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10mの長竿網の使用感。志賀昆虫網や5mの長竿網から変えてどう感じる?

市販の頂点、10m網

長竿網デビューを考えてはいるものの、どれぐらいの長さを選択すればよいのか悩んでしまいませんか?

長竿網10mを導入して1月ほど使ってみたので感想。長さで悩む人の参考になれば。

短いと志賀昆虫捕虫網などとの差別化が難しいですし、長すぎるのはそもそもそんな長さが必要かな?と思いまずは5~6m程度を選択する場合が多いかと思います。

今回、ついに10mの網を導入したので志賀昆虫網や5mの網との使用感の違いなどについて紹介していきます。

10mの網を導入してみて

以前の5m網。これの倍伸びると考えるとあまりにも強力。

10mの網を導入した理由ですが、5mの網では届かないことが増え、より広範囲の葉や花、目視した対象を確実に捕まえたい機会が増えたことと目を付けていた10m竿が非常に安くなっていたので思い切って導入してしまいました。

網の長さは採集歴と共に長くなると言われますが、5mを導入した時は十分だと思っていたのに月日が流れるとともにやはり不足してしまいましたね。

10m網の使用感について

お金に余裕があるならば7.8m辺りのもので慣れるのも一つの手かなと思います

10mの網ですが、これについてはいきなり購入しない方がいいとは思われます。

長竿網は5mを超えたあたりから振るものではなく、目視した個体をつついてネットインしたり葉や花のスウィーピングで使う用途がメインとなります。

高いところにいる昆虫を狙って落としたり、花や葉でスウィーピングするのが主。

長い竿を2m程度の網のノリで振れば一瞬で壊れてしまいますので扱いには長竿特有の慣れが必要です。

そのためにも5m~6m程度の長竿で一端使い慣れておいた方が破壊せずに扱えるようになるかと思います。

肝心の使用感ですが、やはり長さは大正義ですね。

導入が遅かったので今季のアオタマやミヤマをはじめ一部の虫でしかまだ使えていないが、見つけた虫を捕るチャンスは格段に増える。

長竿網は最大まで伸ばすか全く伸ばさずに使うかという極端な使われ方と考えている方もいますが、実際には継ぎ目ごとに止めて好きな長さでも扱うことができます。

10mの長さがあるということは最大10mまで狙えるということであり、その途中の1m単位の好きなレンジで扱えるため、流石に使い勝手がいいですね。

まあ長竿網の長さを求める理由は殆どの場合より高い所を狙いたいだと思います。シンプルに長さがあれば狙える種類が増えると言えますね。

10mの範囲まで捕獲チャンスがあると思えば心強い。

一方で10mになると感じられる問題点もはっきりとあります。

まず柄の重さです。5m竿が600gに対し10m竿は1.2㎏の重量があります。

私は筋トレをしているのでそこまで気になりませんが日頃筋トレなどをしない細身の方が持ち歩くにはだいぶ重たいかと思います。

筋トレ前の私では重すぎた気がする

特に8m以上に伸ばしたときの重さはてこの原理で非常に重く、うっかり落とそうものなら割れかねないので筋力は求められますね。
それから継ぎ数が多いので(10継ぎ)取り込みに時間がかかります。

風の強い時間帯では継ぎ目を戻しているときに網がひっくり返ったりしてしまうことがありますね。

そして10m網はグローブなどが使用に必須です。重たいため、手に汗をかきやすくロッドが滑る他、てこの原理でかなり重たいロッドをしっかり支えるために滑り止め付きのグローブはぜひ欲しいですね。

扱いに慣れていないのもあるが、柄が太い分5mよりも単純な取り出しに苦戦する

また、8m以上になると常に折れそうな緊張感が漂います。特に風の強い日にナイロンネットを組み合わせると、かなりしなってしまうことがあり大変怖いです。


これらの短所はハッキリとしていますが、やはり10mのレンジは虫を狙う人にとって非常に魅力的です。

樹幹や高所の虫を狙うお供としてとても頼りになる

まあ、5mにはもう戻れない(振る用など使い分けをするだけ)ですね。

5m網との比較

5m網とは単純に倍の位置を掬うことができます。

長さが2倍だが、面積でも倍

数字で見れば倍ですが、実際には扱える面積が2倍になるので数字以上の影響力があります。

花掬いやスウィーピングでは樹冠に近いほどタマムシ類は増える可能性がありますので、甲虫類をやりたい場合には指をくわえて美味しそうに眺めるだけの葉や花が減ります。

遠めのお花に来ているチョウなどもチャンスがたくさんある

また、アオタマムシなどのように枯れ木に飛来する虫へのアプローチの機会も大幅に増えますし外灯採集などで周辺のスウィーピングをする際にも大きく役に立ってくれます。

アオタマは高いところにいる場合が多く、さっそく役に立った

一方で近距離の勝負においては重さが約半分なのと継ぎ目を引っ張り出しやすいので5m網が優勢です。

合わせて飛翔するヤンマなど近~中距離程度の対象相手にも5mの方がいいと思われます。

網を振る採集にはあまり使えない。もちろん2~3mレンジで使えはする。

10m網はとにかく微妙な重さがあるので振り速度が落ちやすいのと、3~4m程度までの調節の速度が遅くなります。

この辺は自身が何を取りたいのかというところによりますね。私はタマムシ、カミキリが主体なので長さの方がありがたいです。

志賀昆虫網との比較

プロ仕様の捕虫網として志賀昆虫捕虫網があります。

5m網と同様志賀昆虫網とは使い分け。

これは1.5mが主体となっており、レンジ的には100均網と変わりませんが、枠系や素材での差別化ができます。

長さは期待できませんが完全に近距離特化であるため、狙う対象によっては10m網を持っていても出番がたくさんあります。

例えば蝶やトンボ、草むらでスウィーピングなんかをするなら志賀昆虫網はとても便利です。

チョウ類の採集では振る速度など考えると一長一短

アルミ製のロッドは非常に軽く、メッシュネットと組み合わせることで狙った場所を即座に掬えるのがこの網の強みですね。

この網だけを使用していた期間もありますが、やはりプロ仕様の網は100均とは違うと感じたものです。

一方で狙う対象は100均網と比べて拡大しないため、いずれ長竿網に移行する可能性が高いというリスクもあります。

長竿×志賀昆虫網の組み合わせもあり。

おおよその場合志賀昆虫網でできることは長竿網でもできるかなという感じですね。

志賀網から長竿への移行もできるので、おすすめです。


10m網は結論的には一部の虫をやるならここにたどり着きます。
自身がタマムシ、カミキリ、チョウ、それからクワガタなどに興味があるならばとてもおすすめです。

ただし使用には慣れが必要です。
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志賀昆虫が気になる方はこの記事から。セット購入ができますので購入も楽です。
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長竿網はこの記事から。多くの虫好きが使っている安定の択です。

使用している捕虫網について

私のセットを紹介します。主にタマムシカミキリを中心に採集しているため、スウィーピングのセットです。

安価で長い人気の柄ですこれ以上は専門店の8万円の竿になります。スウィーピングをするならウルトラフレームにしましょう。志賀昆虫枠は叩くとすぐ壊れてしまいます。ウルトラフレームなら60cmの網が候補に挙がります。10cmの差は大きいです。