拾ったドングリから幼虫が!
誰もが一度は経験する持ち帰ったドングリから幼虫が出てくる現象がありますよね。
成虫はどんな姿をしているのか?ウジ?甲虫なのか?
ドングリの入った物は見分けられるのか?たくさんの疑問があるかと思います。今日はそれらの不思議を解決します!
(記事最終更新2025/12/25)
ドングリ虫の成虫は?

ドングリ幼虫の正体は主にハイイロチョッキリというゾウムシの仲間です。
ゾウムシ(象虫)の名の通り長い口と鎧のような体のギャップが可愛らしい昆虫です。
チョッキリという昆虫の仲間がおり、文字通り枝をチョッキリ切り落としてしまうという面白い技を見せてくれます。
出現は8月中頃から増え始め、遅いと10月中旬ごろまで見られます。

どうですか?ドングリから出てきた幼虫がこんなに可愛らしい姿をしているとは驚きですよね。
ハイイロチョッキリはドングリ虫の代表種ですが、他にもクヌギシギゾウムシやコナラシギゾウムシなど、ドングリを利用するゾウムシの仲間はいます。種の違いはドングリの様子を見ることで見分けることができます。
ハイイロチョッキリがいることを示すサイン

8月頃から写真のような不自然な枝が落ち始めます。よく見てみると枝には必ずドングリが付いています。
枝とドングリを一緒に落としていくのがハイイロチョッキリの特徴です。
このように葉ではなく枝ごと落ちているクヌギやコナラを見つけた場合にはその密度に応じてその木の樹上にはハイイロチョッキリが潜んでいます。
クヌギ、コナラ、カシやシイの木の見られる場所で意識してみてみましょう。

丸いモジャモジャが目立つクヌギもご覧の通り枝とドングリがセットで落ちています。このどんぐりにはとあるサインが見られます。ドングリに注目してみましょう。

するとドングリの帽子側を貫通する形で小さな穴が空いているのを発見できます。
ハイイロチョッキリはドングリの帽子側に産卵し、似たシギゾウムシはドングリの上部に穴を開けるという違いがあるのです。
これに関しては帽子の小さいコナラのほうが分かりやすいです。ゾウムシ類の産卵特性を理解するとどんぐりから幼虫が出てくる割合を減らすことができます。
産卵後のケア

コナラの場合はこんな感じです。ちょっと穴が分かりにくいですかね?
ハイイロチョッキリはドングリに穴を開けて地面に落とします。
穴が空いたままだと天敵などに襲われやすくなってしまいますよね。
そこで産卵した跡に木くずを詰め込んで蓋をしてあげるのです。
この点には同種のオトシブミに近い物を感じますね。

その後卵の安全を確保した親は枝を一生懸命齧ってチョッキリと落とします。
ハイイロチョッキリとシギゾウムシでは口の形が異なります。
ギザギザの口を持つチョッキリは枝を、シギゾウムシはドングリだけを落とします。
今日紹介したポイントを抑えておけば幼虫が出てきてびっくり!ということも少なくなると思うので、秋のどんぐり採集で是非活用してみてください。
どんぐりに虫が入っているか見分けられる?
これは有名なので軽く触れますが、穴が開いているドングリは水につけると沈むので分かりやすいです。
ハイイロチョッキリのものは帽子に穴をあけ、塞いでしまうので少し慣れないと見わけが難しくなりますが、前述のようにどんぐりに穴をあけますのでそれを見ることでも判別ができます。
どんぐり虫の出ないどんぐりを拾いたい場合には木から直接取るのがおすすめですよ。
まとめ

ドングリから出てくる謎の幼虫はハイイロチョッキリという昆虫で、8月~10月頃にかけて姿を見ることができます。
ドングリ虫には複数の種類がおり、ドングリの落ち方や穴の空き方を見ることで種類の判別が可能です。
どんぐりむし採集道具
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ゾウムシの仲間はその出現時期に枝先や葉などをバサバサ網を被せて揺することで捕まえられます。長竿網があると非常に便利です。
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どんぐり拾いを楽しみたい方におすすめです。ナラ、カシ、シイの3種のどんぐりを紹介。
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ハイイロチョッキリが利用する樹種はカブクワの出現する樹木です。木が分からない方はこうしたサインを活用するのもいいですね。