自然の宝庫越後湯沢で採集
近場採集が好きな私は遠征をあまりしません。
しかし越後湯沢は都心からのアクセスの良さに対して見られるクワガタ種数が非常に多く、オオクワガタやヒメオオクワガタなども狙える可能性があることから興味のある方にはオススメしたい候補地です。
今回は私の好きな越後湯沢という大自然の環境で行ってきた昆虫採集を紹介します。
新潟採集における注意事項
熊に注意
動物密度が高いのでマダニに注意
アブやブヨ、マムシに注意
山地に付き天気の急変に注意
あたりが挙げられると思います。クマとアブには特に注意してください。
アブの対処としては車で移動後、社内待機が安全です。すぐ降りると襲撃される可能性が高いです。
また、採集に関しては南魚沼市でのライトトラップは禁止されているので注意しましょう。
クワガタ採集においては昼間は樹液を見て回るルッキング、夜は外灯を回るのがおすすめです。
土樽エリア
越後湯沢のやや南に土樽という場所があります。
自然環境を生かした公園があるのですが、風景があまりにも美しいです。
この透き通るような冷たい水は山地でないと出会えませんね。
土樽はオオクワガタの記録もあるそうですが、こうした環境の道がら目に入るような木にはやはりいませんよね。
虫探している場合ではないくらい自然が綺麗です。
ジグソーパズルにして欲しい位の光景が永遠と続き、眼福です。
水と緑だけでまさかここまで呑まれてしまうとは!
今回の採取では神奈川で見られないような虫が撮れたらいいなと踏んでいます。
草地なのでシジミチョウがいました。
はいはいヤマトヤマトと思い込んでいると、ミヤマシジミという神奈川では絶滅している蝶でした。
ツバメシジミのオレンジを更に派手に広げた印象のシジミで、とても美しいです。
個体数はかなり見られ、ここでは普通種のようでした。こうした河川沿いのマメ科食草コマツナギを利用しているんですね。
確かにコマツナギは多かったです。
普段は見られない虫に出会えるというのが採集遠征の醍醐味ですよね。ミヤマシジミの乱舞が見れて最高でした。
ウラギンヒョウモンです。
ここでは普通種のようです。この蝶も平野部ではなかなか見かけなくなった蝶です。
チョウは環境の指標種として優れていますが、希少なチョウが普通に見られるあたり自然の違いを見せつけられます。
樹液にコムラサキがいました。
越後湯沢の河川はヤナギが最もよく生えているので、ここでは普通種です。
神奈川では見たことが有りません。光に当てると凄まじい紫の艶を放ちます。
幼虫はヤナギを利用し、成虫もヤナギの樹液によく来ていました。コムラサキに大量に出会えるのはびっくりしますね。感覚がおかしくなりそうです。
エリアによって昆虫の生息もはっきり別れている印象が強く、このエリアではミヤマシジミ、ウラギンヒョウモン、ジャノメの仲間、コムラサキあたりばかりでした。
魚沼の田んぼ
南魚沼産コシヒカリでおなじみのお米の名産地です。
水辺が多く、引き込む水路が多いことから場所によってはゲンゴロウなども狙えそうだなと言うのが感想です。
夏時点でも水は雪解けのように冷たく、癒やされます。
日本でも有数の豪雪地帯だからこそ雪解け水が長くあり、八海山を始めとする山脈を染みてくることで養分のある美味しい水が生まれているのでしょう。
ここのお米は本当に美味しいですからね。越後湯沢の旅では食事も楽しんでいただきたいですね。
カエルにも癒やされます。
魚野川水系湖畔林
湖畔林のヤナギ類を見ていきます。アカアシあたりがいてくれると良いですがどうでしょうか?
コムラサキがいるので樹液は出ているようです。先程話した紫の艶がちょっと見れますね。実物を是非見ていただきたいものです。
樹液はよく出ており、カブト、コクワ、ノコギリあたりは普通にいます。
しかし、河川敷の見やすいところのヤナギで見られたものはこの基本3種ばかりでした。
昼間は標高を少し上げてヒメオオやアカアシのルッキングとかのほうが新潟らしさを楽しめていいかもしれません。
コムラサキと樹液の良い風景です。
ここの林道はこのような雰囲気で、人気はありません。
しかし人の踏入の跡があり、定期的に誰かが見に来ているようでした。
人の来ている場所だとやはり厳しいですね。
湖畔林採集としてはこの程度の成果を上げることができました。
スジクワガタが1程度であとはまあ、語ることはない種類です。上のタッパーは外灯採集分のミヤマです。湖畔林でミヤマは取れていません。
その辺の道にオオチャバネセセリがいました。この子も非常に希少なセセリチョウの仲間ですね。出会えて嬉しいです。ここでは多分普通種です。
夜間外灯採集が醍醐味
このエリアでクワガタを取るならば夜の外灯が圧倒的におすすめです。そのため、可能ならば月齢を意識しましょう。
ミヤマは普通種ですね。メスがよく飛来しました。
これは1つの外灯で3時間程度の成果です。このエリアの外灯にはオオクワガタやヒメオオクワが飛んでくる可能性もあり、アカアシやミヤマもそこそこ飛んできます。
今回はお休みの都合上月齢は最悪でした。それでも結構な数に出会えましたね。
タイミングが合えば一晩中オオクワを求めて外灯探ししたいものです!
クワガタ目当てならば夜に力を注ぎましょう。
また、関東で人気のミヤマクワガタが比較的簡単に出会えます。この地の面白さはミヤマの顎タイプ(基本、フジ、エゾ)3つに遭遇できるという面白い場所だったりもします。
まとめ
越後湯沢で採集を行うならクワガタ探しは河川敷のヤナギ採集と夜の外灯が特におすすめ。
特に夜はオオクワガタを始めとするビックチャンスがあるので時間を忘れて採集してしまう魅力があります。当地ではコンビニ外灯でオオクワとかも有りえます(笑)
チョウ類は樹液に来る種類は湖畔林などでも出会えますが、草地をまんべんなく探していくというのが楽しいです。
お目当ての虫以外にも多数の簡単には出会えない虫たちに出会えてとても楽しい採集が味わえます。
越後湯沢の雄大な自然を感じながら、歩き回れて最高ですね。
カブクワ採集に役に立つアイテム
私が訪れたところ新潟は高地なのもあってかヤナギが目立ちました。細いヤナギは枝タタキが有効です。採集遠征をせっかく行うならば道具も揃えてより良い成果を狙いたいと個人的には思います。長竿網があればクワガタ以外にもトンボを始めお住いの地域では見れない虫の捕獲可能性が高まります。
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興味が湧いた方は長竿網の面倒なパーツや組み合わせなどを紹介した記事を読んでみてください。夏の新潟はアブが凄まじいです。これ一つで対策とは行きませんが使わないより効果が見込めます。
この商品でなくても構いませんのでアブ対策は絶対にしてください。クマの生息範囲である新潟での夜間の活動は神奈川や東京の平地以上に獣への注意が必要です。ライトはいいものを利用し、視野は広く確保しましょう。
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同商品のレビュー記事です。買わずともお高いライトにどんな性能があるのか?理解してくと虫取りにおける重要性が分かるはずです。
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越後湯沢に行ったなら次回のアルプの里も訪れてほしいですね。虫は取れませんが、自然観察が楽しすぎました。
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ロープウェーでたどり着けるアルプの里。昆虫も実に豊富でした。
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マダニやハチ対策、採集道具など昆虫採集の基礎部分としてオススメです。
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