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高尾山にスズメバチはいるの?

人気の山に潜む危険?スズメバチに注意

行楽シーズンにアクセスも良くお酒なども楽しめ、中腹までケーブルカーやリフトで楽々登山ができることからも人気が高い高尾山。

色、羽音、大きさ、集団行動、毒など隙がない自然界の王者とも言える存在

一方でその気軽さから山の服装とはかけ離れた姿で登っている方も多く見られます。

一般の方で高尾山にてヒルやマダニなどを気にする人はあまりいないと思いますが、そうした方でも恐れるのがスズメバチです。

高尾山のスズメバチ事情について紹介していこうと思います。

高尾山はスズメバチがそれなりにいる

結論として高尾山にはスズメバチが生息しています。

緑があればハチもいる。緑が豊かならハチはたくさんいる。

付け加えるとアシナガバチも生息していますのでハチとは遭遇することを前提として対策していきましょう。

高尾山は山地であり、昆虫のメッカとしてよく知られています。

スズメバチ類は昆虫類を捕食して巣の働きバチを増やして行くので、彼らにとって高尾山は住みやすい土地なのです。

また、営巣場所にも困りませんので個体数は多くなりますよね。

ハチの住む場所、餌が豊富なのでそれは増える

これに加えて土中や倒木の際などに巣をつくるオオスズメバチの生息にもいい環境がたくさんありますので、皆が苦手なオオスズメバチもよく見かけます。

行楽シーズンにおいては遭遇する可能性が高いことを事前に知っておきましょう。

初夏の高尾山のスズメバチ

スズメバチは女王バチが越冬をして一人で巣作りを始めます。

意外にも驚くほどでかいスズメバチの危険性は低い(初夏の話)

活動はおよそ4月中に始まり、最初の働きバチが生まれるまでは女王一人で頑張っているんです。

ということはおよそ5月下旬から6月上旬程度まで目にするスズメバチは非常に大きな個体の女王である可能性が高いです。

女王は働きバチに比べると攻撃性も低く、この時期のスズメバチは比較的安全ということができます。

刺激せず観察をする程度なら全然問題ありませんので、ハチだからと言って踏みつぶしたりしないようにしましょう。

真夏のスズメバチ

昆虫観察が楽しい真夏の時期、およそ6月中旬ごろを超えてくると働きバチが増えてきます。

樹液の時期が始まると働き蜂(ワーカー)が増えてくる。初夏より注意が必要になる。

合わせて木々からの樹液の流出も盛んになるため、日中は樹液を目当てに多くのスズメバチを目にすることが増えます。

これに合わせて移動中のスズメバチを目にすることも増えるため、登山道の途中で横切っていくスズメバチ類を見かける機会がぐっと増えます。

時には木々に何匹ものスズメバチを見つけて恐怖してしまうことでしょう。

夏の時期のスズメバチは働きバチとなっているため、女王の時期と比べると攻撃性も高くなっています。

それでも7月中程度を目安にすればまだ大人しく大丈夫な時期です。刺激することなく目視した個体から離れることで特に大きなリスクはなく避けられます。

お盆以降のスズメバチ

高尾山で夜の昆虫観察をしていると、8月頃から夜においても樹液にスズメバチが来ているのを目にする機会が増えます。

ライトに飛んできたり、人を追跡する行動もかなり増える。怖い時期の始まり。

夜行性のモンスズメバチでなくとも夜間の行動が増えるようです。

お盆の時期を目安としてスズメバチは段々とねちっこい性格へと変化していき、樹液に近づけばあなたを威嚇するように旋回飛行したりライトを照らせば警戒の目を向けたり跳んできたりします。

日中は夏の暑さで減少してきた樹液を舐めることと、時期が進んで働きバチが増えたことにより多くの個体数を木々で見ることになります。

これぐらいの時期から私などの採集者もスズメバチへの警戒度を高め始め、およそ秋の中頃まで活発な警戒時期が続きます。

お盆以降はスズメバチを刺激しないよう派手な動きや素早い動き、香水などに気を付けていきたいですね。

スズメバチの観光路出現事情

基本的には昼間のスズメバチは樹液周りとたまたま昆虫などの餌を求めて徘徊しているものに遭遇することになります。

高尾山の各道におけるスズメバチの体感事情

自然度の高い道を選択するとスズメバチに出会うという印象があるかもしれませんが、そうではなく樹液がよく出る広葉樹の道を選択するとスズメバチに遭遇しやすいと言えます。

特に接近の可能性が高い研究路というのはなく、どの道でも遭遇する可能性があります。

しかしそれでは面白くないので、接近のリスク的な部分で見ていきましょう。

まず1号路は山頂付近を除いて比較的安心です。

1号路は道幅も広く接触の機会は少ない

2号路は山頂にはいかない道なので除いて3号路は上り始めのところと林縁を抜けて冨士道と合流するまでの場所が接近リスクが高いです。

4号路は徘徊中の個体に遭遇する可能性がありますが、特にリスクがあるような場所はありません。しいて言うならば吊り橋付近までは道が狭いので徘徊個体に遭遇すると怖いですね。
5も山頂周回なので省きます。

6号路は環境的にも樹液が少なく道中ではあまり目にしない

6号路は道中はあまり目にしませんが、飛び石を超えたあたりから出現する可能性が大きく上がり、山頂手前の階段付近では目にします。

山頂周辺は結構スズメバチが多いのでどのみちでスズメバチが多いかよりも山頂付近での警戒を強めるようにするといいかもしれません。

山頂周りの石のベンチなどはスズメバチに注意

2025年現在、稲荷山コースは閉鎖されていますが、スズメバチとの遭遇では稲荷山コースが最も樹液も多く遭遇リスクが高いかなと個人的には思いますね。

年や樹液の流出によりもちろん変化しますので参考程度にしてみてください。

ハチ対策をして快適な登山を!

ハチ対策としては香水などを付けないことに注意しましょう。

虫除けなどはしないよりは効果があると思われる。なんやかんや刺されてはいない。

香水の成分にはハチの攻撃フェロモンに近いものが含まれているものがあるため、ハチ類を刺激してしまいます。

これに加え気を付けたいのが山頂や休憩中の缶ジュースなどの放置です。

自販機で缶ジュースなどを買ったときはハチが入らないように注意

蓋から侵入して飲み物を飲んだ時に口を刺されるなどの事故が起こります。

ハチ対策は刺される可能性を考慮してポイズンリムーバーやムヒなどの軟膏、それから傷口を洗うための飲み水などを多めに持っていくことが有効です。

特にポイズンリムーバーは刺される箇所にもよりますが、吸出し可能な場所であれば非常に効果的な対策となります。

頭部などは髪の毛で密着できないため、なるべく刺されないよう立ち回りたいですね。そのためにも帽子などはハチ対策としてとても有効です。

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