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6月の稲城市でカブトムシ、クワガタムシ観察。東京でクワガタを見る。

都内でクワガタを観察するためのTIPS

東京南部の稲城で当ブログ記事の内容を活用してポイント開拓をしてきた報告

東京でクワガタは買うものであるというふうに考えている方も多いように思います。
しかしながらカブクワがどのような環境に出現するのか?をしっかりと理解すれば都市部でありながらもしっかりと観察することが可能です。

今回の記事では東京の中でも自然豊かな西部よりの地域を例に6月の段階でクワガタがいるのかどうか検証してきた報告をします。

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もろもろの前提は別記事にまとめてあります。

稲城である必要なまったくない

エリアの選定に関しては何でもいいのでMAPアプリを使用して緑が有りそうな場所を見定めます。

材がおいてあり、カブクワが見られる条件である幼虫が育つ環境がある

その後現地での昆虫採集がOKなのかどうか?私有地なのか?など最低限のマナーを守って必要に応じて観察に留めるなどが必要です。

稲城市は緑も多く、個人的に思い入れのある地でありながらカブクワに関してはあまり探したことがなかったのでこの地を選びました。

下見をしつつ昼のうちに樹液を観察

MAPアプリでおおまかな当たりをつけたならば昼間のうちに下見をしにいきます。

6月の段階では樹液はあるが発酵していない物が多い

樹液の出方やそれに飛来するスズメバチや蝶を見ることで夜間へのクワガタへの期待感が変わってきます。

今回訪れた某所は当ブログの樹液の探し方記事にある通りナラ枯れを引き起こすキクイムシの攻撃が活発であり、樹液が出ていたと思われる木々がとても多く見られました。

スズメバチが来ていた樹液。発酵の程度は弱いコナラ。

6月の段階では樹液の発酵はコナラやクヌギがせいぜいで植栽されたと思われるカシ類やシイ類の樹液は発酵していません。

このように下見をしていくことで6月現時点での樹液の程度や今後の展望を大きく見極めることができます。

稲城市は多摩丘陵の名残か周辺を含めて幅広い緑があります。武蔵野丘陵でも同様のことが言えますが、開発などが進む中でこれだけの緑が残されているのはありがたいことです。

日没後に再訪

日が暮れるとともに某所に戻ってきました。

昼と夜では圧迫感が大きく違う。

夜の雰囲気は昼と比べると大きく違います。フラッシュライトは必須アイテムなので気をつけましょう。

6月ということで夜の時間はまだまだ涼しいです。これだけいい場所でありながら時期のおかげもあり他の観察者はいません。さて当たりをつけた雑木林にカブクワはいるのでしょうか?

樹液臭はほとんどありません。

カトカラとは後翅に美麗な色を持つ蛾の仲間。この時期の樹液でよく目にし、飛んでいることも多い。

これにより樹液を見つけるためには木々を見分ける必要などがあります。

しかしながら夜の雑木林を飛翔するキシタバなどの樹液に訪れるカトカラ類が目につくため、彼らを追うことにしました。

キシタバが樹液を教えてくれ、その場所を見ると...?

カトカラとノコギリクワガタ。雑木林の樹液でのあるべき姿!

いました!ノコギリクワガタです。♂♀のペアで仲良く樹液を舐めているようですね。

木に張り付いている位置が地上から7m程度と高いため、こういう場合は長竿網などがないと採ることができません。

今回は観察目的なので採るつもりは有りませんが、今年初のノコギリクワガタを発見です。

町中であっても小さな雑木林~しっかりとした林があり、カブクワの探し方をしっかりと抑えておけば十分に遭遇できそうですね。

虫たちがいることがわかったので後は数を増やしていきます。

虫の死骸はその周辺にカブクワのいる木がある可能性が高いことを示すサイン。

昼の下見の段階でカブトの頭部が落ちていた場所がありました。こうした死骸のある場所は有望ポイントである場合が多いので夜も見に行きます。

真っ暗で迷いそうな位です。

昼間のうちに目印を覚えておくと楽ですね。

昼の下見ポイントに来ました。動いている鮮度のある死骸があったので期待が持てますね。
ほんのり樹液臭もあります。

このような黒い物体を目視するためには採取の経験値が必要

ライトで照らしてみるとモゾモゾ動く影を発見しました!これはコクワガタのメスのようですね。一見すると樹液は流れていませんが、虫が動いた足元を見るとキクイムシに由来する極小の穴が空いていたようです。

最近の樹液はこのケースが多いので虫が何もない木に張り付いているように見えるんですよね。探す方は要注意です。

さて周囲を見ていくわけですが、ひんやりした空気感もあってまだ梅雨終盤のようなジメジメ感はありません。

採集時期というのは特に都市部では難しく、時期が早ければライバルは少ないものの出現個体数は少ない傾向に。

時期が適切だとライバルが多く、個体数は多くても出会えない可能性が生まれてきます。

この辺は採集者の好みによりますね。夜の森にライバルがいて安心するという方もいるでしょうからね。

さてこうした森を歩くうえではライトで木々を照らしていき、黒いシルエットを発見するのがとても効果的です。

特に大型種ほど遠目でもはっきりと見分けられるため、予想以上に成果に繋がります。
遠目からライトで丸いシルエットを発見!

カブトのピークは7月中旬頃。しかし発生自体は5月中旬から始まっている。

近づいてみると? カブトムシの♀でした。昼間♂の頭部を見つけた場所であり、やはりこの周辺に良質な樹液ポイントがあったんですね。

地際を確認していくとカブトムシの♂も発見できました。

♂も発見! ノコ♂とカブト♂が見つかって、もう十分シーズン入と言えますね。

6月の上旬段階でこれだけ個体がおり、今後樹液の流出が更に盛んになることを考えるとかなり期待が持てそうですね。

また近々同地点での出現情報の変化など報告できればと思います。

カブクワ関連記事

今回の記事は当ブログのカブクワを見つけるための記事をベースに行っています。
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どのように都市部で見つけられる場所や樹液を見つけているのかについてはこの記事を参考にしてください。
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身近な雑木林から高尾などに場所を移せば、同じ方法でミヤマやアカアシが取れる可能性があります。

各種採集方法なども紹介しています。成果を上げるためにぜひ理解しておきたいですね。
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カブクワ採集おすすめアイテム

夜の山ではライトは必需品です。稲城は自然が残っており、夜には高尾に負けない位の空気感の場所もあります。

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同商品のレビュー記事です。買わずともお高いライトにどんな性能があるのか?理解してくと虫取りにおける重要性が分かるはずです。
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逆に都市部で採集する人はmarauderのような超光量のライトは不要かもしれません。防災も兼ねたライトなどを検討してみてはいかがでしょうか?