オオスズメバチの飼育
ハチ類は危険な対象であるため、それを飼育する人はまずいないと思います。

しかしオスバチならば話は別であり、針を持たないため安全に飼育することができます。
今期はオオスズメバチのオスが次々来るポイントを発掘できたため、珍しいこのハチを飼育してみて色々と観察してみようかなと思いました。
オオスズメバチとは
オオスズメバチはハチ目スズメバチ科の世界でも最大のハチの仲間の一種です。

外国ではマーダーホーネットの異名を持ち、その名は殺人バチです。
体長は大きいもので5㎝を超え、性格は凶暴。虫をよく知らない人が目の前で遭遇すればギャーッと悲鳴が上がってしまうような老若男女に恐れられる昆虫の1種です。
社会性を持つことで知られ、オオスズメバチは主に土中に営巣します。巣を拡大し続けられる十分な餌資源が無いと生存できないため、自然が豊かな場所に出現します。

成虫は主に4~12月頃に出現し春先では女王バチのみが、6月頃から働きバチが出現し、秋ごろにのみオスが出現します。
オスバチは新女王バチと交尾することが目的であり、一年の内限られた期間のみしか出会うことができません。
昆虫を食べている印象が強いですが、スズメバチは主に幼虫が分泌する液体を舐めたり樹液などの液体を中心に食事をしていると言われています。
女王バチの繁殖期になるとオスバチはどこかに集まり、女王がやってくるのを待つようです。
オオスズメバチ飼育してみた
オオスズメバチの飼育についてはカブクワ用のクリアスライダーを用いて行ってみました。

また、横方向と縦方向の両方について飼育場何か問題があったりするのかと思ったので、クワガタ幼虫の飼育簿等で有名な縦型の大きなボトルでも飼育してみています。
ケースの許容度がどの程度なのかもわからないため、羽ばたくのかどうかなども分かりません。
餌にはプロゼリーを用いています。おしっこを良く出すため、底材にはハスクチップを敷いています。
また、もう一つには底材としてティッシュペーパーを用いています。
飼育してみて気が付いたこと
オオスズメバチを飼育してみると気が付くことがあります。彼らは意外と器用にケースの中を利用しているということです。

ケース内ではスズメバチは横方向に広いクリアスライダーでは頻繁に羽ばたいており、縦方向のボトルではちょっと控えめな感じです。
元気な姿を見たいならばクリアスライダーのほうがゼリーの入れ替えなどのメンテナンス性にも優れるためよいと思います。
プロゼリーはかなり頻繁に舐めており、夜間でも舐めています。
餌についてはゼリーでいったん大丈夫なように思います。

照明についてですが白色灯はやはり見えているようで、夜間でもこれが付いている間は動き回っています。
時折ケース内で羽音が聞こえますが暴れまわるということは無く今のところ大人しいように見えますね。数日飼育の時点で翅がぼろくなるなどのけがは見られません。
また、LEDのライトを照射してみるとこれにも正の走行性を見せました。
夜の山でモンスズメバチ以外のスズメバチがLED照明に飛んでくるのを確認していましたがやっぱりというか認識できているんですね。

夜間はかなり静かです。夏の夜に樹液に来ているスズメバチ類はモンスズメバチ以外にも数多く見ていますが、少なくとも気温の影響なのかこの秋の時期の夜にはぶんぶんしていません。
また、観察していて分かったのですが、スズメバチの足にはクワガタのようなかぎづめとカミキリムシのような毛の密集した足があるようです。プラスチック壁なども上ることができています。非常に面白い性能をしています。
寿命は思ったより短い?
オオスズメバチのオスですが、捕まえた3匹の内2匹は翌日に死亡してしまいました。

偶然なのかもともと弱いのか分かりませんが、絶食させようとしていた個体たちなのでモグラの様に燃費がめちゃくちゃ悪いなどの要因があるのかもしれません。
1匹は翌日の朝に死にそうになっており、そのまま死亡。1匹は翌日の正午過ぎに死亡しました。朝には元気だったのに不思議です。
サンプル数が少ないため結論は出せませんが、雄のオオスズメバチについて捕まえて早々にプロゼリーを与えたものはその後も問題なく生存しています。
燃費の悪さは一つの説として有力なのではないかなと思います。低温への耐性も別に低くはないようです。11月後半程度の室温でも全く問題なく動いています。直射日光が当たらなくともケース内を飛び回っています。
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