4月の野食の最高級食材アミガサタケ
春の野食好きが追い求める最高の食材がアミガサタケでしょう。探してもなかなか遭遇できず、食べてみたいのに手にできない方も多いはずです。その味わいは強烈で、生クリームなどに混ぜても負けないほどの強い旨味とコクを持っています。
今回は幻のアミガサタケを探すコツを紹介していこうと思います。
事前に生える環境を理解すると確率UP
採集で重要なのはやはり対象がどんな環境に現れるのかという情報です。
春に桜が咲いている場所に目をつけましょう。アミガサタケは桜の近くにでます。
経験的に日当たりは大きく関係しています。一日中日が当たるような乾燥気味の場所にはあまりないです。
朝の日差し程度の柔らかい日が差し込む場所がベストですね。総じて木陰で発見しています。
2つ目はコンクリートや岩石などの障害物?もしくはアルカリ性?物質のある場所付近です。
本当に不思議なのですが過去に発見したアミガサタケはコンクリか岩が近くにあります。
酸性土壌だと発生しにくいのかもしれません。
キノコというのは地中の菌糸が本体で、菌糸が適当なところで立ち上がっていわゆるキノコができます。
コンクリや岩が菌糸の行く手を阻んでそれにそってキノコができるというメカニズムですね。
そして踏み固められた場所にはあまり出ません。
落ち葉が堆積し、ふんわり柔らかいような土のところに出ます。少し時期が経つと草が生えてきて、夏には草まみれになってしまうような環境。そこの草が生える前にアミガサタケは出ます。
まとめると桜の木の下の木陰で、コンクリや岩があり、踏み固められていない場所ですね。
アミガサタケは地面に溶け込んでいる
更に厄介なのがアミガサタケ本体の色です。
桜の花が散った後はその地面がピンクに彩られ、非常に見にくいです。
加えてキノコ本体が土に同化しています。探しなれている人でも見逃すことが有るので、探しはじめの人は特に苦労します。
前述の2つの特徴に当てはまる環境では、そこにアミガサタケが有るつもりで必死に探しましょう。
大型のアミガサタケを見つけた環境です。いずれも前述のコツに引っかかりますね。慣れてくるとここにはありそうだなとアンテナを立てることができます。一度見つければ毎年発生するのがいいところですね。
4月も下旬になり、シーズンはおしまいの頃合いですが参考になれば幸いです。