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神奈川でウスタビガとヒメヤママユ採集2025編。11月や12月の昆虫採集の人気種を狙うwithキリガ

晩秋から初冬の虫といえばヤママユの仲間

年に一度は見ておきたい。人気のヤママユの仲間たち。

寒くなり、気温もあっという間に一桁になるこの11月の時期に昆虫採集!?と虫にあまり興味が無い人からすれば驚いてしまうかもしれません。

しかしこの時期にこそ見られる種類というのもおり、それが今回のテーマであるヤママユの仲間のヒメヤママユとウスタビガです。

年に一度は姿を拝みたい人気昆虫たちを観察してきました。

ヒメヤママユとウスタビガとは?

両種ともにヤママユガ科の昆虫の仲間で蛾の中では大型の種類です。

写真はウスタビガ。今年はどうやら当たり年らしい。

成虫は平野部を例にするとヒメヤママユで10月の中旬ごろ~11月下旬頃、ウスタビガは11月の中旬から12月の上旬ぐらいを目安に出現します。

通常ヒメヤママユは赤茶色のような色をしており、ウスタビガでは黄色から枯葉っぽい色をしているものが殆どです。

ヒメヤママユの姿。10月から遅いと12月上旬にいることも。

この時期の自然に溶け込むためのカモフラージュとしてうまく機能しているものと思われます。

幼虫は主に雑木林の植物を利用しており、カエデ科やエノキ、ブナ科やバラ科など色々なものを食べていると考えられます。

どちらの種類も眼状紋と呼ばれる目玉のようなものを持つ特徴があり、ヒメヤママユでは目玉っぽくウスタビガでは遠目否幕のような姿をしています。

成虫には立派な触覚があり、♂では櫛型の広いものが、♀では細長いものがあります。

メスの触角は細い

成虫は食事を行わないため、♀のフェロモンを感知するためにオスの触覚が大きく立派になっていると考えられます。

また、光への走行性を持つため外灯などにもよく飛来します。運がいいと外灯に来たメスがフェロモンで♂をおびき寄せてたくさんの個体に遭遇できることもあります。

とてもかわいい蛾であるため、蛾を専門にやっていなくてもこの蛾達はつまんでしまうというマニアも多い納得の人気昆虫です!

ヒメヤママユやウスタビガのセオリー

ヒメヤママユとウスタビガを実際に神奈川で狙ってみましょう。

ウスタビガの時期にはヒメヤママユは後半戦。ヒメヤママユの新鮮な時期にはウスタビガはいない。

まず申し訳ないですがこの2種類は鮮度を求めるならば同時には狙わない方がいいです。

ヒメヤママユの方が出現期間が速いため、ウスタビガの時期になるとボロボロな個体が増えています。

ですがウスタビガの新成虫の時期でも比較的綺麗な個体には遭遇することができます。

私は見れればいいかなということで今回はウスタビガの出現シーズンに足を運びました。

個別に狙う場合にはヒメヤママユで10月中旬以降11月上旬を目安にウスタビガで11月中旬から12月上旬を目安にしましょう。

2種類の蛾の探し方について

ヒメヤママユとウスタビガですが、探し方は大きく分けると3つになるかなと思います。

夜の外灯が最も手軽

一つが夜間の街灯巡り
一つがライトトラップ
一つが午前中の外灯周りです。

最もメジャーなものが夜間の街灯巡りですね。山地にある外灯を見て回ることでこれらの蛾を見つけることができます。

山の規模にもよりますが2種の蛾は個体数的には少なくはないという感じでそこそこ個体数は見られます。

追加が狙えないものの、朝でも居残り組が狙える

その年の気温と行くタイミングが重なれば鮮度はともかく姿を見ることはできるのではないかなと思います。

もし身近にそうした外灯が無い場合にはライトを炊くことでキリガなどと並行して(糖蜜などと並行してもよい)集めることができるかと思います。

ヒメヤママユやウスタビガのためにライトを買うのは微妙ですが、夏場に昆虫をかなりやるならば持っておいて損は無いかもしれませんね。
私が今回やってきたのは3つ目の午前の街灯巡りです。

紅葉を満喫しながら山地の外灯に居残りしていた個体をつまんでいくちょっと運の要素が強いものになります。

夜間と違い外れると新たな飛来が見込めないため、あまりお勧めはしません。

午前中に外灯をめぐっていく

この採集方法では夜間や他季節のその外灯への虫の飛来を事前に調査しておくことをお勧めします。

必ずはいないが、いることが多い場所。2年前の写真。

丁度山地の外灯で蛾類がの飛来が見込める場所を発掘していたため、様子を見に来たものです。

あまり期待はしていませんが、少し前の10月末ごろの時ではヒメヤママユが二匹いました。

2年前にはヒメヤママユとウスタビガを見つけています。

こうした既にいる場所への定期的な観察は大事ですね。

撮影時はわからず。オオトビモンシャチホコというらしい。

最近は鳥も撮っているのでその辺に注目しつつ(何もいなかった)目的の外灯に目を向けてみると?

謎の蛾がいますね。オオトビモンシャチホコというようです。蛾は来ているみたいですね。

キリガ辺りにもなかなかいいものがいるのでそうした模様が特徴的なやつらに合えると嬉しいですね。

おや?ちょっと嬉しいのがいます。

いい!かわいい!

ニトベエダシャクです。
模様がかわいいんですよね。この子は。いい感じなのではないでしょうか。本命君が来てくれると嬉しいものです。

次の外灯を見て どうかないるかなと思っていると?

いました!外灯周りの下草にウスタビガです。

暗かったので移動させたもの。翅がちょっとぼろいか

チョット翅の先が全体的にボロボロになっていますので、証拠程度に写真が取れたらいいですね。とはいえ去年は合わなかったので2年ぶりの再会となります。久しぶりですね。

この個体は♀のようでお腹がパンパンになっています。こんなに太かったかぁとちょっと驚きつつも数枚パシャパシャと取らせてもらいましょう。

このモフモフ感がいいですよね。触覚が細くて腹部はぽっちゃり。マスコットみたいです。

ウスタビガはいいなぁ。まんまるだ。

一匹いたし他にもいないかなと周辺を見てみると枯葉のようなシルエットが他にもあるではないですか。

ウスタビガのビカビカの新成虫です。

綺麗な奴はやっぱりいいね

見たところ傷もない個体のようで、日中とはいえこんな個体に遭遇できるとは思いませんでした。

下草が激しいので刺激しないよう遠目からお邪魔します。

夜に現れる黄色や茶色の姿もいいですけど下草と共に移るカラフルな感じもいいですね。

こんな茂みの中に潜んでいた

午前とはいえ日中で二匹も遭遇できるならばかなり上場でしたね。

ヒメヤママユもいた

外灯の近辺を見ていくと、このウスタビガがいた場所の様にやたらと当たる外灯というのがあります。

枯草にいるヒメヤママユもいいね

数ある外灯でも成果が上がりやすい魔法の明かりがあるんですよね。

ウスタビガが2匹いた場所では2年前にはウスタビ×2ヒメヤマ×2を見つけ、今年もすでにヒメヤママユを二匹捕まえています。

そして今日もヒメヤママユがいました。

鮮度を見ようとしたら暴れてしまったので安全な場所へ移動させておいた

晩秋から初冬の大型種2匹に遭遇できました。

このヒメヤママユは一見すると綺麗に見えるのですが翅の先端や隠れている後ろ翅が大きくかけているなど綺麗に見せるのが上手な個体でした。

しかし標本にするかどうかは問題ではなく、まずは出会えたことが嬉しいためよかったですね。

ウスタビガはあまりにもきれいな個体だったためその個体だけ持ち帰らせてもらい他のはにがしました。

ありがたく1匹だけ持ち帰り。

メスを逃がした直後、その♀を追いかけてオスが現れ颯爽と消えていきました。

なんだかとてもいいものを見たような気がして採集もいいけれどもその場を堪能するというのも悪くないなと感じる採集でしたね。

晩秋と初冬のアイドルには夜出会うことが多いかと思います。しかし日中の緑や紅葉の中で出会うのもなかなか乙なものですね。

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昨年のヒメヤママユとウスタビガ採集のものです。暖冬でウスタビガには早すぎました。