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スズメガの成虫ってどんな姿?毒はあるの?触って大丈夫?疑問を解決

幼虫が目につくスズメガ

およそ初夏から秋ごろにかけて巨大でお尻がピコピコ動いている幼虫を見かけた場合にはこのスズメガの仲間がまず疑われます。

セスジスズメの幼虫。夏に目にするが、成虫はどんな姿なのか見ることはあまりない。

体長が6㎝近くもなる巨大幼虫は成虫もさぞ大きいことが伺えますよね。

今回は身近な大型幼虫、スズメガの成虫の姿に注目し、危険性はあるのか?どんな特徴があるのか?自然とのつながりは?などを紹介していきます。

スズメガとは?

スズメガは鱗翅目スズメガ科の昆虫のグループのことを指します。

典型的なスズメがの仲間のフォルム。巨大な2枚の翅が目立つ。厚みがある。

ジェット機のようなフォルムをしたスズメガの仲間からホウジャクのように小さなハチドリみたいなものまで一見すると蛾のイメージとはやや異なる印象を持つ物が多いです。

体長は開長時に4~大きいもので10㎝を超えるものもいます。

最大種のオオシモフリスズメでは15㎝近いものもおり、その色合いや形態のユニークさもあって人気があるカテゴリーです。

基本的には夜行性の性質を持ちます。外灯への飛来性も高く、夜間外灯や灯火採集などで目にすることが可能です。

ホウジャクの仲間といえばオオスカシバ

一方でホウジャク類は日中によく活動し、花などを良く訪れている様を目にします。

食性は種によりおおよそ決まっており、キイロスズメのようにヤマノイモ科を食べたり、ホウジャク類の様にヘクソカズラ、ぶどう科のブドウスズメ、クロメンガタスズメはナス科というように食草のグループは決まっている場合が多いです。

クチナシのオオスカシバのように町中にある特定種を利用するものは街中に出るアゲハチョウのように目にする機会が多いです。

ジェット機のような見た目

スズメガ類ですが、ホウジャクの仲間を除き基本的には三角形をしています。

春の代表種、ハネナガブドウスズメ。

頭を頂点に翅が左右に飛び出る形ですね。大型種でこのような形をする者はいませんので、おおよそフォルムだけでスズメガの仲間と判別することができます。

色合いは種によりかなり異なるため、詳細は調べる必要があります。

代表的で身近な種類について紹介して軽く触れていきます。

セスジは幼虫を見る機会が多いので幼虫の紹介

セスジスズメは幼虫を目にしますね。黒い大きな幼虫で赤や黄色の模様を持ちます。ヘビに擬態しています。

あまりにも溶け込みすぎているウンモンスズメ

ウンモンスズメはケヤキを利用するため町中でも見つかります。迷彩柄で自然に溶け込んでいます。

春の外灯によくいる種類。大きい。

ハネナガブドウスズメは春の夜や朝に外灯付近にいることがあります。

ハチじゃないです

ヒメクロホウジャクはハチのような姿と空中で静止するホバリングが特徴的な蛾です。

僅かな種類ですが、基本的なフォルムだけ覚えておけばスズメガの仲間はすぐ別の蛾と判別できるようになります。

スズメガと訪花

スズメガは大型種のヤママユガと異なり、長い口を持ちます。

ヒメクロホウジャクの吸蜜

ホウジャク類ではホバリングという特有の飛翔方法が見られ、花に止まることなく花から蜜を取るような行動が見られます。

スズメガ類の食事自体は夜なので見たことがありませんが、細長い形の花を選択していると考えられます。

この性質にあっているのがカラスウリです。カラスウリは奥行きのある細長い花を付けますが、花は夜間にしか咲かせないという特徴があります。

朝にしぼんだカラスウリの花

花期は7~8月でおおよそスズメガ類の出現時期と重なっており、花の形状および夜間開花の性質を合わせると蝶ではなく蛾の仲間、特に大型種のスズメガを利用している可能性が考えられます。

日中のお花は蝶の仲間やハチの仲間など訪花性昆虫の幅も広い場合が多いです。

代表的なものがシソ科の仲間ですね。シソ科の花は細長いものがあり、ものによってはハチ類の訪花性が強かったりチョウ類の傾向が強かったり様々です。

明らかにハチに好まれるセージ系と、明らかに蝶が好むクサギ。花の形状が異なる。

例えば○○セージ系は明らかにハチ類を選択しています。一方でクサギのようにチョウ類が好む形態のものもあります。

ホウジャク類はどちらも利用しているのが観察され、これは通常花に乗らないと蜜を味わえないところをホバリングにより突破することができるためですね。

このように花の形状と訪花性昆虫には大きな関連が見られます。

スズメガと害虫の視点

スズメガの仲間ですが、農家や家庭菜園、庭木のお世話などをしている方からは嫌われている傾向があります。

スズメガは巨大種であるため、食害も強力

カミキリムシほどではないと個人的に考えますが、ナス科利用のクロメンガタスズメなどはかなり大型の幼虫であるため、トマトやナスなどの野菜に大ダメージを与えます。

同様にヒルガオ科のサツマイモやヤマノイモ科の植物を食べるエビガラスズメやキイロスズメなども畑地で目にする機会は多いです。

ヤマノイモ科利用のキイロスズメ。

ぶどう科利用のものも同様ですね。

園芸で人気のバラ科の仲間にもシモフリスズメを始め数種のものが利用したり、街路樹のケヤキにはウンモンスズメのようなものが発生します。

種数が多く多様性に富むからこそ色々な場所で目にし、虫嫌いな方から悲鳴が上がるほど嫌われています。もちろん育てている方も嫌いな方が多いかと思います。

スズメガと毒

そんなスズメガの仲間ですが、果たして危険なのでしょうか?

コスズメの幼虫。目立つが毒はない。

スズメガの幼虫は見ての通り毛をもつことがありません。お尻にピコピコ動く突起があるため、種の判別も非常に簡単です。

この仲間には幼虫成虫共に毒はありませんので害をなすことはありません。ここではスズメガとのふれあいを見ていきましょう。

幼虫ですが、幼虫とのふれあい入門にお勧めできます。

質感は大福の牛皮が最も近い

この仲間が巨大種故にふんにより生息のサインが分かりやすいこと、樹種の幅によりおおよそ何の種類か見当がつくこと、怪我無いので心理的に安心なことなどの要因から触りやすいです。

もちろんゲロを吐いたり頭を振ったり暴れたりすることは多いのでその辺の注意が必要です。

成虫も可愛らしく、ホウジャク類なら手で追いかけっこをすると器用な飛翔を見れますし、外灯に張り付いているケースも多いのでそのままつまんでみると力強い羽ばたきを体験できます。

急にはばたくのでそこにだけ注意すれば見分けやすく触りやすい

中にはコンクリや模様に擬態していたり、後翅に目玉模様や色を持つ物がいたりと種類による違いもかなり面白いです。

毒が無いことが分かれば扱いやすいと思いますので見かけた際には注目してみてください。

触れてみればなかなかにかわいいやつらですよ。

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スズメガ絡みの記事は結構あります。目につきやすく注目の対象になりやすいですよね。