町中でもっと見かけるようになった鳥
身近な鳥は何でしょうかと問われれば以前はスズメの名前が上がることが多かったのではないかなと思います。

もしくはカラスやハトなどが都市部でも比較的個体数も多くよく目にする鳥の代表種として有名ですよね。
しかしながら近年では白と黒色をした小さな鳥、ハクセキレイが急激に身近な鳥としてラインナップに挙がってきています。
その背景には一体どんな事情があるのか考察していきたいと思います。
ハクセキレイとは?
ハクセキレイはセキレイ科の鳥の一種です。

鳥の中でも地上徘徊性が強く、体長は20㎝前後程度、白と黒色をしています。
形状としては尾羽がとても長く、ここをフリフリしていることが多いためシルエットを見ただけでも鳥の判別をつけることが十分できるぐらいにはわかりやすいです。
ハクセキレイは留鳥であり、一年を通して日本の自然環境下でみることができます。

出現場所には芝生を始め、コンクリの上や民家の道沿い、畑地、神社、公園、商店街などなど非常に富んでいます。自然下では昆虫類などを中心に採餌している場面を見かけ、都市部では人間のおこぼれなどを食べている場面にも遭遇します。
開発が進む都市部にも適応した鳥であり、緑が少なくなる環境でもよく見つけられる鳥界のヤマトシジミのような種類といえます。
ハクセキレイは都市部で増加中?
ハクセキレイは体感ベースですが都市部で見かける機会が増えているように感じられます。

グーグルの検索キーワードではハクセキレイが増えたことを示唆するサジェストが出てきますし、それと合わせてスズメの減少がニュースとして報告されました。
鳥の仲間は採餌するための広範囲の緑が必要で会ったりすることが多いため、開発が進むことで個体数が減っていくことが懸念されます。
実際20年前ぐらいには私の生息地域では比較的空き地なども多くそうした残された緑の環境を活用してスズメなどがちゅんちゅんと生息していました。

ここ最近はそうした空き地もなくなってきたため、当地においてもスズメを見かける機会は少なくなっていると感じます。
スズメは草地のイネ科や果物類、花の蜜、エリアによっては人の食べかすなどを活用しているものもいることを確認しています。
身を隠せるような草地がなくなることや餌資源となる田畑などが街中で減ることでスズメも併せて減っているように思います。
一方でハクセキレイについて述べますとこの鳥は小さな昆虫類を捕食しつつ都市部においては人の食べ残しなどをうまく活用しているように思いますね。

ハクセキレイの出現場所として都市部で最もメジャーなのがコンビニやドラッグストアなどの駐車場や人の往来がある道路、ショッピングができるような通りサイクリングロードなどなどが挙げられます。
ハクセキレイは公園の砂地や芝生などでも見かけることができますが完全に自然な環境ではあまり見られず、どちらかというと緑の少ない都会よりの環境に出現しているように思います。

完全に緑がないとハクセキレイは見られませんが、植木や庭木、芝生など都市部においても程よい緑は残されているので通常の広い雑木林を必要とする鳥や湿地、水辺を必要とする鳥などに比べても生息できる範囲が抜群に広いのです。
そのため、ハクセキレイはスズメの減少と入れ替わるような形でもっとも身近な鳥の立ち位置にまでやってきたのです。
極端な話スズメを見ない日はあるけど外に出てハクセキレイを見ない日はないといえるくらい現在はハクセキレイが都市部の鳥のメジャー種となっています。
都市部に適応した鳥たち
このように都市部の環境にできる鳥は限られていますが、中にはうまく溶け込んだものたちもいます。

名前を上げるとカラス、ハト、ハクセキレイ、ヒヨドリ辺りですかね。地域にもよりますがムクドリもよく見られますね。
これらはヒヨドリを除いて人が利用するものを活用しています。適応能力が硬めの鳥であるといえるかもしれません。
例えばカラスはゴミ漁りはもちろんのこと営巣にハンガーやビニールなどの人由来のごみを用いることが知られています。

ハトはパンを始めとした残飯、ブッシュなどでの営巣、古巣の活用など町中の小さな自然環境でも生き延びれる習性があり、ハクセキレイも同様に残飯、看板などの人工物での営巣、芝生を始めとした豊富な採餌場所など都市部で生きやすく、ヒヨドリやムクドリは庭木などの果実類や各種芽、花の蜜などやはり都市部での限られた資源を活用しつつ天敵が少ない都市部の環境をうまく活用しているように思います。(個人の感覚です)
いずれの種類も人が利用する何かを活用できているのが強みであると思います。

その中でもハクセキレイの人への警戒心のなさは野生動物としては異常なくらいであり、コンビニの個体では足元に来たりほとんど逃げないなど人を天敵として認識していない様子が見て取れます。
いうならばリス園のリスのように、水族館のカワウソ餌やり体験のようにご飯を落としてくれる相手として認識しているような個体もいるように思います。
加えて彼らは営巣場所に人工物を採用できますからそれはそれは個体数も増えるわけです。そして食事もたくさん落ちているから自生代も育ちます。

これがずっと繰り返された結果、ハクセキレイは乱立するコンビニをうまく活用するかのように各駐車場でみられ、同じようなコンクリの駐車場やマックの駐車場などなどに広く出現しわれわれの目に留まるのです。
都市部に適応した鳥を刈るもの
一方でこうした都市部に適応した鳥を求めて、かつては雑木林にいた猛禽類などが都市部に進出してくるケースも確認できます。

オオタカが都市部のビル群にいたり、ツミが市街地でハンティングしていたりする場面に遭遇することがあります。
これらはハトや限られた緑を活用するシジュウカラ、エナガ、メジロなどなどの小型種をハンティングしているようで時折やられて羽をむしられた個体が見つかることがあります。
私もついこの前、道路に見慣れない鳥がいるなと思ったらツミがシジュウカラを捕らえていた場面でした。
ツミがいるのはなんとなく早朝にそれらしきものがいるのを見ていたのですが、ちゃんとそこで生活しているのには驚きました。これはある種都市部に適応した小鳥たちがいるからこそみられるある種の都市部における生態系です。

また、とある大都市ではオオタカがビル群の上にとまっているのを目視したり、その周辺の緑が少しはある公園にて襲われた痕が見つかるなど都市部ならではの鳥たちの食物連鎖を体感できます。

そういう意味では増えているハクセキレイもまた貴重な都市部猛禽類たちを支える餌資源となっているわけですね。また、近年ではよくないですがノネコなどの犠牲になるケースも多いのではないかなと思いますね。
ハクセキレイはなついているわけではないので注意
増えているハクセキレイや都市部へ適応する鳥たちの事情について紹介してきました。

都市部のハクセキレイは人慣れしており、時には人に寄ってくるなどかわいい動作を見せることがあります。
しかし人に近づくとエサがもらえることを学習しているから寄ってくるのであって愛嬌があるとかなついているわけではないのには注意する必要があります。
ハクセキレイも生きていますので餌は必要です。

ですが人に慣れすぎた生き物は北海道における餌付けされたキツネが車にはねられて死亡してしまう例のように不幸な事故につながります。
かわいいからと餌を上げることが必ずしもその鳥にとっていいことにつながるとは限りませんので都市部で身近にいるからといって過剰に構ってしまうのは避けたほうがよいと私は考えます。
身近にいる鳥として最も代表的となったハクセキレイ。見た目がかわいいその姿を活用して我々を手玉に取り、うまくその個体数を増やしているのかもしれませんね。
今後もハクセキレイの増加は安泰といえそうです。
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