人生初のライトトラップに挑む
春の昆虫といえばやはり春の三大蛾であるイボタガ、エゾヨツメ、オオシモフリスズメが欠かせません。

関東でみられるのはイボタガとエゾヨツメになりますが、やはり虫のシーズンが始まるにあたりこの虫を見ておかないとシーズンが始まったなぁという感じがしませんよね。
今回は春前にライトトラップも購入しておきましたので三大蛾にも新鮮な気持ちで挑むことができそうです。
ということで早速イボタガをメインとしたライトトラップをしてきました。
イボタガとエゾヨツメ
壮大なことを言いつつも私自身は昨年春の三大蛾に挑んだ程度のペーペーもいいところです。
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昨年はイボタガには二匹遭遇することができたのですが、エゾヨツメについては全く出会うことができませんでした。
とはいえエゾヨツメのほうが食草の影響か個体数も多いと思われますので、イボタガを目当てにしておけば勝手に取れるだろうという考えです。
イボタガとエゾヨツメには通説とされる活性の時間帯があり、イボタガが22時前後、エゾヨツメが日没直後くらいといわれています。

このあたりも定点的に情報が収集できれば傾向なども取れるのではないかなと考えています。
とはいえ肝心なのはライトをどこで照射するのか、どんな風に照射するのか、そもそもポータブル電源が表示通り機能するのかなどなどの色々な要素があります。
こうした初めての経験も楽しんでいきたいですね。
イボタガはすでに出ている情報を掴んでおり、飛来数も悪くないようです。情報を頼りにここかなぁというところで炊いてみることにしました。今回は虫好きの友人がおり車があることから終わりを気にしなくてよいのも助かります。
ライトを設営していこう
さて思うがままにライトを設営していきます。

使用するのは今峰ライトになりますので、ビーム型の照射になります。
恐らく谷筋などに充てるのがセオリーだとは思いますが、環境によってはそうもうまくいかないのが難しいところです。
とりあえず今回は山の上で灯台のように機能させるような形で使ってみて虫たちの反応を見ていくことにしましょう。
虫を止まらせるものには農業用の寒冷紗というものを使用し、今日は友人がダイソーの組み立て式の三脚のようなものを持ってきてくれましたのでそちらに巻きつけてブリッジ状にしてやってみることにします。

今峰ライトはポータブル電源とライト、三脚に取り付ければすぐに組み立てることができ非常に便利です。
一方で運搬についてはまだ運搬装備もないため、リュックに背負い、別の手提げかばんにポタ電を入れ、三脚をもう片方の手で持つスタイルなため、荷物まみれです。これはつらい。

特に春は寒暖差がありますから、着こむと暑すぎるしかし着ないといけないという不便な感じですね。
準備ができたら日が沈んで少し待ち点灯します。
イボタガに力を使いたいのでエゾヨツメには低w数で照射していきたいと思います。
50w程度の数値で起動して虫の感じなどを見ていきましょう。

エゾヨツメの飛来はあるのか?ライト点灯!
人生初のライトトラップ。HIDとはいえ有名な今峰ライトの実力はいかほどなものでしょうか。
ぼちぼちでも虫が来てくれればいいなという思いは開始数分で早々に覆されることになります。

蛾の仲間たちが点灯直後からたくさん飛来してくるのです。
用意した寒冷紗に次々に飛来してくる蛾たち。待っているだけで色々な種類の虫がやってくるのです。
これまでは高尾山の外灯などで自ら能動的に探していた虫たちが虫のほうからやってきてくれる。ライトトラップとはどっしり待ち構えながら獲物が来るのを待つ釣りのようなものですね。

早々にこの日一番の飛来を見た大型種が出現しました。春の蛾といえばおなじみのハネナガブドウスズメです。
日没直後から今日の最後となる22時過ぎまで非常によくやってきました。20以上飛んできたのではないかなと思います。
飛来する虫的には外れとなるハネナガですが、模様も美麗、暇なときに手に乗せて愛でる、飛んで来たら我々もおお!?っと盛り上がれるとなかなかに優秀な子であるように思います。

さて外灯にはいろいろな蛾が飛来するのですが、私はミーハーなので蛾の詳細な種類はわかりません。
しかし写真を押さえておけば蛾の種類を知っていくことが可能になりますよね。
それに蛾を知らなくても我々は虫が好きなので寒冷紗にとまる蛾類を眺めながら筋トレの話や虫の話をしたり、固形燃料でコーヒーなどを作ったりしながらのんびりと時間を過ごします。



いやぁライトトラップは安くなったとはいえやはり初期の出費が多く、絶対買わなくてよかったんじゃないか?なんて思ったりもしましたが、いざ経験してみれば春のライトトラップはチルタイムでとてもいいですね。
寒冷紗で動いている蛾たちを眺めながら一晩過ごせそうです。
ハネナガブドウスズメやこんな蛾がいるんだと色々写真を撮っていると、ハネナガではない黄色の蛾がやってきたようです。
ヒメヤママユぐらいあるでしょうか。
エゾヨツメのイメージにしては大きいような気がします。
やってきた蛾は漏れることなくほぼ寒冷紗に吸い寄せられてきますので、白地にとまった姿をじっくり観察してみると?

エゾヨツメですね!
春に現れるヤママユの仲間なのですが、どうやらメスの個体のようです。
オスの写真はたくさん見てきましたがメスは初めて見たのでその大きさにびっくりしてしまいました。かなり大きくてヒメヤママユぐらいはありますね。
翅の表にある4つの目玉のような模様が美しい美麗種です。去年は場所の影響か見られなかったのでようやくの遭遇となりました。

そしてエゾヨツメは立て続けに2匹が連続で飛来しました。いずれもメスで完品といっていいほどきれいな個体です。
この日は他の場所でオスのエゾヨツメも拾っていますがいずれも擦れも少ない非常にきれいな個体たちでした。
エゾヨツメといえば3月20日前後には早いといると思われますが、標高も多少あるからか当地では発生時期も意外と遅めなのかもしれませんね。
エゾヨツメの飛来は19時代の20分くらいに集中し、その後は全くありませんでした。

エゾヨツメが取れたため、イボタの時間までバッテリー消費を抑えるため試験的にLEDやブラックライトの可能性について検証してみます。
LEDフラッシュライトも蛾が来る
今峰ライトを消し、来た蛾たちを見つつ我々はLEDフラッシュライトにも蛾が寄ってくることに気が付いていました。

そこで休憩時間中にLEDでやってみることに。
寒冷紗に下から10w程度のUVを照射し、ビーム型フラッシュライトのカタパルトプロで試してみることに。
飛来数は今峰ライトの1/20~30程度と激減しますが、ハネナガブドウスズメを始めいくつかの蛾が飛来することが分かりました。
加えてUVライトに吸い寄せられてくる蛾がやはりおり、これが今峰ライトではあまり着ていない小さな細長い葉巻蛾みたいな虫たちをよく誘引しているように思えました。

甲虫に対する効果はあまり感じませんが、蛾類についてはライトの麓で幕を照射してあげると吸い寄せる効果がありそうな感じがしましたね。
意外とバカにできないように思います。これは今峰ライトを照射していない場所、時でも起こっていたので微々たる効果はありそうです。
イボタガ求めて再点灯
21時前ぐらいから再び点灯することにします。結果的にはポータブル電源に特有の使用であるAC充電からDC出力の変換ロスで電力が表記よりも少なくなるという仕様を知らなかったため、28%時点で出力を上げすぎて電源が0になってしまいました。

理屈上では80wでも3時間程度は使えるという話であると思ったのですが、実際に活用する際には20%程度低く見積もった220wh程度で考える必要がありそうです。
ふと寒冷紗の蛾を眺めているとその中に密かに見たかった虫の姿がありました。

アオバシャチホコです!
年2化の種類ですが、苔のような色合いと金色の鱗粉が美しい大型種のシャチホコガです。
エゾヨツメぐらい嬉しかったですね。
ライトを焚いていると今日は人が来ることもありませんでした。
しかし虫網を持った人を二人見かけました。ライトに興味があるようだったので自由に見てもらって構いませんよと伝え、話しつつライトラの話や季節の虫の話などをします。

初対面でも虫の話である程度通じ合えるのは虫好きのいいところですよね。
ただしこの21時を過ぎた時点ではすでに飛来数は目に見えて少ないなとなっていました。
バッテリーは後1h使えると数値で示されており、ここからが勝負だなと出力を十分に出した状態で残量は30%です。
全然戦える予定だったのですが、28%で急に電量が0になってしまいました。
電源容量は仕様推定よりもワンランク大きいものをチョイスするのが正解といえそうですね。私ももう一つ買おうかなと思います。

肝心の時間が過ごせず、イボタガも飛来しない消化不良感は残りましたがエゾヨツメやアオバシャチホコ、そしてライトトラップの雰囲気は味わえましたのでワイワイ楽しめてよかったですね。
虫仲間とも出会えましたので今後もライトをやる機会など増えていくような予感がします。
肝心のイボタガには出会えなかったので、また余裕のある日に足を運びたいと思います。
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ライトの蛾においては今回の幕では必要性は薄く感じましたね。
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皆さん大好きなイボタガ。高尾での昨年のものになります。