山のヒルは嫌
春~秋にかけて我々を非常に悩ませる存在がヤマビルです。
彼らのエリアでは常に足元が気になり、なにもないのに痒みが有る気がしてしまったりととにかくそわそわしてしまいます。
ヤマビル対策のアイテムといえばヒルさがりのジョニーとヤマビルファイターが有名です。
今回はその中でもヤマビルファイターの業務用版がおススメである理由を紹介します。
ヤマビル対策にはヤマビルファイターを選べ
まずヤマビルへの利用という点ではヒル下がりのジョニーよりもヤマビルファイターの方が優れています。
ヤマビルファイターはディートという成分をマイクロカプセルに閉じ込めて噴霧するという性質上、乾いても長時間効果が持続するという性質があります。(メーカー公表は1週間)
ディートは防虫製品では昨今よく使われる成分であり、例えば虫よけ剤の成分を見ればまず含有されている成分です。
蚊などにも使用の有無で大きな差が出るような成分を靴に張り付く形で長期間維持できるのがヤマビルファイターの強みです。
もちろんひるさがりのジョニーにもいい点はあります。
ディートを使わずハッカなどを利用しているので、ディートのデメリットである年齢制限の影響を受けません。携帯版では噴霧がトリガータイプなのもファイターと違うメリットです。
お子様にはジョニー。それ以外はファイターというのが個人的に5年ほど使用してきた結論です。
業務用がおススメである理由。
ファイターにもいくつかの種類があります。
吹きかけ型のジェット、噴霧型の携帯版と業務用ですね。
私が推奨するのは業務用ファイターです。 ジェットは目視した個体を駆除するアイテムなので防除のファイターとは用途が違います。
まずは同商品である携帯版と比べ、どのように優れているのかを紹介します。
ヤマビルファイターの業務用版は4500円近くと良い値がしてしまいます。
この点は携帯版である1200円程度の同商品と比べても欠点に感じてしまうでしょう。
容量を見比べてみると業務用が500ml携帯版が135mlと僅かながら携帯版の方がお得と言えるでしょうか。重さに関しても言わずもがな携帯版の方が優れています。
ではなぜ業務用が優れていると結論付けるのでしょうか?
まずは容器の差です。
ヤマビルファイターは前述の通りディート含有の成分をマイクロカプセルにして噴霧するものです。
脚の全方位から来るヤマビルを防ぐためには抜け目なく噴霧できるものが好ましいです。
ヤマビルファイター携帯版を利用した方はこの様な不便を体感するはずです。
①噴霧エリアが狭く、スプレーが縦横双方に拡散しない
②プッシュ回数が多く、手に薬品がついてしまう。
③スプレー口が薬品乾燥によりつまり、出なくなってしまった
これらは携帯版で痛感する欠点です。同サイズでもヒル下がりのジョニーがファイターの業務用版と同じノズルをしているのに大きな差です。
特に噴霧エリアが狭いというのが不便で、ヤマビルは地上に広く分布していますから、時には沈んだ落ち葉の上から靴の上部に取り付いて来たり、靴紐の端から乗って来たりします。
携帯版では噴霧がまばらになってしまうので、うまく撒いたつもりでも濃淡が生まれてしまいます。
ヤマビルファイターを使ったけれども吸血されたという場合にはこの欠点が大きいと思われます。
一方の業務版はその大経口のスプレー口により1プッシュで靴の片面を広範囲(足首程度)まで噴霧することが可能です。
靴の左側面で1プッシュ、右側面で1プッシュ、かかと方面で半プッシュすれば足首までバッチリガードできてしまいます。
この点だけでも快適であり、業務用を選ぶべき理由となります。私自身ヤマビルが多いエリアで5年以上活動していますが被害は今のところ0です。
ヤマビルファイターのヤマビル防除効果はとても高いので、利用して効果が無かったという場合には噴霧漏れが生じている可能性が高いです。
また、②③の欠点も克服しています。
スプレー部が広いことによりプッシュ数は少なく済み、手に付かずに快適に噴霧ができます。洗えない山頂では地味ながら助かります。
口径が大きいのでだまや乾燥により出にくくなるということもありません。
後半スプレーが垂れるようになったなどの使用による劣化のようなものはたまにあります。
何より小さいスプレーでは心理的にももったいないから大事に使おうとケチケチしてしまいますよね。
実はヤマビルファイターを利用してもヤマビルは上ろうとしてきます。
しかし靴についたカプセルのディートを踏みつけて悶えながら落ちていきます。つまりヤマビル個体群密度が高いような場所だと物量作戦によって確実に噴霧したカプセルは剥がれてしまいます。
乾燥したヤマビルファイターは透明となってしまうためにどこを補修したらよいのかが分かりません。
大容量の業務用ならば容量はおよそ4倍!ヤマビルが昇るようになってきたら再度遠慮せず噴霧してあげればバッチリ防御できます。
しっかり靴に噴霧ししっかりヤマビルを防除、薬品を心理的にけちる必要もない。これこそ大容量の業務版をお勧めする理由です。ノズルにはロックモードもありますから、何か袋の中に入れておけばもれちゃう心配もありません!
業務版の欠点
数回では使い切れない容量なのでよくヤマビルのいるエリアに行く人向き
持続効果が1週間あります。結構な頻度でヤマビルのエリアに行く人でないと使い切れない容量です。
重たい
特に女性などにおいては新品では0.5kgの重さがあります。
かさばる
道具を減らしたい登山などにおいて大きい容器が嵩張ります。
ゴアテックス製品と相性が悪い
ゴアテックスを始め、ディートは防水性のある商品と相性が悪いです。劣化させることが知られています。
利点
抜け目ない圧倒的なカバー領域
減らない安心感と頻繁に再噴霧可能
途中で薬剤がなくなる心配がない
手が汚れない
ヤマビルにお悩みの方、携帯版で被害にあった方、足元の意識を減らしたい方などにとてもおすすめです。私も長年愛用しております。
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高い山、きれいな水がある場所ではアブもやってきます。ハッカが含まれるヒル下がりのジョニーは使わないより効果があるようです。