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神奈川におけるニホンリスとその探し方。ニホンリス観察を続けて分かってきた探し方の要点?(再現性は不明)

ニホンリスを追うこの頃

ニホンリスに今年の10月頃初めて遭遇し、その後も偶然出会う機会がなぜか多く自然と興味が湧いてきました。

リス探しが最近とても面白く、時間を忘れて追ってしまっている

そもそも非常に珍しいニホンリスとの遭遇ですが、生態などを理解したら出会える可能性は上がるのでしょうか?探し方などもよく分からず、右往左往しながら色々と情報を集め、なぜかやたらとニホンリスが出現する場所を見つけることができました。

再現性は不明なのですが、同じようにニホンリスに合いたい方や探している人の役に立つかもしれないと思いリス探しの記事として個人的に上げます。(写真には著作権情報が埋めてあります)

ニホンリスはクルミにかなり依存している様子

ニホンリスですがオニグルミの果実にかなり執着しているというのは研究例などを見ても明らかでした。

クルミを隠し場所から取り出すリス。最接近で3m目前に来た時のもの。日当たりがあればっ!

当地においてもそうであるのかそもそもどれくらいいるのかなども不明でしたが、晩夏から冬頃にかけてオニグルミを集中的に利用するという情報を基に午前中や午後の決まった時間帯にオニグルミがある場所で待機し、クルミを齧る音や動く姿、シルエットなどを追跡したところその通りなようでかなり高い確率で継続的に観察できています。

見れる姿はおおよそこんなもの。

現在11月頃から定点的な観察を初めて2週間とちょっと通っていますが、何かしらのリスの痕跡(齧る音、動く姿、シルエット、はっきり姿が見える、警戒の音を出す)が見れる確率は日当たりで見ると80%を維持しています。

これは警戒心が高く茂みにいる事も多いリスにおいてはかなり高い確率で維持できていると思われます。

そうした中で観察してきたリスの行動における不思議や、潜伏行動など仮にその場にリスがいても気が付かない、気が付けないと言えるような行動を取っているような気がします。

継続的に見ていく中で感じているリスの行動なども紹介していこうと思います。

リスがいる場所。

ニホンリスは広い森が必要です。

餌資源と隠れ家が必要なためある程度広い森がないとそもそもいない

一般的には20haや10haともいわれていますが、岩手の例などではより少ないhaでも確認ができているらしく、森の規模と共に餌資源として重要なクルミの木の数やサイズなどが影響をしていそうです。

秋の時期にはクルミ類を異常なほど利用している

クルミの木が多ければそれを求めるリスも分散的に地域を移動する可能性が考えられます。リスは一日に1kmから2km程移動すると言われているため、意外と広く行動していると思われます。

逆にクルミの木が多くない場所や大木のクルミがいくつかあるような場所ではリスはそうした場所を頻繁に使う可能性が高いのではないかなと考えています。

現在観察している地域はクルミの数は多くないのですが、ある場所にまとまって生えており、隣接してスギなどの針葉樹が生えています。

食事と隠れ場が同時にあるため、かなり都合がいいのかもしれません。他のクルミでもリスを見つけています。

広い森とクルミの木は恐らくリスにとってはマストな条件と言えそうです。

リス探しは忍耐

リス探しは特有の忍耐が必要です。

何十時間の成果の一つである。リスの機嫌次第で数分から10時間以上まで様々。

恐らくですが条件が良くてもリスが必ずそこに現れることは無く、いくつかの要地を使い分けているのではないかと考えています。

広い森などがある場所のクルミを見つけたらその下草などが隠れられるかどうか、樹冠が多い茂っているかどうかも重要であると言えます。

リスは猛禽類などをかなり気にしている様子が観察していると見えます。

トンビが来ると消えてしまう。隠れているのか移動したのかは不明なことが多い。

トンビがやってくると俊敏に姿を消しますし、その後は消えてしまうこともとても多いように思います。

下草も同様に隠れるうえでは重要と思われ、リスは基本的に見ている感じでは外から見えるような場所ではクルミを齧っていません。

茂みに隠れられるような木の上でずっとクルミを齧っています。

リスがいる典型的な場所。樹冠がふさがったところでクルミを食べている。

パッと環境条件的な部分を見るとこんな感じなのですが、サンプル数が少ないのではっきりとは分かりません。餌と隠れられる場所の条件は必要かなと思います。

そして探し方はかなりの忍耐が求められます。いわゆるそこにいると思って待つ必要があります。

リスの出現はかなり気まぐれに感じます。

気まぐれすぎる。現状移動パターンなどは全く捕まえていないが午前に多いことは確か。

ある時間に活発に動いたと思えば急に昼寝でもしたように存在が消えます。それでもそこにはいるので自分を信じてリスを待つことが重要になりそうです。時間帯的な傾向もある程度観察してみるとまばらに思えてきました。

観察していると巨木のクルミはかなり愛用されているらしく、出現頻度はとても高いものです。

ですが、その日にいるかどうかを判別するのは毎回ドキドキします。早いと数分で痕跡が現れ、遅いと1時間半待っても何も痕跡がないこともあります。

そんな感じでも鳥の声や昆虫などを眺めながらじっくりと痕跡が現れるのを待ち続ける必要があるんですね。

鳥を愛でながらサインを待つ。自然に溶け込む感覚がたまらない。

いる事が多い場所ならともかくいるかもわからない場所でやるにはなかなか大変です。リスがなかなか見つからないのも納得という感じですね。

その分見れたときは癖になります。

ニホンリス観察のパターン

ここ最近やっているニホンリス観察のパターンについて紹介していきます。

クルミのエリアでこのように待つ。耳と目を駆使して音や枝先の揺れなどを探す。

全く初めての場所での再現性は不明ですが、こんな感じで探しているというものです。

まず基本的にリスの発見においては全体の60~70%ぐらいがクルミを齧っている音、20%ぐらいがシルエットが見えること。残り数パーセントがリスの声が聞こえるか、シルエット移動音、木々が部分的に揺れるのを目視するになります。

だいたいいるかどうかがクルミを齧る音で分かるため、この音を知っているかどうかがとても重要です。

摩擦音のようなギッギッギなのですが、youtubeなどで事前に調べた方がいいと思います。

かじる音でおおよそのいる位置を探る。移動するタイミングでどこに行ったかを確認していく

鳥などの鳴き声に詳しければ鳴き声ではない変な音で分かりますが、なかなか難しいです。

音を見つけたらおおよその位置が分かるはずです。

音がしなくともリスはクルミ類を秋から冬にかけてかなり頻繁に使用しているため、別の日別の時間に来たら齧っている音が聞こえたということがあります。

20~40分程度での移動を繰り返し時折このようなチラみせのご褒美がもらえる

音を頼りに辺りを付けても姿が見えることは殆どなく、精々うっすら見えるのがせいぜいです。

リスはクルミを割るのに個体差が有り、およそ数分から15分程度かけて殻を割ります。

ギッギッギと聞こえる音に耳を傾けているとパリッと高い音が聞こえます。これがしたらクルミが割れた合図になり、食事を開始します。

時には殻を落とすのでそれを頼りに現在地の精度を上げておきます。このなんとなくこの辺に隠れているというのはめちゃくちゃ重要です。

移動するリスがたまにいい場所に出てくれることがある

ある時、音が消えます。音が消えてから数分、時には10分位待機をしてリスは次の場所に移動するようです。

この間に見失ってしまったのではないか?と他を探さないようにする必要があります。

動いたリスは樹冠、もしくは地上に降りて隠したクルミもしくは新しいクルミを拾います。

巡りあわせがよければ比較的いい撮影チャンスに恵まれる。かなりまれ。

この移動途中が撮影のチャンスになるかなという感じなのですが、ほとんどの場合においては樹冠のみを移動してシルエットが見えたと思いきやまた隠れてクルミを齧り始めてしまいます。

一つのサイクルで20~30分かかるため、リスを間近で見るのはかなり厳しいことなんだなというのが回を重ねるごとに分かってきています。

ある日の例では午前中に待機し続けて3回ぐらいの出現がありました。クルミの音、姿、姿です、リスの姿が見れるならそれでもいい!と思えるならばきっと楽しめるはずです。

いい写真が撮れたり惜しいのが取れると絶対撮ってやると燃えてくる。楽しい。

待ち続けられるのが理想ですが、当然坊主の日も。時間を変えたり離れて人の気配を消したりするとまたクルミを齧ったり移動することがあります。

鳴きながら移動しているときはかなり警戒している

当然ですがリスは人の気配には非常に敏感であり、警戒の声を出しながらそれに気が付くこともあります。スンッスンッという感じの声なのですが、慣れるとすぐわかります。

基本的にリスは見えない場所にいますので、オニグルミにかなり執着する生態とその地域的な特性、そもそもリスがいる場所なのかなどの情報はしっかりと調べておく必要があります。

そのうえで待機します。情報を持ったうえでの待機と単純な待機では全然違うのでなるべくリスについて知っておきたいですね。

ぼやーッと背景を見続ける

自然の対象を観察したことのある人はこのぼやーッと視界を眺める感覚が分かるかと思います。

視界の中の鳥などではない揺れに気が付くようになる。

視野全体を見つつその中の動くものを見つけるテクニックなのですが、オニグルミにリスが来ることが分かっていると非常に効きます。

リスは見えない隠れられる場所に潜んでいますが、クルミを隠している場所や拾いに降りてくる時には幹や枝を動き回ります。

この際に視野の中に不自然に揺れる場所が生まれます。

小さいが小さすぎないため、樹上を移動すると意外とわかる。

その箇所を見ているとリスがやはりいたということも何回かあり、特にその日の初見ではなく今日ここにいる事は分かったけれどもどこにいるかが分かっていない時にかなり効果的です。

クルミの音を頼りに1時間ぐらい張り込んでいるかいないかを判別していたらぼやーッと眺めて動くものを追跡する。リスは隠れ家で数分止まることが多いので自分の感覚を頼りにそこにいると思い待ち続けること。

私がここ最近やっていて思うことはリスはいるけれども滞在時間が短くてリスが動くところを捉えられていないことが多かったんだなということです。

人が気が付いていないだけで待っているといることが多い

いないと思い込んでいたけれども長期間張り付いていたら実はいたという場合が多いです。それぐらいリスには忍耐が必要です。

最も重要なところが場所に来て最初のサインを見つけるまでの時間です。クルミの音がなかなか聞こえず諦めてしまったが、その日の別の時間に来たら齧っていた、姿が見えたということが多々あります。

リスの活動時間的な部分(秋)

秋から行っている定点的な観察においてリスの出現時間について紹介します。

難しいのが日との位置関係。日の角度で明かりが十分にない時間もある。

これは自分が行く時間にどうしても偏るため、参考程度にするとよいかと思います。

基本的には9~10時ごろと11時台の出現が多いように思います。

午後になると午前よりもずっと出現の割合は低くなり、23の痕跡中午後が3例。午前が20例です。

最遅は14時ごろで、それ以降の時間帯では今のところみられていません。

早い時間帯でもこのように暗い場所では全然取れない

また、気温が急に低下した11月中旬からは11時台頃の出現が増えてきたように思いますね。

リスは午前中に活発に行動すると述べられたものもありますので、早めな時間から張り付いて音を探していくのがよさそうに思います。

地域などの影響もあるかもしれないため、8時から12時程度までの待機を秋から初冬にかけて数度繰り返していけばそこを利用しているのかどうかの判別はつきやすいかなと思います。

遭遇するのは難しいが、本記事を押さえておけば遭遇の可能性は大きく増えるかも?今季4か所でリスを見つけた。

神奈川においてのリスは森林面積の都合でなかなか見にくいとは思いますが、西部や南西部には広くいるものと思われます。遭遇は大変ですし、私自身も今後再現性を確認していきたいと思います。また情報が増えたら更新していきます。

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ムササビ探し編です。リスよりはずっと見つけやすいですね。

参考文献

遭遇率を上げたいならば読むことをお勧めします。非常にためになります。
西千秋、只野由佳、出口善隆、青井俊樹 岩手大学農学部演習林報告 盛岡市都市近郊林における二ホンリスの食性 https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030873230.pdf 2025/11/21

田村典子 森林総合研究所多摩森林科学園 日本リスの植生選択 https://www.jstage.jst.go.jp/article/seitai/48/2/48_KJ00001774830/_pdf/-char/ja 2025/11/21


林典子  多摩森林科学園 森を作る野生動物https://www.ffpri.go.jp/pubs/kouenyoushi/documents/h7.pdf
田村典子 森林総合研究所多摩森林科学園 ニホンリスによるオニグルミ種子の貯食及び分散 https://www.jstage.jst.go.jp/article/psj1985/13/2/13_2_129/_pdf/-char/ja 2025/11/21

長野県 森の動物と森の再生 
https://www.pref.nagano.lg.jp/ringyosogo/seika/gijyutsu/documents/092-4.pdf 1996/ 2025/11/25