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クワガタ・カブトムシ採集の基礎。成果を上げる探し方と道具などのまとめ情報

いざ今年はクワガタ採集へ

昨年はクワガタに挑んだものの成果を上げられなかった。今年は親子でクワガタ採集に挑みたい!

あらゆる層に大人気のミヤマクワガタ。この記事の内容を理解すれば十分とれます

でも広大な自然を相手にどうやってクワガタやカブトムシを見つけ出したらいいのか?とお悩みの方はかなり多いようです。

今回の記事ではそうした初心者の方が自力で初めてのクワガタ採集を成功させるために必要な情報をがっつりとお伝えします。

全くの初心者を想定するため、成果を上げるために座学が必要な場面もあります。


関連記事を絡めることで目次の通りとてつもないボリュームになりますが、必要に応じて飛ばしつつお暇なときに上から読み進めてください。

どれも実体験に基づいた真剣な記事なので捕まえたい方はぜひ。

虫取りへ行く前に(準備編)

安全面の確保は最優先事項です。

目に見えにくいマダニやツツガムシは特に危険で厄介。食いつかれれば皮膚科で切開する羽目になるので、最重要対策種

クワガタに限らず屋外で活動する上では長袖長ズボンといった服装が必要と言われますよね。

それは屋外には人に危害を加える生き物も多くいるからです。マダニやヤマビル、マムシスズメバチなどはテレビの中の怖い存在ではなく、夜の森で普通に遭遇します。簡易的な知識でも対処の方法は理解する必要があります。

また虫網などの道具も必要となります。クワガタ採集で大きな網は必要ありませんが、せっかく昆虫採集するならば網の性質や使い方なども学んでおくと色々な虫に応用が利きます。
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この初心者記事は入門編として非常に大ボリュームなのですが、虫取りに入る前の基礎的な部分を網羅しています。

詳しくなくとも害虫などの知識や虫を探す思考法なども紹介しているので、安全面をしっかり意識した採集を行うためにもぜひ理解しておいてください。


クワガタが捕まらない理由

これはクワガタに限らないのですが、虫を捕まえるためにはその虫の生態に関する理解が不可欠です。(軽く後述)

コクワ、ノコギリ、カブトを普通の3種と呼び、知識さえあればかなり簡単に出会える

そのため座学なしで現地にアクセスして暑い中何もわからず成果もなく体力だけを消費するというパターンが多いです。

急がば回れということでまずは涼しいお部屋でクワガタなどを捕まえるための情報を仕入れてしまいましょう。
今は情報戦の時代です。逆に情報を押さえておけば家から出た時点で8割勝っているようなものです。

まずはお家でできる情報編をお伝えします。クワガタの採集情報はネットには出ません。なので自身でポイントを開拓する力を身に着ける必要があります。その方法を知りましょう。

クワガタ採集の基礎知識編

どんな場所を探すか?

クワガタを捕まえていく場合観察ならば付近の雑木林がある公園を、採集したいならば雑木林、山地、河川敷を狙っていくことになります。

初心者が山地に行くと広大すぎて逆に探し方がわからない。河川敷がオススメ

この視点はクワガタ類が朽ち木とそれを利用する菌糸を食べて成長するという視点を理解する必要があります。

細かくは理解する必要ありません。枯れ木と朽木、それに樹液があればクワガタがいる可能性があるということです。

雑木林、山地はこれらの条件を満たしていますね。河川敷も木材が上流から流れつくのでクワガタなどが発生するいいポイントになります。
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例として河川敷でヒラタクワガタを狙った採集記を紹介します。

河川敷でクワガタが取れるなんてと目から鱗な方も多いかもしれませんね。

相模川や多摩川は広大でクワガタが取れる有名スポットです。大型河川でなくても成果を上げられますので戦略の1つとして頭に入れておいてください。私的には初心者こそ河川がおすすめです。

もちろん山地や雑木林でも探すことができます。高尾山は虫好きが集まる人気スポットです。
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私自身の高尾山採集記です。山の夜の雰囲気などが分かります。

高尾山ほどの山である必要はなく、ちょっとした雑木林があるような公園のレベルであってもクワガタは生息しています。

思い当たる緑のある場所をリストアップしてみてもいいと思います。

クワガタがいそうな場所を見つけるためにどうする?

場所の例が分かっても都合よくリストアップできない場合もありますよね。

初心者は場所と樹液の探し方が大きな壁となる。当たりをつける方法を紹介

そんな時こそテクノロジーを利用しましょう。

グーグルマップやグーグルアースの航空写真で緑のある場所を探っていくのです。あなたの知らない思わぬところに緑が見つけられるはずです。

もう少し具体的にどんな場所を抽出するか述べると、町中に緑があるような場所、河川敷で緑があるところ、お休み時に行く先の周辺の緑があるところなどがおすすめです。

これにより他の人に発見されていないライバルの少ない場所を発見できる可能性が高まります。

航空写真は自身でポイント開拓をするような人ならば皆行っていることです。しかし初心者の間では明確な差をつけることができる裏技です。
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具体的にどうやるか?については関連記事も紹介しておきます。

樹液の出る木の探し方

初心者最大の壁になると思う方も多いのでは?

発酵した白い樹液を探せればベスト。発酵には条件があり、初心者は晴れの続いたあとに行くのがおすすめ

日本に8000種以上あるとされる植物の中で、カブクワの来る樹液を出す木を見抜くのは至難の業です。

ここでは対象をステップ式に分け、全くの初心者でも樹液が分かるナラ枯れ樹液採集(ナラ枯れは分からなくても大丈夫です)と、クヌギコナラ以上の樹種を探したい人に向けて記事を紹介します。 自身の腕に合わせてください。

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初心者は記事導入部に紹介しているナラ枯れ樹液採集に挑戦してみましょう。昨今の関東圏では木を枯らすキクイムシという生き物がドングリの木を枯らすナラ枯れという現象を引き起こします。

木が枯れる過程で大量の樹液が流出するため、今はあらゆるところでクワガタが大量発生するいい条件ができています。

雑木林で枯れている木を目印に初心者でも簡単に樹液の出る木が見つけられる方法を紹介しています。


この視点は2018年から有効なかなり新しい視点なので、知らない人も読んでおきましょう。




ナラ枯れ樹液採集をしているとクヌギコナラなどの雰囲気がつかめてきます。

ナラ枯れはブナ科(どんぐり)を中心に起きるので、記事の通り木くずの出ている木を見ていけば自然とクヌギコナラにたどり着くことができます。
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しかしそんなメジャーどころの木は都市部では見られているのが当たり前です。そのためより成果を上げたいならば別の樹木を見ていく必要があります。

雑木林と河川敷で採集したい方はヤナギ、クルミ、カシやシイなどのちょっとマイナーな樹木にも手を付けていきましょう。


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この樹種の違いはがっつりと成果に響く差別化ポイントです。他の人が知らないものを自分が知っていれば成果が上がるのは必然と言えるでしょう。


樹液はなぜ流れるのか?

樹液がなぜ出るか?その仕組みはあまり知られていません。虫好きな人はクワガタ周辺のなぜ?を知っていると他の人よりも厚い知識を身につけられて人気者になれるかもしれません。
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自然界で行われる木々を介した多くの生き物の繋がりを把握すると、よりクワガタが楽しめますし、お勉強になります。樹液を出すクヌギやコナラからなる薪炭林とカミキリムシについてのお話です。



昼間の下見が成果を上げる鍵

ここまででまだ準備段階なのですが、記事である程度エリアや樹種のイメージを掴めたら該当する場所(旅先などを除く)に一度昼間に訪れてみましょう。

相模川どこかの河川敷。地図で見た以上に下草の高さがあり、侵入に躊躇

現地の感覚や自身が学んだことをアウトプットして確実な知識にしてしまった方が良いです。

昼間の下見は夜の成果につながる重要な活動です。具体的な理由は以下です。

エリアの雰囲気がつかめる。

樹液の出ている木、出ない木が分かる

ライバルが来ているかどうかが分かる
などなどが利点として挙げられます。

エリアの雰囲気というのは雑木林の雰囲気というだけでなく、例えば付近のトイレや買い出し場所、河川敷ならば足のぬかるみや下草の茂りの程度などなどです。

これらは航空写真上では判断ができません。

初夏の河川敷はススキなどが繁茂して侵入できない場合も多い

下見なしでいきなり親子で訪れた結果、実は侵入できないエリアでした。個人の所有地でした。たどり着くまでの通路がありませんでした。などということになれば興ざめですよね。

樹液の出る木については文字通りです。

樹液の様子も木々により様々。河川敷のクルミの樹液例

昼間樹液にやってくるカナブン類やチョウ類、スズメバチ類などの出現の程度でそのエリアに樹液が多いのかどうかわかります。昼にそうした虫を追うことで穴場の樹液が見つけられる可能性も高いです。

逆に昼の段階で虫が少なければ夜も望みは薄いでしょう。そうした判断ができます。

中心の木はクワガタがつく木。写真のようにススキが倒れていなければ出入りはほぼ無い

ライバルが来ているかどうかわかるについては、雑木林や下草の踏まれ具合を見ることでその地に定常的な人の出入りがあるのかどうかが判断できます。

これはヒラタクワガタなどの一部のクワガタを狙う場合に非常に重要なポイントとなります。

頻度が多いほど下草が倒れているので、実際に人がいなくても想像することができます。

時間帯

日没直後~22時程度までがおススメです。

ミヤマやアカアシなどは日没直後に出現が多い印象

個体の出現という意味では日の出までであればずっと探すことは可能です。

しかし山地や特に山に隣接する雑木林などであれば夜が更けるほど獣の遭遇率も上がります。

そういった意味では適度に人気のある22時程度までにするのがおすすめです。
人気の少ないエリアなどであれば昼間でもカブクワはいます。
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私的な経験と高尾の夜を連チャンして意見を聞いて回ったことをまとめると21時程度までがおすすめです。参考までに私の夜間採集は22時過ぎ程度までです。

深夜に1時~2時ごろにもう一度ピークがあると聞きましたが、さすがにつらいと思います。

採集する時期

とても重要な要素です。クワガタは夏休み頃に採集を始める方が多いですが、その頃にはもう下火になってきています。

6月頭にはコクワガタが多数で始める。6月下旬にミヤマが出始める

本来のクワガタは6月上旬に出始め、およそ7月上中旬ごろにピークが来ます。なので本当に取りたいならば6月~7月中旬までに採集を行いましょう。

後述しますが狙う種類により出現の時期が異なります。

平地性の種類は6月~7月中旬ごろを狙えば間違いありません。しかし都市部であれば7月頃になるとライバルたちも活動を始めている様子が見て採れます。

それらを上回る6月中に採集を行えばライバルの影響をなるべく抑えて成果を上げられるでしょう。
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この記事は7月下旬から急に姿を消したミヤマを考察しています。定点的に観察しているとそれほどの差を感じます。

加えて関東の都市部圏で成果に直結する要因がこの時期のライバルの出現です。

あなたのクワガタ採集に関する知識面が正しくてもその知識を持つ人がエリアにたくさんいれば成果は上げられないのです。

カブトムシならば7月中旬~下旬の僅かな時期に集中するのがおすすめです。
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このシリーズでは7月上旬から8月下旬までの定点的なミヤマの出現を記録しています。興味があればぜひ時期の差を見比べてみてください。



夜の成果はライトにあり

クワガタ採集は主に夜に活動することになります。

恐怖よりも虫に出会う好奇心のほうが勝るとソロ山をやり始める。

その際には懐中電灯(フラッシュライト)を利用することになります。

このライト、侮られがちなのですが最重要アイテムです。

前述の通り屋外活動で最重要なのは安全面の確保です。

河川敷や雑木林はマムシという毒蛇やコマチグモなどの毒グモスズメバチなども数は少ないですが活動していますし獣の心配もあります。そうした場所で安全に行動するためにライトはいいものを利用することをお勧めします。
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防水性や耐衝撃性があればお子様に持たせても安心です。夏の夜はゲリラ豪雨なども増えていますし、いいライトは災害用対策としても利用可能です。

また、虫を探すときにも当然ながら有利です。夜の活動時はライトで木にいる物体を探すわけですが、強めのライトであれば影が強くできる影響で目視できる割合はかなり増えます。

ヒラタなどの一部の臆病なものを除いてライトで照らしたデメリットというのは大きくありません。木や棒で突けば落ちてきますからね。
それよりも目視できる個体を逃してしまうことの方がもったいないです。

それだけでなく木々からにじみ出る樹液や、木くず(ナラ枯れ樹液採集)の判断にも大きく貢献します。

昆虫採集用と聞くとちょっと手が出にくいかもしれませんが、完全防水のライトなどは長く防災用として使っていくこともできますし、昨今のいいライトは夜の読書用に弱いモードがあったり、金属に取り付けられたりと手にしてみれば日常でもかなり便利です。
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私自身が何より屋外活動で良いライトを利用して助けられているので興味のある方は目を通すだけでも読んでみてください。
(私的イチオシライト。高いですが最高です。)

虫網の性能について

クワガタ採集に立派な虫網は必要ありません。

外灯採集をするならば長い網で飛んでいる虫を捕まえられるので有利。柄が伸びるならつついて落とせるので有利

ただし最低限長い棒(たも網)のような物は欲しいですね。クワガタならば突けば簡単に落ちてきます。

一方でカブトムシを狙うならば例えばたも網の先端に布上のものを巻き付けるなどして足を引っかけるような工夫が欲しい所です。

こういう場面で下に落ちるとだいたい見失う。そのため、網を下に敷いて落としたい

もし河川敷や雑木林、山地に行く場合下が茂っているので落としても逃げられてしまいます。そういう場合には従来の網を利用するか自作の網が欲しくなりますね。

特に山地でミヤマクワガタを狙う場合にはミヤマは飛翔性が高く手の届かない位置にいることも多いので自作の網が欲しい所です。

飛翔性の高いミヤマは10m以上についていることもある。ミヤマが見えますか?

もし自作網を考える場合にはこの記事の網の紹介のところが役に立つはずです。あなたが虫好きであるならばたも網を改良した長竿網は持っておいて損はありませんよ。
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網についてはこの記事の網の部分にて。

虫かごについて
クワガタだけの採集ならばルアーケース一択。小さいジップロックもおすすめ

100均のルアーケースが最強です。




どの種類を捕まえたいのか?

東京神奈川で狙える種類について

ここでは私の捕まえたことがある種類を中心に都市部である東京神奈川で狙えるクワガタを紹介します。

設定する目標により戦略も異なります。しかし難易度の高い種類に挑むことは自然との知恵比べの醍醐味でもあると私は思います。
以下、私採集済みのクワガタの所感です。

コクワガタ
初心者の壁であり、自身のクワガタ採集知識を試される存在

関東圏でも普通種です。都市部の緑があるところでも目にすることができます。初心者はまずコクワガタを十分に捕まえられることを目標にしましょう。

コクワガタとはいえ基礎がなっていなければ出会えません。
逆に言えばコクワに出会えるならばノコギリやスジ、カブト辺りには簡単に出会えるレベルに達しています。
出現期:5~10月 おすすめ:6月下旬
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ノコギリクワガタ
何度見てもとてもかっこいい。平地でも目にできる人気種

関東圏では普通種です。

コクワとほぼ同じ環境に出現するため、コクワが見つけられるならばノコギリは近いです。
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この記事の内容を理解すれば通過点と言えます。
出現期:6~8月 おすすめ:7月上旬

カブトムシ
クワガタよりも平地の傾向が強い

普通種です。

クワガタと発生が異なり、腐葉土環境に依存しているため、公園環境で目にする機会も多いです。

昼間も行動しているため、昼の下見でカブトムシがいたらならば期待値はかなり高いと見れますね。
出現期:6~8月 おすすめ:7月下旬

スジクワガタ
山地性が強く、狙うとなかなか出会えない

関東圏ではやや珍しいです。

主に山地に現れるため、平地3種のコクワ、ノコ、カブトに比べると生態に関する理解が必要です。

東京では多摩丘陵にはなぜかいます。高尾や丹沢などでは数が多い訳ではありませんが個体はいます。
出現期:5~10月 おすすめ:6月下旬

ミヤマクワガタ
ミヤマからは専用の対策を練る必要がある

一気に難易度が跳ね上がります。関東神奈川ではエリアをしっかり定めないと拝めません。神奈川では丹沢周辺の宮ヶ瀬付近と横須賀~葉山あたりが有名です。

私は西側での採集ですが、個体数は少ないです。ただいないわけではなく、毎年姿は見られています。
東京では高尾山が有名産地ですが、奥多摩の方面などでもみられる可能性はあります。
出現期:6~8月 おすすめ:7月上旬
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ヒラタクワガタ

神奈川より東京の方がチャンスがあります。

個体数と生息地域がかなり局所的なクワガタです。

神奈川では相模川流域が有名ですが、取れても薮漕ぎ+サイズが小さいです。

山地などにも散発的にいるらしく大型は自分でポイントを開拓しなければなりません。基礎知識を応用していけば会える可能性がありますね。
東京では多摩川流域を中心に話を聞きますが、それ以外でも水のある場所の近くを中心に発見されている傾向があります。
出現期:4~10月 おすすめ:5月
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アカアシクワガタ
標高の高い場所で、ヒメオオクワガタの副産物としてのクワガタ。平地では無理な種類

かなり難易度は高いです。
東京神奈川では標高500m程度の標高があれば見られる可能性があります。

やはり神奈川では宮ヶ瀬エリアでの記録がありますが、ここ数年は見ていません。

東京も高尾山や奥多摩で記録がありますが、自身の経験ではミヤマ30程度に1~2匹程度の割合とかなり低いです。
高尾ミヤマの副産物で取れる可能性があるのが良い点ですね。
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捕まえたら喜びましょう。
出現期:7~8月 おすすめ:7月中旬

ネブトクワガタ
クワガタ好きならば東京ネブトは勲章のようなものだと私的には考えます。

神奈川では絶滅しているとされています。

東京の高尾山周辺は明確に記録があり、私自身も♂♀とっています。

針葉樹のモミを利用し、暖かい地方のクワガタであるため、東京エリアにおいてもなかなか採集は厳しい種類です。

狙って取れる種類ではないので取れたらめちゃくちゃに喜びましょう。
出現期:7~8月? おすすめ:7月中
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探し方編

狙いたい対象を決めたならば下見した場所に夜訪れてみましょう。昼間との空気感との違いに驚き、下見しておいてよかったぁと思うはずです。

樹液採集

慣れていれば夜に新規開拓をしてもいいです。しかし初心者は昼間に見ておいた場所を巡回するのがおすすめです。

夜の自然は舗装路などでなければかなり迷いやすい。無理は厳禁

特に夜の山や河川敷は景色が似ていることから迷いやすいポイントです。私自身河川敷でどこから来たか分からなくなったことがあります。

持参したライトで木々を照らして下から枝先までその木にいるつもりで丁寧に見ていくのが捕まえるコツです。

昼間に抑えておいた虫のいるポイントを夜に見て回ること

ここまで読んでいるならば昼間下見をした時に樹液にカナブンやチョウ、スズメバチがいるのを確認しているはずです。

その場所に夜訪れてみれば代わりにカブトムシやクワガタがついています。

つまり昼間の答え合わせを夜にしているということですね。

いきなり夜の答えだけを求めてしまうとなかなか正解にはたどり着けません。

雑に照らしているだけでももはや楽しい

もし場所が分かりやすい所で迷う心配がないならば思うままに木々を照らしてみるのもいいと思います。夜の森での一期一会の出会いも面白いものです。
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樹液採集を満喫した回がこちら。

外灯採集

初心者にもお勧めできます。

高尾の外灯。7月は毎晩人がいて、親子も多かった

しかし外灯採集ができる場所というのは前述の航空写真などでは分かりませんので、東京周辺ならば高尾がやはりいいと思います。

基本的には外灯を巡回することになります。ただ探し方にコツがあり、シンプルながら知っているかどうかで大きな差がつく探し方です。
もし現地に足を運べば捕まえている人とそうでない人の差に驚くかもしれません。

外灯直下とその周辺を探すだけでなく、外灯周辺の木々を隅々まで見ていく必要があります。
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外灯に寄せられた昆虫は外灯を中心に円を描くように飛ぶため周囲10m程度までは見た方がいいでしょう。この差により成果は大きく変わります。覚えておいてくださいね。

月齢と外灯採集

初心者は月齢という言葉を初めて聞くかもしれません。月の満ち欠けのことです。なぜ夜なのに月?と思うかもしれません。

月の出現はただでさえ弱いLED外灯の効果を弱める

月は太陽の光を反射しているので、月が輝いているほど昆虫は月の方へ飛ぼうとします。つまり外灯に来る割合が減ります。

月齢は調べれば今の大きさを測定できるので、外灯をやるならばぜひ覚えておいてください。特に灯火飛翔性の強いミヤマやアカアシは成果に直結します。

月齢には上弦の月と下弦の月がありますが、下弦の月の時は上り始めが遅いので新月後数日間は新月と同条件で採集ができます。
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月齢の力を体感した採集記はこちら。

採集マナーについて

初心者も慣れているつもりの人も意識する必要があります。

自分だけが取れればいいから虫のすみかを破壊するなどの行為はしないように

我々は自然の恩恵を受けているという概念の元、自然を荒らすことが無いように気を付けましょう。

具体的に述べると持ち込み物を捨てない、木々を傷つけない、樹皮を剥がさない、必要以上に昆虫類を持ち帰らないなどです。
そうした行為はその場所での採集や観察を禁止することにつながりかねません。

トラップを使うとトラップでしか取れない。一方で樹液のメカニズムを理解すればそれはあらゆる樹木と虫に応用が効く

webではバナナトラップなど推奨しているサイトも多いですが、放置されるケースが多いです。

トラップを否定するわけではないですが、トラップで捕まえてそこからクワガタを捕まえるための知識が得られるかと言われるとNOです。

一方で生態を理解する採集は苦労こそしますが虫探しの基本と捕まえる感動をより味わえます。

なので私的にはトラップは非推奨です。

クワガタをより深く知るために

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クワガタがいる場所を理解するためにはクワガタがどんな環境で発生するのか?すなわち餌資源に関する視点の理解が役立ちます。
この記事と比べるとかなり難易度が高いのですが、生態系の一員としてのクワガタを知りたいならば読んでみてください。
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一通りの情報を抑えたならば神奈川に特化したクワガタ記事と高尾山昆虫採集記を読み勧めてイメージを深めましょう。

今回の記事と関連記事を読んだならばもう準備は万端です。後は不足している経験を現地で学びましょう。