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春に現れる黄色の大きな蛾の正体は?エゾヨツメは春の三大蛾で人気の昆虫!

春にだけ現れるオレンジ色の蛾

春になれば外灯を始めとした灯にはいろいろな昆虫たちがやってきますよね。

今回紹介するエゾヨツメの姿。かわいらしい。

もう虫の出る時期かぁと苦手な人はいやいやかもしれません。

そんな中でひときわ大きな黄色の大きな蛾の姿を目にするかもしれません。

そのガの正体こそエゾヨツメ。春の三大蛾に数えられる虫好きが求めてやまない人気種なのです。

エゾヨツメとは?

エゾヨツメはヤママユガ科の昆虫の一種です。

こちらはメスの個体。判別に迷ったら触角が太いオスと細いメスと覚えよう

巨大種が多いヤママユガの仲間の中では小型な方であり、体長は開翅長でオスは5~6㎝程度メスでは8~9㎝程度の大きさがあります。

体色はオスのほうがオレンジ色が強くメスは黄色っぽい色合いをしています。

前翅と後翅にそれぞれ一つずつ黒く塗りつぶされたような模様があり、後翅には白い切れ込みのようなものがあります。

4つの目があるように見えることからヨツメの名がつけられていると考えられます。

エゾヨツメが持つ4つの目。青っぽいのが素晴らしい。

出現期はヤママユの仲間で最も早い3月中旬から4月下旬程度となり、この時期に雑木林環境、山地に夜足を運ぶ人が少ないことから存在の認知については一般的には低いようです。

幼虫は主にクヌギやコナラを始めとした広葉樹を利用することが知られています。

エゾヨツメの持つ眼状紋

ヤママユガの仲間には多くの種類に眼状紋(がんじょうもん)という目玉のような特有の模様が見られます。

模様の大きさも異なっている。前翅のものはどう生存に有利なのだろうか。

種ごとに目玉模様は異なっており、付き方も種により違います。
エゾヨツメは4つの目玉模様がそれぞれの翅についているタイプで、さらに後翅の目玉模様には青色の模様があるのが一般的です。

目玉模様の効果については実験環境下において鳥籠の鳥に目玉模様を見せつける実験が有名であり、目玉模様を目視した鳥が籠の中で暴れて落ち着きがなくなってしまうという面白い話があります。

ヤママユの仲間は体が大きいため、より友好的に鳥たちの天敵である蛇の目などの目を真似ているのではないかと考えられますね

遠目でみると小さいほうが目に見える?

眼状紋に注目してみましょう。エゾヨツメの模様は体が小型なのもあってかほかの大型種に比べかなり主張が強いように思えます。

後翅には青みと白い切れ込みのような模様が入り、非常に美しいです。ようやく訪れた春の明かりにひらひら止まっているエゾヨツメの姿は虫好きの多くがシーズンの始まりを体感する一つの通過儀礼のようなものなのです。

自然を知らない人が桜を見て春だねーというように、虫好きはエゾヨツメなどの春の蛾を見て春だねーと感じるのです。

枯葉に擬態する?エゾヨツメ

表から見れば美しいエゾヨツメなのですが、停止している際の姿は大きく印象が異なります。

草にとまっていたウスタビガ。晩秋の枯葉に見えてかなり見つけにくい。

ヤママユガ、クスサン、ヒメヤママユ、ウスタビガなどにも同様の枯葉のような風景への溶け込みが見られます。

エゾヨツメにも停止時には同様に擬態らしき行動が見られるのですね。

止まっている姿はかなりほかの種類と異なる

その姿がこちらです。ものにつかまり翅をピタリと閉じています。エゾヨツメの休憩体制であると考えられ、翅を開いている姿とは打って変わった枯葉へと変化しています。

ライトトラップで虫ビギナーの友人と春の蛾採集に向かいました。お目当てのエゾヨツメにも出会えて山を下っていると外灯にはエゾヨツメの姿がありました。

それを見た友人はなんか大きめの蛾がいるよと教えてくれたのです。そのガの姿は実はすでに見ていたのにです。

確かに同じ種類には見えないかも

すなわちエゾヨツメの表と裏の変化というのはそれくらいギャップが大きいのですね。それエゾヨツメだよというと驚いていました。

エゾヨツメは特に雌雄によるサイズ差も大きく、雄がオレンジ系メスは黄色系の印象でオスが二回りくらい小さいのです。

左がオス右がメス。2倍ぐらい違うように思える。

加えてヤママユの仲間はオスメスで触角の形状も異なるため、翅を閉じてしまえば同じ種類であるとは思えないのですね。

エゾヨツメに出会うには?

どうやったら出会えるのだろう?

既に人気のエゾヨツメですがたまたま目についてオレンジ色の蛾を調べた人の中には探してみたいと思う方もいるかもしれません。

エゾヨツメに出会うには春先の3月中旬下旬ごろから4月下旬程度にかけて夜間に外灯などを散策していくのが有効です。

山地の外灯をめぐるのが最も楽だが、効率は良くない

エゾヨツメは特に日没直後から1時間程度の時間に活性が上がることが知られており、私が山で探していてもこの性質を強く体感します。

例として述べるとある日はライトトラップに19時代の20分くらいに3匹が瞬く間に飛来し、その後22時までの間に飛来しませんでした。

飛翔時間は限られている印象

ある日では19時代のライトで5匹が瞬く間に飛来し、それ以降は来ませんでした。外灯でも今のところ19時代での目視が多いです。(私は18~22時程度まで活動している)

ライトトラップに飛来したエゾヨツメ。湧き上がる瞬間である。

エゾヨツメ自体は食草が一般的なものであるため、やや広い雑木環境があれば十分に生息していると考えられます。ただ、そうした場所は平野部には多くはありませんので山地に赴く方が期待値は高いように思います。

山地の外灯を見ていくのが王道といえるかもしれません。

しかしながら前述のとおりエゾヨツメは活性の時間が日没直後に集中していることからいい時間に外灯をたくさん回るのは難しいものです。

私自身外灯巡りからライトトラップへと移行してからその効果を体感していますが、エゾヨツメに出会いたいならばライトトラップを行うことが非常に有効だと感じました。

初期投資だけかかるが、非常に楽しい

その要素としてはやはり有効な時間にめいいっぱいの光量で引き寄せられることです。

活性のピーク時間に外灯を巡回していると移動にはロスが生まれますが、いい場所でライトを焚けば彼らの活性時間中に移動する個体をまんべんなく引っ掛けることができます。

今期ライトを導入してから一気に遭遇個体数が増えましたので、虫が好きで夏場までも活動しますという方にはぜひともお勧めしたいですね。ライトトラップ周りの要素も記事としてありますので良ければ参考にしてください。
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それから外灯で巡回する場合にはエゾヨツメは飛び回ることも多いため長竿網などがあると便利ですよ。

人気のヤママユガの仲間たち

エゾヨツメでヤママユの仲間に興味が湧いてきたでしょうか?

彼らヤママユの仲間は虫界のスーパーアイドルです。他ジャンルの虫をやっていても大型のヤママユは取るという方も多いです。

エゾヨツメはそんなヤママユの仲間の先駆けですので、ここに興味を持てばシーズン中にいろいろな仲間に出会えますよ。

造形と色がよく人気の種類

まずは春から晩夏にかけてのオオミズアオですね。緑色と長引く後翅が綺麗な人気種です。
初夏にはシンジュサンという希少な種類が現れ、8月頭ぐらいにはヤママユ、9月ごろにクスサン。

ウスタビガ。エゾヨツメに始まりウスタビガに終わる人も多いのでは。

10月から11月にかけてヒメヤママユ、そして12月頭ぐらいにウスタビガが出ます。

いずれのヤママユも人気が高く変異などもあることからマニアも多い昆虫ですね。

見ても美しく、標本人気も高い虫たちです。
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網はこの記事から。プロ仕様の虫取り網の作成です。

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