オオクワガタの産卵を狙う!

今年は虫仲間からオオクワガタを頂いたり、それを契機にオオクワガタかっこいい~となって購入してしまったりオオクワガタとの関わりが深い年でした。
飼育をしていて、ミヤマやノコギリなどでは産卵やってみたいな~とはならないのですが、オオクワについては一度ぐらいは産卵からやってみたいなと思ってしまいました。
卵を産ませてそこから成虫を育てるまでの初心者が分からないところを通過してきたので、それらについて紹介していきます。
オオクワガタの成虫の羽化時期に注意
さてオオクワガタについてさほど知らない状況で産卵セットを組んでいくわけですが、重要なことがあります。

それが手元にいるオオクワガタのオスとメスが成熟しているのかどうかということです。
オオクワガタは寿命が長いクワガタです。羽化してから産卵できるようになるまで2~3か月程度かかるため、産卵を狙う場合には前年度以前に生まれた個体を購入するのがおすすめです。
もちろん今年度の個体でも早期に羽化した個体であれば夏以降に産卵を狙えます。

オオクワを選ぶときにはラベルに羽化時期や産地が掲載されているため、これを参考にしていきましょう。
私は特に知らずに購入したため、今年度のオオクワガタ複数います。でもかっこいいから問題ありません。
産卵セットを組んでいく~産卵前の準備編
産卵セットを用意しつつ並行して交尾を狙っていきます。

オオクワガタは比較的おとなしい種類であるため、ヒラタのように顎を縛ったりする必要はないようです。成熟しているオオクワのオスとメスをケース内で同居させて数日から1週間ほど様子を見ます。
ゼリーは基本的に一つにして出会いの場にし、一応隠れ家を用意して逃げられるようにしてあげるのがよいのかなと思います。
交尾には相性があるのか今期は計4回2ペアで行っていたのですが、このうち成功したのは1回でした。
交尾の問題なのかその後の産卵セットに問題があったのかは不明です。
産卵セットを組んでいく~必要なもの編
産卵セットを組んでいくにあたり東京南大沢にある老舗の昆虫ショップ、RTNの方にいろいろと教えてもらいました。

ケースはコバエシャッターを始めとした湿度を維持できるものにし、大きさは太もも~ふくらはぎ程度の材が入るもの。大きさでは大サイズのケースで1本入ります。
マットは材をマットに埋める埋没式と、そこにひいたマットの上に乗せるだけのものがありますが、オオクワについては後者のほうでも十分に生んでくれるとのことでした。

実際にやってみたところ底のマットは堅詰めして材から幼虫がこぼれてしまった時のことを見越してちょっと厚めに敷いてあげるとよいかなと思います。
今回購入したのがコバエシャッター大、ふくらはぎぐらいのコナラ材、底に敷くNマット(ヒラタの産卵用に残しておいたやつ)を使いました。

材は加水しますが、30分ほどつけて陰干をしてセットしました。オオクワのメスをこのケースに入れ、プロゼリーを用いて産卵を狙います。

オオクワのメスにはたんぱく質が必要となるため、プロゼリーを使用することをお勧めします。
産卵セットを組んでいく~産卵編
産卵セットにオオクワガタを入れるとメスの状態によりゼリーをとても食べるもしくはある時に全く食べなくなります。産卵に入るとゼリーを全く食べなくなるようです。

このときは非常に様子を見たくなるのですが、それはやめておいてゼリーの消費が再び始まるかどうかで産卵の程度を推測していきます。
メスの投入からおよそ1か月程度を目安にメスを取り出し、材のかじられ具合を見て産卵したのかどうかを判別しましょう。
この判別は結構大変であり、よくわかりませんでした。7~8月ごろに組んだものは失敗し、再び交尾をしているかもわからないので準備編の内容を繰り返しもう一度セットを組みます。

今回4回試して1回だけ成功したのですが、振り返るとケース内の水分が高かったのかなと思っています。
オオクワは話によると結構乾燥した材からも出るそうなので、思ったより加水とケース内湿度には敏感なのかもしれません。この辺は来年以降検証したいですね。
産卵セットを組んでいく~幼虫確認編
9月ごろの二回目のセットも同様にやっていきます。

ここが失敗すると今期はもう産卵は厳しいと思われます。秋の始まりぐらいがオオクワ産卵セットの最後のチャンスなようです。
同様にケースにメスを入れてゼリーの様子で判別をし、再び食べ始めたタイミングでメスをケースから取り上げました。
メスをケース内の残しておくと卵や幼虫を食べてしまうそうです。
どうかなうまくいったのかなと思いつつ幼虫がある程度大きくなる1~2か月程度を目途に材を割ります。

11月ごろにケースを見ると、木材から大量のフラスが噴出しています。これはどうやら幼虫がいるようですね。ケースの底には幼虫の姿が見えています。
産卵に成功したようです。共食いを避けるため、プリンカップなどに移し個別に飼育していきましょう。産卵セット編はこんな感じです。
オオクワガタ産卵セットの分からなかった点
初心者がオオクワガタの産卵セットを組んでみて難しかった点や分からなかったところについて述べておきます。

まず交尾の有無ですね。これは数日同じケースで置いておけば自然とおこなわれるそうなのですが、なかなかに判別が難しいと思いました。
一部のチョウのように交尾後に見られるサインなどがあればいいものなのですが、産卵セットを組んで、メスを投入し取り出すまでに1か月程度かかります。
失敗すると次のセットも1か月かかるため、産卵を狙いたい方は冒頭に述べたように前年度羽化の個体を用意して春先の5月ぐらいから産卵セットに取り組んだほうが精神的に楽かなと思いました。

産卵したかどうかもなかなかにわかりにくく、オオクワのメスは産卵以外にも木をかじり時には木の内部にも穿孔するようです。
隠れているだけかいと思っていたら産卵していたのでこの辺は難しいですね。
それから材の加水と産卵ケースの水分率です。


産卵ケース内は材に加水しているので霧吹きをしなくても湿度が上がりやすいと思います。
蓋に水滴ができてしまうぐらい今回は湿度がありましたが、オオクワの幼虫が乾いた材からも出るという点を考えると材がしっとりしすぎるとメスが材を好まないのかなと思ったりしました。
この辺は来年また検証していきたいと思いますが、幼虫が生まれてくれると冬にもほかの楽しみができてなかなかに楽しいです。
興味がある方はオオクワガタも入手しやすいこの頃なので、挑戦してみてください。
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幼虫を割り出した後の発酵マット編です。
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東京神奈川辺りにお住まいの方にはRTNはオオクワを始め種数も多く、店員さんも丁寧でいろいろ教えてくれるのでお勧めです。
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kpwでは委託販売でオオクワが売っていることがあります。常設販売ではなさそうです。
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今年は試しに通販でも購入してみました。購入時に意識すべきことなど通販での生体について紹介します。
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上記のショップと比べるとやや値が張りますが、安定のむし社もいきたいですね。