けてエゾヨツメのメスも飛来し、幕も少し賑わいを見せるようになってきました。小さい蛾たちも気が付かないうちに張り付いているではありませんか。

本命のイボタガも1匹でいいから来てくれるといいなぁと。せめてY君に一匹取らせたいなぁと思いつつ、豆腐バーをかじりながらイボタガとY君の到着を待ちます。

するとLINEで連絡がピコり。そこにはLEDフラッシュライトにイボタガが飛来しましたとY君からの連絡がありました。

なんですとー!という感じですが、念願のイボタガに遭遇できたようで今日の感じを見るに来るかもわかりませんでしたから、1匹取れてよかったです。

蛾は来ているのに本命が来ない

しかしライトに来ないのは不思議ですねぇ。ハネナガやアオバシャチホコなんて外灯には来ていないのに。それらが来るライトトラップにイボタガが来ないのは何なのでしょう。

満を持してのイボタガとの出会い

ボロでもいいからイボタガ見せてくれーという気持ちになります。

Y君の捕まえたイボタガ。う、うらやましいぞ。

昨年は姿を見たものの同行者に譲ってしまったのと、当日であった人にも譲ってしまったのでイボタガをちゃんと取ったことがないんですよね。

一応今週から来週にかけて夜間にかけて別の友人とライトを焚く予定があるのですが、後チャンスは2回ぐらいです。

うーむ。うまくいかないものだなぁと考えてしまいます。

しかしその時です。ライトトラップに飛来するハネナガでもエゾヨツでもない蛾の姿を見ました。

たくさん見た飛翔とは異なるものだ

この2種の飛翔は数多く見てきたので、見た瞬間にイボタガであると確信しました。

ライトに飛来したイボタガは他の蛾と同様に不規則な動きで飛来しますが、一年ぶりに体感するその飛翔能力の高さに驚かされます。

そして荷物が多すぎて肝心の網を忘れてきてしまっていることに気が付きます。

幕に張り付いてくれたのでうまくつかんで捕まえようとしたのですが、毛が多く滑ってしまい抜けられてしまいました。

そしてどこかに消えてしまったのでした。やっちまったぁーとガックリです。

貴重な個体を見す見す逃がすとは。何をしているのか?

完全に油断していました。イボタガのいない幕を見てもういないイボタガを探してしまいます。

まあまた来るでしょうと気持ちを切り替え、照射の感じなどなぜ来たのかという要因を考えます。

が、しかしそこはさすがの今峰ライト。紫外線強化ガラスのパワーなのか完全に見失ったイボタガが再び舞い戻ってきました。

素手でキャッチするしかない

網がないので苦戦しながら少し毛を散らしてしまいましたが捕まえることに成功し、ついにようやくのご対面です。

ついにイボタガに自分自身で遭遇した。さすがにうれしい。

イボタガ!いやぁ飛来して網で捕まえてたらここまでの思い入れはないでしょう。

網なしで飛来したイボタガを捕まえる際のあの瞬間の頭の回転は忘れられない体験となりました。そういう意味でこの多少の剥げは思い入れといえますね。

イボタガを確保した後にY君が合流しイボタガ来たよと伝え、この時点でお互いに1匹取ることができました。

勝利ラインは確定。とりあえずこれで春の蛾の目標は双方クリア。

1匹ずつ取れたらいいなぁと思っていたので、ようやく最低ラインに来ることができました。

幕に来た蛾たちを観察しつつ追加の飛来や他のガの仲間も待ちましょう。

イボタガがフィーバー

Y君と合流し、会話に華を咲かせつつ引き続き虫を見ていきます。

Y君は写真のセンスがよく、上からとるだけの私とはまた違う。いろいろ楽しみ方があるようだ。

気温が明らかに下がっていますがハネナガなどの飛来は続いています。

合流時点でいくつかの種類が幕に来ていたので、写真撮影に夢中になりつつイボタガの考察を交わしていきます。

私も一応見たことないやつらの写真は撮っておく

コウモリがよく飛んでおり、外灯などに飛来するイボタガは蝙蝠のようにも見えると昨年の経験で学びましたが、ライトトラップでは蝙蝠感はなく即座にイボタガであるとわかります。

1匹目の飛来ののち30分後くらいでしょうか。ライトの視野角にハネナガではない飛び方の大型蛾が一瞬移ります。

イボタガ来たぞ!とY君に伝えY君を重要捕獲人として派遣します。網のない私は照らす担当です。

網捌きのスピードがトンボ屋である

トンボで鍛えられた腕前にイボタガのスピードは遅すぎるのか難なくネットイン。完品のイボタガを追加します。

まだまだここの個体は綺麗であるようですね。

模様がよすぎる

小ぶりですが完品の個体の美しさはやはり別格の美しさを持ちます。

構造色はないけどそれ以上に美しく見える夏のヨコヤマヒゲナガカミキリのように、イボタガの幾何学的な模様とフクロウ擬態の配色は虫好きの目を奪いますね。

ほれぼれする美しさ。多くの人を魅了するのが分かる。

光っていないのに輝いて見えます。いやはややはりいい虫ですねぇ。せっかくなのでこちらは譲りました。

ここまででイボタガは3匹。一晩では上々すぎる成果といえるでしょう。ほくほくで下山できる成果です。

しかしラッシュはここで終わりません。数十分後に更なる個体が飛翔します。

同じ役割で有能な網担当に捕獲を任せ4匹目のイボタガを捕獲し、擦れ具合をチェックしていきます。

翅の後ろの一部が欠けているようですが、イボタガは2匹は自分用に出会えるならば持ち帰ろうと思っていましたので、一応網の中でキープしてもらうことに。

どうしようかなーと考えているとさらに飛来するもう一匹のイボタガの姿が!

2匹目に飛来した個体のほう。片手にイボタガを持ち、2匹のイボタガを比較する贅沢である。

この瞬間我々のテンションは限界を突破し、「別の来た来た!」
「鮮度見比べるべ!!」
「幕に止めて自然状態で観察しよう!」
「木々に止めてやらせ写真撮ろうよ!」

と盛り上がりまくってしまいました。

後に飛来したほうが綺麗であったためにそちらを確保し、残りは幕につけて愛でることにします。

この時点で我々は今日昼風強かったけど来てよかったねぇと明らかにほくほくしていました。

が、イボタガの襲来イベントはこれでも終わりません。追加のイボタガのしかも大型の完品が飛来します。

ここからはもう観察モードで写真も撮っていないため、写真違いで現地の感じを紹介します。

「めちゃくちゃ来る!」と盛り上がりは冷めません。

イボタガについては学術的な方面から1匹綺麗なのがいてもし不要分でそれがいたら欲しいという話もありましたのでこちらも確保します。

ここまでで今期欲しいイボタガはそろいましたので後はもう飛来を喜び、観察を楽しむことにします。

最後までたっぷりなイボタガ

完品の個体が飛来して会話にもテンションが上がって撮影などにも熱が入ります。

ライトトラップで6のイボタガ。最後は花火のように舞うイボタガを愛でて満喫していた。今日は余裕が違う。

ライトの後半にもイボタガが飛来し、これはもう取っていませんので同一個体かもしれませんが3回ぐらいライトにイボタガが来ました。

これを同一個体とすれば最後までこの個体が時折現れてまた来てくれたよと春の夜の僅かな時期に現れる旬を満喫しました。

ライトを片付けて下山します。

が、ライトトラップで終了ではなく下山中にも1匹LEDフラッシュライトに誘引されてイボタガがやってきました。

この日に遭遇できたイボタガは8匹。

疲れも吹き飛ぶうきうきルンルンで下山。春の山に感謝。

日中行くか迷うような風の中、決行し募った虫仲間とともに忘れられない時間を過ごすことができました。もちろん途中からはイボタガを満喫するだけで捕まえることはしていません。

春の代名詞としてまた春に出会えることを期待したいですね。

前回前々回の不発を大きく挽回する結果となりました。大成功の前には失敗があるものですね。
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ライトトラップは初期費用こそ掛かりますが虫の楽しみが大きく増えるのでお勧めです。導入などについて紹介します。

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