危険な虫たちを事前に知っておこう
アウトドアシーンにおいて知っておきたいのが危ない生き物です。

知っている危険な虫はスズメバチを筆頭にいくつかテレビなどでも取り上げられるため目にする機会は多いですが、知らないけれども実は危険な生き物というのも身近にはいます。
今回は姿かたちを知ってもらうことを目的に野外における危険な生き物をまとめて紹介していきます。メジャー種からちょっとマイナーなものまでいろいろ含みます。
マダニ
屋外に置ける最重要対策種と言っても過言ではないでしょう。

SFTSという致死率の高いウイルスを媒介し、動物密度が高い環境ではその辺の草でも見られる危険度の高い生き物です。
マダニは通常オールシーズン出現します。
基本的には草の先で足を広げて動物が通るのを待っているため、草と僅かでも接すると乗り移ってくることがあります。
体長は小さいもので1mm程度と知らなければ付いていることに気が付くのは非常に難しいです。

対策としては特に下半身をしっかり覆うことです。
ズボンなどは長いものを履き、靴下との隙間などを埋めたりするのが望ましいです。

山地など密度が高い場所ではつなぎなどのすべすべしたズボンを選択するのも良いですね。
薬剤としてはディートが含まれるものが使わないよりは効果があります。
しかし密度によってはほぼ効果が無いので草地に入らない、入ったら目視することを徹底しましょう。刺されると皮膚科に行かねばならず、被害後も大変です。
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スズメバチ
スズメバチはハチの仲間の中でも人的被害が起きやすい代表的な種類です。

営巣環境が木や軒下、建物内の閉鎖空間など身近な場所にあることが多いことと夏の期間の昆虫採集時の樹液や雑木林での徘徊、登山中などにうっかり営巣場所の近くを通ってしまうなどに寄り被害が起きます。
スズメバチについては時期による攻撃性の違いなどを把握しておきましょう。
初夏の時期は女王バチであるため、攻撃性はとても低いです。

6月頃から働きバチが出てくるため、刺される被害が増えます。
お盆頃からは付きまといなども増えてきますのでより一層注意が必要となります。
スズメバチの対策ですが、まず香料や整髪料に気を付けましょう。香り成分がハチを刺激してずっと付きまとってきます。
続いてキャンプなどで缶の飲み物を放置しないことです。彼らからするとご馳走なので寄ってきます。

また、樹液や林内では目視により木に近づく前にスズメバチを確認したり、羽音に気を付けながら動く必要があります。
多くの場合静かに、ゆっくりとした動きで離れれば巣に関連した問題でない限り大丈夫です。
対策としては刺されることを考慮してポイズンリムーバーや流す用の水、ムヒなどの薬品を携帯しておきましょう。
アナフィラキシーショックなど山中で死亡する可能性があるため、対策必須です。
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ハチの仲間
ハチの仲間としては特にアシナガバチが危険性が高く身近で被害が起きます。

アシナガバチは軒下や樹木の葉先、背丈の高い草本などに営巣するため、刈込や選定作業などに寄り事故が起こりやすいです。
通常飛び回るアシナガバチ類に攻撃されることはあまりありませんが、巣を刺激した場合非常に攻撃的です。
うっかり刺激してしまうと刺されないことは難しいため、アシナガバチガスを作らないような状況を維持することが望ましいです。

例えば軒下などの営巣初期にハチスプレーで巣を壊してしまう。
下草が繁茂しないよう低く維持する。ベンチや屋根の下などアシナガバチが好んで営巣する場所を営巣初期の時期によく見ておく、木々は適度に内部が見えるよう枝を打つなどをしておけば刺されるリスクは大きく減らせます。

逆に言うとうっそうとした植物や、それらが繁茂した場所の刈込、昆虫採集における薮漕ぎなんかではアシナガバチに刺されるリスクは必ず付きまといます。
スズメバチ同様、リムーバーとムヒなどを携帯しておきましょう。また、帽子などで頭部のようにリムーバーの仕様が難しい場所の指されを防ぐことも有効です。
その他の種類としてはミツバチを始めとしたハナバチ類がいます。

これらは基本刺しませんが、ミツバチのように刺されるとアナフィラキシーショックを起こすものがいます。子供が掴んでしまう場合などありますので、同様の対策をしておきましょう。
アナバチの仲間やカリバチの仲間は、暗所に来る傾向があります。脱いだ靴をそのままにしておくと中に入っていて刺されるケースがあります。
ですが、通常これらのハチ類は叩いたり服に入ったりしない限り刺されることはありません。
ムカデなどが入るケースもありますので、脱いだ靴は中をトントン叩いてから履くことでリスクを減らせます。
ムカデ
ムカデは飛んだりこそしませんが、非常に危険な存在です。

山地や雑木林に近い環境では家に出る可能性があることと、キャンプシーズンなどで外にシートなどを敷いていると気が付かずに乗ってきているケース、ベンチなどで休んでいたら昇ってきているケース、樹液周りで見つけるケースなど発見例はたくさんあります。
家への侵入の場合防ぐことはかなり難しいです。これはもうあけっぱにしないなどするしかありません。
屋外では例えば昆虫採集時に樹名板に手を突っ込まないことや穴や洞に手を入れない。しっかり目視をして行動することで対処できます。

ムカデは腐葉土的な地面があると大抵います。そういう環境ではスコップなどを用いて道具で土を掘り返したりするようにしましょう。
ムカデが出現した場合素手で扱うのはとても危険です。ムカデは視力が悪く、体に触れたものに噛みつく性質があります。
箸などのつまめるもので確実に除去しましょう。
また、脱いだ靴などは中を確認してから履くようにしてください。
キリギリスの仲間
意外なラインナップですが屋外で知らずに急に噛まれるとトラウマ級の被害を受けます。

キリギリスの仲間は雑食性で肉食の傾向も持ちます。牙は鋭く、出血するくらいのパワーがありますので、噛むバッタとして姿だけでも覚えておくことが有効です。
具体的には体高がありガッチリとした見た目のものが多いです、ヤブキリは代表的な嚙むバッタです。似たものとしてはキリギリスやコロギスなどがいます。写真はありません。

また、クビキリギスの仲間も上から見ると細長いバッタに見えますが、凶悪な口を持っており噛みます。
非常に噛まれると痛く、大人でもいてぇと声が出てしまいますので、この柔らかい見た目を覚えておきましょう。
主にススキなどイネ科が繁茂した草地に出現することが多いです。
対策としては噛むバッタの姿を認識しておくことです。灯などにも来ますので、外灯採集の際などに注意する必要があります。
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3大毛虫の仲間
毛虫の仲間の中でも特に毒を持つ物が多いカテゴリーを紹介します。

毛虫には基本触らないことを前提としつつこんなものは特に危険と覚えておいてください。
なお、科の中でも見た目が大きく異なるものがいますので参考程度にしてください。
尚、毛虫は触れなくても抜けた毛によって被害にあいます。
代表的なチャドクガなどは付近にいると洗濯物に毛が付いてそれでかぶれるなどの例があります。
カレハガ
カレハガの仲間は巨大な幼虫で毛虫である場合に当てはまる場合が多いです。

幼虫には成長の段階がありますので、初期はより小さな姿をしています。
ススキなどイネ科草本を利用するタケカレハが写真のものです。
色合いが派手で分かりやすいです。これが多い場所で空調服を着てたら肌がかぶれました。許せません。
クヌギなどのヤマダカレハのようにこいつは触ったらまずいというような見た目をしているものが多いです。とりあえず大きな毛虫には触れないようにしてください。
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ドクガ
ドクガの仲間は派手な色合いを持つため、一目見て危険であると分かる場合が多いです。

モンシロドクガやゴマフリドクガ、チャドクガなどが身近でよく見るものとして挙げられます。
ドクガはオレンジと黒や黄色と黒の様に派手な色合い持ちます。

成虫にも毒針毛がありますので、夜の明かりなどではこの姿の成虫に気を付けてください。
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イラガ
イラガは正確には毛虫ではありませんが、毒棘を持ちます。

電気虫と異名で知られるイラガは、刺されると最も痛いイモムシとしてよく知られています。
イラガの仲間は短くて太いのが特徴です。そして明らかに針があります。触るとじょりじょりしています。
色は明るい緑である場合が多いのでこのイモムシには気を付けましょう。
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ハネカクシの仲間
ハネカクシの仲間は樹液に来ていることや外灯に来ることが多いため、昆虫採集をしていると遭遇する機会が多いです。

体液に毒性分を持つため、くっついた虫を潰してしまうと火傷をしたように水ぶくれができてしまいます。
通称やけど虫の名があります。
見た目はハサミムシの尾を無くしたような姿をしている場合が多いです。
樹液や外灯周りでこうした姿の虫を見つけた場合には触れないようにしましょう。
手持ちのライトなどに飛んでくる可能性もあります。心配な場合には目を守るゴーグルなどを使うとよいですね。
カミキリモドキの仲間
カミキリモドキの仲間はハネカクシやツチハンミョウと同様に体液に毒をもちます。

厄介なのが比較的綺麗な種類が多いことです。代表的なアオカミキリモドキは花掬いや外灯などの明かり、葉先などでみつかるため非常に遭遇しやすいです。
そしてカミキリムシに似ているため、うっかりつまむと潰してしまい火傷のような症状が出ることがあります。
また、飛翔性が高いため体に付いたりしてくる場合もあります。見た目の特徴が分かりやすいので冷静に潰さないようにがしてあげましょう。
成虫は枯れ枝などを利用し、初夏から夏頃によく見つかります。
また、モモブトカミキリモドキのようにかなりカミキリに似たものもいます。注意が必要です。
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ツチハンミョウの仲間
ツチハンミョウの仲間は代表種、ヒメツチハンミョウのように青いキラキラを持つ物がいるため、うっかり触れて事故が起こりやすいです。

ツチハンミョウの仲間は飛ぶことができません。その代わり防御手段として毒液を噴出する能力を持ちます。これに触れると火傷のような症状が出ますので触らないようにしてください。
およそ春先から夏て前ごろにかけてよく目にします。キラキラした虫だからと言って触らないように気を付けましょう。
なお、液は足の付近から噴出されるようです。飛ばすタイプではないので枝や箸などでつまんでみると自然体験としてよいかもしれません。

生態が非常に面白く、前述したハナバチの仲間に依存しています。
飛べない代わりに花で待ち伏せし、花に来たハナバチにしがみついて巣の中で花粉を食べるというものです。
ツチハンミョウの仲間の多くがこうした寄生性を持つため、生物間の繋がりを知る帯承知してとても優秀です。
この虫がいる場所ではハナバチ類が豊富に見られる場合が多いです。
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サシガメの仲間
見た目はガッチリとしたカメムシという印象ですが、口吻が身近く折り返しているという特徴が見られる場合が多いです。

肉食性のカメムシであり、幼虫や他昆虫に針を突き刺し、消化液で溶かして捕食するという特徴があります。
刺激することで人も刺してきますので体格のいいカメムシ類には気を付けましょう。
代表種は桜に出現するヨコヅナサシガメです。赤と黒の警告色を持つ横綱級のがっしりとした見た目をしています。

茶色い大飛びサシガメとこのヨコヅナサシガメを目にする機会が多いのでこれらにはよく注意を払いましょう。
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アブの仲間
夏頃にかけて標高のある場所や水が綺麗な場所へ足を運ぶとアブに襲われる可能性があります。

キャンプや水辺、避暑地に行く際や登山の際には注意が必要です。
アブの仲間は二酸化炭素を感知する機能があります。
普段は花粉や樹液などを食べているのですが、産卵のためにタンパク質などの栄養が必要であるため、動物の血を求めてやってきます。
つまりやってくるのは♀です。

代表的な種はウシアブやアカウシアブです。大型種のアブであり、アカウシアブは一見するとスズメバチと見間違うほどややこしい姿をしています。
スズメバチは香料などの要因により人に取り付いてくることがありますが、基本的に人への執着はありません。
山地でしつこくまとわりついてくるスズメバチ様の虫の場合、このアカウシアブの可能性が高いので気を付けましょう。

一応アブがハエの仲間、ハチはハチの仲間であるため、アブは2枚の翅、ハチは4枚の翅があるなど違いもあります。
アブ対策としてお勧めしたいのはキャンプや水辺、川などへのアクセスならばクルマで待機することです。
車は排出ガスと車体の温度により、アブからすると超大型の動物に見えています。河原に来るまで降りて車内待機していると、周辺のアブ密度が分かるためお勧めです。

登山などでは天気の変化などで急に襲われる(薄暗いと活性が上がる)可能性などもあります。対策は難しいのですが、網などがあれば捕まえてつぶすなどの策は取れます。
肌を露出せず、なるべく止まらせないよう立ち回りたいですが、環境次第では不可能なこともありますので事前に行く場所のアブ事情などを調べておくのが大事です。
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オサムシの仲間
地上を徘徊する綺麗な虫です。オサムシの仲間はゴミムシを始め防御の際に酸性の物質を分泌する行動を取ります。

特にオサムシゴミムシ類や見た目に優れるものが多く、色合いがキラキラしていていいものもいます。
そうしたものをつまんでうっかり顔に近づけてしまうと、臭いガスと共に酸性物質が目に入り、失明する恐れがあります。
非常に危険なので気を付けましょう。
対策としてはオサムシゴミムシ類にはそうした物質を放出する能力があると知っておくことです。

また、オサムシ類を捕まえる際には素手ではなく袋やジップロック、容器に直接誘導する形で捕まえることで対策できます。
危険なゴミムシの代表種であるミイデラゴミムシは100℃の物質を噴射することで有名ですが、他の種類も同様に物質を噴霧します。
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ということで野外における危険な生き物を紹介してきました。知らずに危険な虫に近づいてしまうケースというのはかなり多くあります。
少しでも知識を付けて快適なアウトドアライフを楽しみましょう。
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