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素早く動く毛虫の正体は?くまけむしの愛称で知られる毛虫たち

超スピードで動く毛虫

自然の中を散策していると時折非常に速い速度で地上を動き回っている黒っぽい毛虫を目にすることがありませんか?

くまけむしの一種、クワゴマダラヒトリ

毛虫ってゆっくり動くんじゃないの?アリよりも早いんですけど!毒を持ってたら怖いかも...というように素早く動いている毛虫を目にしてしまうと色々な面で怖くなってしまいますよね。

そうした素早い毛虫の多くはヒトリガの仲間といって毒を持たない毛虫の仲間であることがとても多いのです。

今回は素早く動き回る毛虫、ヒトリガの幼虫を通じて自然を見ていきましょう。

ヒトリガの仲間とは?

ヒトリガの仲間は鱗翅目ヒトリガ科の蛾の仲間です。

ヒトリガの仲間の内コケガの仲間

ヒトリガの仲間は総じてしまうと色々な蛾の仲間がおり、美麗種が多いことで知られています。

特に白と赤が美しいアカスジシロコケガのようなコケガの仲間や、ヨツボシホソバのような色合いが美しい種類が多く、マニアも多い蛾のカテゴリーの一つかなと思います。

ヨツボシホソバを始め地衣類食いのものは毒があるとされている

ヒトリガの仲間の一部の幼虫には毒があるといわれており、科としてみれば蛾の中でも少ない有毒種を含むカテゴリー群です。

ヒトリガの仲間の内幼虫が大型で長い毛でおおわれており、まるで見た目がクマのような姿をしているものはクマ毛虫と呼ばれ、およそ初夏から夏にかけて色々な場所で目にするようになります。

他の毛虫ではなかなか味わえないスピード感とモコモコ感で、見つけると印象に残る生き物なのではないかなと思いますね。

成虫の姿はどんな感じ?

クマ毛虫もとい超スピードで移動する幼虫はいったいどんな姿をした蛾になっているのか気になりませんか?

シロヒトリの仲間の何か。綺麗である。

彼らは成虫になると非常に美しい姿をしています。

サクラの害虫として有名であるアメリカシロヒトリを始め○○ヒトリと名のつくものが多くおおよそ写真のような少し体高のある姿の成虫となる場合が多いです。

特にシロヒトリと名のつくものは個人的に美麗であると思えるものが多いですね。

モコモコの毛虫がこんなに美しい成虫へと変化するなんてなんと自然は面白いのでしょうね。

ちなみに毒はありません。

超スピードで地面を徘徊している幼虫

ヒトリガの幼虫ことくまけむしですが、その発見には大型の幼虫が地上を徘徊している場面に遭遇する場合がとても多いのではないかなと思います。

地面で彼らは何をしているんでしょうか

これにもしっかりとした理由があるんですね。例えば夏場に大きな大きな黒いイモムシを目にする機会があるかなと思いますが、あれもまた道端を始め地上を徘徊していることが多いですよね?

大型の幼虫が地上を徘徊するのには理由があるのでしょうか?

このイモムシ、よく目にするはずですがよく見つかるのは同じ理由です

それこそまさに成虫になる場所を探しているんですね。

彼らの小さい時の姿というのはなかなか目にする機会がないのではないかなと思います。

彼らにも好む植物があり、基本的には成虫が産卵した彼らの餌となる植物において幼虫の最後のステージである終齢幼虫になるまでの期間を過ごしています。

そしていざ成虫になろうとするときに問題が発生します。この場所で蛹になったら天敵に食べられてしまうのではないかな?と。

時には長距離を大移動する

そこで終齢幼虫というのは自分が安全にさなぎを経て成虫に慣れる場所を求めて好みの環境を探し回るんですね。

アゲハチョウのように樹上で蛹になるものもいれば落ち葉の下、土の中など色々な蛹化場所があります。



ヒトリガことくまけむしの仲間は恐らく落ち葉の下などを蛹化場所に選ぶタイプであると考えられ、蛹化時にはモコモコの毛を利用して蛹を作る種類がいるなどなかなかに面白い蛹化を見せるものもいます。

鳥に動物に自然には天敵がたくさん!

つまり我々が目にするくまけむしが非常に素早く、そして大型であるのは蛹化場所を求めて地上を徘徊している終齢幼虫であるからなんですね。

お好みの環境を求めて徘徊し続ける彼らには道路上を走る車や人間、鳥などを始めとした多くの天敵が待ち構えています。

最後の試練の最中に彼らは我々の目に留まるのです。

大型の毛虫は不快?

こうした素早く動き回る毛虫を目にすると人々は素直に気持ち悪い感じを覚える方が多いかと思います。

知らないと怖いかもしれないがよく見ると動きもかわいいぞ!

彼らの毛は前述したように蛹化時に使われたりし、毛には毒性がありません。

所がこの見た目を見てしまえば関わりたくないなと思ってしまう方がほとんどなのではないでしょうか。

これこそまさに自然の知恵といえるかもしれませんね。

毛虫の毛にはいろいろな効果があるとされており、人間的な視点で見れば毒がありそうというのが典型的なものかなと思います。

毛虫の危険性は色合いだけでの判別が難しいのである。無毒なフクラスズメ。

毛虫には実際に有毒種となるものがいますので、人々は経験のある大人から毛虫には触らないことと教わります。

痛い思いをした個体が似たような姿をした生き物を警戒するように教えるのですね。

これは人間だけでなく自然界においても同じように伝えられている可能性があり、毒のある生き物の姿をまねる生き物というのは実は結構います。

アオダイショウの子供のマムシ擬態などもそう

そんな擬態方法はベイツ擬態と呼ばれ、派手な色を持つ毛虫や毒を蓄積している生き物の姿をまねることで自然界ではよく見られます。

また、毛虫の毛は寄生バチなどの接近を探知するなどにも一役買っており、彼らの接近にいち早く気が付けるなどの利点があり、生存上とても有利になると考えられています。

彼らの毛は特に剛毛で長いですからその姿を見れば危ない虫かもと思いつつ、ゴキブリのように素早く動き回ることで人間から忌避されているのかもしれませんね。

くまけむしを観察してみよう

くまけむしとひらがなで書くとなかなかにかわいい表現に思えますね。

なかなかにかわいく見えてきたのでは?

ヒトリガの多くは初夏から夏ごろに成虫になるものが多いのでおよそ5~7月ぐらいがくまけむしを見つける機会が増えるころ合いとなるのではないかなと思います。

昨今世間を騒がせているクマですが、自然界では大型のものにクマと名付けられることが多いように思います。

例えば大型のクマイチゴ、大型キツツキのクマゲラなどが大型で名をつけられているものですかね。

大きいからクマ。幼虫としてみてみれば彼らよりも大きな幼虫はたくさんいますので大きさで名付けられたとは考えにくいように思います。

クマにしては迫力負けである

見た目が黒っぽくてモコモコしているからクマでしょうか。

随分かわいいクマなのでこんなクマならば歓迎ですね。

そんなヒトリガの幼虫に遭遇するには終齢幼虫が出現する時期の林縁部の散歩が有効です。

こんな成虫が近くにいればくまけむし観察のチャンスありです

種類は分かりませんが、およそ5~6月ごろにかけては特に彼らの地上徘徊を見かける機会が増えますので、興味のある人はその時期に地上に目を向けて観察してみましょう。

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