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ツクツクボウシ採集記。夏の終わりに現れるツクツクボウシの捕まえ方とその難しさについて

人気のセミ、ツクツクボウシを捕まえよう

セミは今も昔も変わらず人気の昆虫です。

ツクツクボウシ。いざ探してみるとなかなかに苦戦する昆虫である。

中でも翅が透明なセミはちょっと特別感のある憧れの存在ですよね。

茶色のアブラゼミはもういらないけど透明な翅のセミを捕まえたい。

そんな目的を達成すべくツクツクボウシを探してみました。今回はツクツクボウシの捕まえ方編です。

ツクツクボウシとは

ツクツクボウシはカメムシ目セミ科の昆虫の1種です。

ツクツクボウシの写真は後程追加します。あまりありません。

代表的なセミの鳴き声であるつくつくぼーしつくつくぼーしと鳴きます。この声で他のセミとは簡単に判別することが可能です。

体長はセミの中でもかなり小型の方であり、およそ3~4㎝程度とかなり小さいです。

出現は日本全国と広いですが、出現時期はセミの中でもかなり遅く、およそ夏の終わりを告げるセミとなります。

セミ類は鳴き声をヒントにおよその位置を突き止めて後は慣れ

鳴き声は名前のせいでつくつくぼーしと鳴くように思えますが、実際にはジクジクジクジクジク(ここまで控えめ)オーシ↑(大きい)ジクジク(控えめ)オーシ↑(大きい)を数回繰り返した後、オーシ↑の後にウイ↑オイオースオイオースオイオース→ウイイイイィィぃ↓となります。

これをワンサイクルとして飛び去ってしまうことが多いです。

次々に移動してしまうのが難関たる所以

鳴きわたりと呼ばれる性質ですが、これによりツクツクボウシは捕まえるのが難しくなっています。

声は聞こえる物の姿は見えない不思議なセミですね。可愛らしくてとてもいい昆虫です。

ツクツクボウシの捕獲難易度が高い要因

ツクツクボウシですが前述のとおり捕獲難易度は身近なセミの中でも高い方となります。(途中の写真はイメージとしてミンミンゼミです)

約3㎝。翅が透明で見えないため、実際はより難易度が高い。模様も樹皮に似ている。

これについてはサイズが3㎝程度と非常に小さい種類であること、翅が透明で枝や幹にいても分かりにくいこと、鳴き渡りにより鳴き声の認識から捕まえるまでの時間が限られていること、細枝など高い所にいることが多いこと、他のセミと比べても警戒心が高いことなどに由来します。

やって見ると分かりますが、声は聞こえるのですが姿を短期間で見つけるのがとても難しく面白い採集となります。

他の虫とは一味違う採集が味わえ、色々な虫を採集した人でも楽しめるかと思います。

ツクツクボウシ探しの要点とは

さてツクツクボウシを探していきます。

自然豊かな場所で特有の鳴き声をまず探そう!

まず時期ですが、ツクツクボウシは9月頃によく出てくる種類であるため、晩夏に探すのが最もおすすめです。

その時期の晴れた日で木々のある場所ならばツクツクボウシが鳴いているところに遭遇できるはずです。

ツクツクボウシを採集していると気が付くことがあります。彼らはツクツクボウシの鳴き声に集まってくるのです。

アブラゼミやミンミンゼミなどのほかの種類が敵といえる。追い出されてしまう。

つまり鳴き声を頼りにそこにたどり着けば他のツクツクボウシも集まってきています。

また、アブラゼミやミンミンゼミなど他の声の大きなセミが来ると彼らは移動してしまいます。常にセミの声に耳を傾けつつ移動するツクツクボウシを追いかけていくことになります。

さて、鳴き声のするエリアに来れば個体数が多いことに気が付きますね。

無数のツクツクの中で低いところに聞こえる声に対象を絞る

ここで重要なのは狙う個体を絞ることです。ツクツクボウシは鳴き声を聞いてから飛び立つ前の20~30秒の間に我々は対象の発見、網を調整し、ネットインをしなければなりません。

これが非常に難しいです。

まずは地上に近い網の届きそうな場所にいる声を探しましょう。

樹種はエリアにより変わる可能性が高い。アカメガシワの写真。

そのエリアで張り込み、低い位置に来ているツクツクボウシを待ち伏せしていくのが最も効率の良い探し方となります。

樹木としては好む幅は広いようですが、私の観察では桜は人気ですね。針葉樹のヒノキも利用していますしアカメガシワの様な樹木にもついていました。

樹上の細めの枝にとりついていることが多い。もちろん幹などに来ることもある。また、鳴きながら歩いていることも多い。

付く場所は様々ですが幹よりは細めの枝を好む傾向があるように思います。

まず見つけることが肝心です。

写真のように背景が透かせると見つけやすい。

これも難しいです。探してみると木にいるツクツクボウシは思った以上に見つかりません。

これはツクツクボウシの鳴き声が非常に大きいものであるため、距離感が分からなくなってしまうためです。

これに対処するにはまず頭を振りながら耳の位置を動かしてツクツクボウシがどの辺の位置にいるかを確かめるのが確実です。

片耳で聞くことでぼやけた位置関係(横軸)をはっきりさせることができます。時には自分が動いて音が通り過ぎるかどうか、自分と並行にあるのかどうかを確認しましょう。

音圧がすごいので位置の特定は慣れである。ひたすら鳴き渡りで飛び出すツクツクの位置を見る。

そうしたら位置です。

ツクツクボウシの音圧は最初は距離が分かりません。探していく中で音の大きさでなんとなくの距離感が分かります。

ひとつ言えることは音が大きいので遠いと錯覚しますが、実際は思っているよりも近いことの方が多いです。

また、幹や枝の下部や側面ではなく上部に止まることも多いので見つからないケースもあります。その時は飛んだ個体を目視しましょう。

これはヒグラシやミンミンゼミでも同じ。

これらを20秒程度で行って位置を特定しなければなりません。難しいですね。

ここまでできなくともこの辺にいそうだなという感覚は分かるかと思います。

位置が分からない場合は諦めてしまい、音の周辺を少し下がってぼんやり眺めて飛び出してくるツクツクボウシの位置を確認しましょう。

飛んだシルエットが目に入ればどこにいたかわかるはず

あそこにいたのか!と位置感覚が鍛えられます。

これを繰り返していくことでツクツクボウシを見つける眼が鍛えられ、段々鳴き声との距離感で分かるようになってきます。
最初は難関ですが、確実な成長を感じられますのでやって見ると中々に楽しいですよ。

長い網があるとかなり戦いやすくなりますので捕まえたい方は一考してみてください。

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