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2026年最速のミヤマセセリとコツバメの採集を神奈川にて

春の妖精、探さずにいられない

3月の頭といえば虫好きはそわそわしているはずです。

今回は最速のコツバメ探しがテーマ。ネタバレですがコツバメは出ていました。

え?2月からフチグロトゲエダシャクやキリガ類、フユシャクでもう活動している?

確かに蛾の仲間に手を付けていると真冬も活動が忙しいかと思います。

蛾も人気なカテゴリー群ですが、やはり一般層の人気は圧倒的に蝶が強いと感じます。

そんな蝶の仲間の内、季節限定で出現するものがスプリングエフェメラルの愛称を持つミヤマセセリやコツバメ。

なんと3月中旬ごろから4月の中旬ごろの短い時期にしかいない蝶なんです。虫が好きならば誰もが彼らの出現を待ちわびる。そんな春の訪れの気配を感じ取って彼らの様子を見ていくことにしました。

2026年コツバメの出現事情

コツバメやミヤマセセリは2月下旬から3月上旬ごろの気温の影響を受けて出現の時期が変化します。

少し前に出るフチグロトゲエダシャクなどの出現時期を参考にするとよいかもしれない

もちろん比較的個体数が多い方が遭遇の可能性を大きく上げやすいため、出現場所を見ておくというのはとても大事です。

コツバメについては安定的に個体数が見られる場所を知っているため、そこに様子を見に行くというのがこの時期のある種のルーティンと化しています。

コツバメの過去の出現では3月の10日~14日程度が初報になることが非常に多く、毎年この時期になるとシーズン一匹目のワクワクを求めて訪ねてしまいます。

前日の気温がとても高く、発生した個体がいるのではないかと推測を立ててコツバメを探していくことにします。

探索開始早々に目の前に見慣れた濃紺の小さな飛翔物が見えた

そして早速見つかりました。今期最速のコツバメは3月の8日(神奈川)となりました。

コツバメは春らしくもふもふの姿をしており、シジミチョウでありながら茶色っぽい地味な色をしています。

羽の表には実はとても美しい濃紺色の光沢をもっていますが、それを目視するのは難しいんですよね。

コツバメはオスがテリトリーを持つため、食草のツツジがあるような場所では安定してみられる可能性があります。当地では個体数も多く数匹から下手をすれば二桁みられることもあるぐらい優れた場所です。

テリトリーを持つことからミドリシジミのように翅を広げる様を想像するかもしれませんが、コツバメは翅を広げることはほとんどなく、翅を閉じたい状態で静止することがほとんどです。

ミドリシジミの仲間のように物の先端などにとまるが、位置は高くないことがほとんど。

そのため、一度歩いて下草などにとまっている個体を飛ばしてから追撃するか、ツツジやアセビなどの開花している花で待機しておくのが探す際には有効です。

今回は歩いていたら目の前の葉の上にふよふよと飛来しました。タイトルは採集記としていますが、実態としてはコツバメの出現と姿を映したかったので別に捕まえたりはしません。

ですが、せっかくの一匹目ですから遊んでもらうことにします。コツバメとじっと見つめあい、彼らに特有の翅をすりすりと合わせる動作を観察します。

今年は幻光の撮影もしたいですね

コツバメは逆光時に翅のトップに幻光といって青い光のギザギザが現れます。これから撮影のシーズンなので興味のある方は探してみるとよいと思います。

ミヤマセセリはいるのか

さてミヤマセセリです。

イネ科などがあり落ち葉が堆積している場所、林縁部などにいることが多い

当地ではミヤマセセリは少なく、観察の頻度にもよりますが出会えない年もあります。

コツバメのほうがずっと多く安定してみられる夢のような場所となりますが、ミヤマセセリもついでに探してみることにしましょう。

やはり大型でモフモフとしていてかわいいですからね。

とはいえ個体数が少なく、以前の観察の感じを見るに林道沿いなど落ち葉があるような場所に行かないといない感じです。

どうしたものかと思いつつ、スギタニルリシジミや過去イシガケチョウなどを見たポイントなどを回っていきます。

この時期に多いテングチョウという蝶の姿。オレンジが強い。

ミヤマセセリは良く飛び回りますが、飛翔距離はそんなになく、日向に降り立ち太陽を浴びている印象が強いです。

温まりポイントを見つけつつ個体を見つけられればと思いますね。

なんてことを考えていたら落ち葉の堆積した場所の近くのコンクリ沿いに蝶が出てきました。

直前にテングチョウが舞っていたのを見ていたのでハイハイ天狗天狗と思いつつ飛翔個体を目視すると、テングにしてはオレンジ色がないように思えたんですよね。

ミヤマセセリ。オレンジは点状で、翅先にわずかある程度。飛翔時は黒い。

その個体が運よく目の前の道沿いにとまりまして、なんとそれがミヤマセセリだったんですよね。

この地でこんな道沿いにいるのは初めて見たのでとても驚きました。

早速捕まえようとするのですが、コンクリ沿いで温度が高いからかミヤマセセリは素早く飛んでしまいます。30mぐらい飛翔する個体を何とか追跡し、止まったところに網をかぶせてネットイン!

いやはやコツバメに続きミヤマセセリも見つけてしまうとは。やはり前日の高い気温がトリガーとなり、気の早い個体が出現したようです。

写真は網の中のものしかありません。

ミヤマセセリはあまり捕まえた機会も多くはなく、出たばかりの美麗となれば持ち帰ってもよいかなと思ったのですが、昨年秋からの真冬の長い長い何もない期間を経て久々の採集となると、ようやく出てきたミヤマセセリを〆てしまうのもなんかなぁ思ってしまいました。

シーズン初期あるある何ですがちょっと思いやりが出てしまったので逃がすことに。

結果的に採集ではなくいつも通りの毎年恒例なスプリングエフェメラルの出現の観察となりましたが、今年の記録としてはかなり早いものを確認できたと思うので良かったです。

特にコツバメは希少性も高く美しいので、一度実物を見てほしいものです。

ミヤマセセリは雑木林環境でみられます。コツバメは神奈川では分布があまりない種類ですが、いる場所にはいるという感じなので興味のある方は観察してみることをお勧めします。

どちらも非常に美しいですし、これからの昆虫シーズンが始まることを告げてくれるようなまさしく春の妖精の名に恥じない昆虫ですよ。
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蝶の採集と標本づくりに興味があるならばこれらの道具があるとよいですね。

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