町中でホタル観察
稲城市にある上谷戸親水公園では放流個体ですが、毎年6月頃にホタルが観察できます。
町中にふと現れる谷戸環境、アクセス良好とは言えませんが身近でホタルが観察できる環境であるため紹介します。
上谷戸親水公園
上谷戸親水公園は京王線若葉台と稲城駅のおよそ中間付近に位置する公園です。
公園としては大きくはありませんが、大きな橋の下に位置する点や周囲の片側が竹林など雑木環境である点、おそらく湧水が流れており、街中の騒音を忘れて軽くお散歩ができるなどゆっくり過ごすのにおすすめできる公園です。
アクセスは若葉台駅からが近く、徒歩15分~20分程度で到着可能です。
バスも公園上の端まで走っています。
(どうでもいいですが、かみやとではなくかさやとらしい)
バス停から降りれば橋下に水辺が見えるはずです。そこに降りればホタルが生息している上谷戸親水公園にたどり着けます。
上谷戸親水公園でホタル観察
2024年は6月10日の頃合いでシーズン終盤入りたてという頃合いでしょうか。
個体数はとても多い訳ではありませんが、全く見つからないということはありません。
以下は現地での観察期です。
こんな小規模な場所で大丈夫かなという心配がありましたが個体数はポツポツいるようで安心しました。
現地では橋の上の外灯が強力です。ホタルは外部の明かりがあると発光しない、警戒してしまうとの話があります。
現地のホタルは光の感じと時期から見るにヘイケボタルでしょうか。
光はかなり弱弱しく、光の下ではほとんど見えません。
暗い場所を見つけて張り込んでいると光っているホタルを発見。三脚などありませんのでなんとか雰囲気だけでも取ろうとしますが、かろうじて光の軌跡が映る程度。
周辺から入り込む光がかなり強いのでこの地での軌跡撮影などは考えない方がいいかもしれません。
ここのホタルは写真ではなく、接近して観察するのを楽しみましょう。
水辺とその上にまたがる植物が近いのでホタルが我々の近くを飛翔してくれます。これはいい点ですね。
場所の入れ替えなどはほとんど必要なく、ホタル観察の経験がなくとも探しやすいというのがいいですね。町中の秘境という感じでよかったです。
時期としては6月第一週辺りが最も良いのではないのかと推測します。
ホタル観察の要点
この時期は日没がとても遅いです。19時半以降の訪問がおすすめです。
公園内を道路が分断する形で通っています。
この道路下に流れている流路沿いは上流側下流側も道路から各50m程度の範囲でよく見られました。
平日にもかかわらず、夜の来園者は多いです。しかし満員ということは無く、人がぽつぽつ来ては去りを繰り返しているような感じです。平日はごった返すことはなさそうです。
公園内にはベンチなどはありますが、近隣にコンビニなどはありません。何か食事をしたい場合には若葉台駅で購入する必要があります。