春の花の名所あしかがフラワーパーク
世界の夢の旅行先にも選ばれ、話題沸騰中のあしかがフラワーパーク。
藤の花という普通種の花がなぜそこまで凄いと言われる観光スポットになるのか気になりますよね。
今回は植物好きの視点からフラワーパークの藤の魅力を紹介していきたいと思います。
注目に値するポイントを要チェックです。
ここの藤の凄さは幹にあり!
あしかがフラワーパークで最も注目すべきポイントは、ここの藤が持つ立派な幹とその枝ぶりにあると思います。
藤は普通上に上に伸びていく植物で、根本を見る機会は多くありません。
フラワーパークは幹を軸に枝をきれいに広げさせているので、つる植物ではなくあたかも樹木として藤を見せている点にかなりのオリジナリティを感じます。
メインの大藤は樹齢160年ということですがそれ以外の藤も写真のように剛健な幹をしており、全体写真で写せば花よりも幹の力強さに意識が行くのは必然です。
写真のブドウのような花が面白い八重藤からも年季を感じます。
ただの藤棚は今はそこら中で見ることができますし、花だけの写真などはどこでも取ることができます。
しかしこの力強い枝の見せ方は確かにあしかがフラワーパークでしか見ることができない唯一のポイントでしょう。
メインの大藤です。
私の訪れたタイミングは7~8割程度の咲き具合で、満開ではありませんでしたがその迫力に圧倒されてしまいました。
大藤の移植は不可能とされていたのですが、樹木医の方が根が乾燥しないよう全て特殊なコーティングを施し手間を掛けることで移植に成功したそうです。
植物の根は地上部と同程度の幅に広がっていると言われます。
20m×20mは容易にあるこの藤の移植を行うのは確かに奇跡の藤と言われるのも納得です。
どうでしょうか?写真を見て印象に残るのは、お花よりもそれを支える力強い幹ではないでしょうか?
御神木という言葉があります。
長年生きた太い幹にはまるで神が宿っているかのように見えるという風に私は認識しています。
ここの藤は御神木と呼んでも差し支えないようなパワーを感じられます。
同じ藤でも自生のものとは受ける印象が違いますね。
太い剛健な幹と柔らかい花の対比が抜群に良いです。フジという名の別の植物ですよこれは。必見です。
藤の花も美しい!
フラワーパークでは藤の名がついた様々な品種を見ることができます。
薄紅藤
初めて見る藤です。名の通り薄紅色で、大藤よりもやや早く咲くようです。桟橋の上にかかっており、写真ポイントとして大変人気があります。
橋を渡りながら覆いかぶさるような形で薄紅藤を眺めることが可能です。
朝一番ならば人のいない写真がとれますが、9時以降では常に人がいる人気ポイントです。
ピンクの空というのもいいものですね!
薄紅色という性質上時間による日の影響や天気の影響で表情が大きく変わります。
日に恵まれると同じ時間帯でもこんなに発色の印象が違います。
八重藤
藤の八重咲き品種らしいです。薄紅藤と同時期に見頃でした。
藤などのマメ科の花は蝶形花(ちょうけいか)といって単体でもかなり特殊な形をしています。
(通常の藤の花)
八重咲きになるということは
このように爆発したようなかなり歪な形になります。遠目から見ると房になったブドウのようでかなりインパクトがあります。
マメ科の八重というだけで見る価値があるといえるでしょう。後は前述のように幹がかなり立派で力強いです。
白藤
遅咲きな品種のようで大藤よりも満開になるのは後です。今回は咲き初めの僅かなものにだけ出会えました。
キバナフジ
国産ではない外来の品種です。咲く時期は遅く、薄紅藤や大藤が見頃のタイミングで2割程度の咲き具合でした。
ジャコウフジ
薄紅藤に似ていますが、芳香がかなり強い品種のようです。フラワーパーク内では1本だけでしょうか。僅かながら見ることができます。
大藤
大藤は2本が隣接しています。神社の境内前に立っているかのような神聖な雰囲気を感じます。
栃木県指定の天然記念物で、この2本のためにはるばる訪れる価値があると言っても過言ではありません。
訪れる時間は絶対早朝がオススメ
あしかがフラワーパークを訪れる予定なら早朝一番がおすすめです。これには理由があります。
柔らかい日差しが最も映える
植物の発色全般に言えることですが、色合いが最も美しく柔らかく映るのは、太陽が低い所にある時間帯です。
(写真は淡い色の参考にミヤコワスレ、朝6:45分撮影です)
また、晴れの日が狙えればそれがベストです。晴れと曇りでは同じ対象への一枚でも見た目の印象が大きく変わってしまいます。
カメラでここまで違うということは肉眼も大きく違います。
藤はただでさえ柔らかい色合いのお花です。訪れる時間の理解は現地での満足度に大きく影響します。
混雑を避けるなら?
藤の開花期には信じられないくらいの人が訪れます。
休日の午後には恐らく動けないくらいの人が集まるのではないでしょうか。
平日の朝一番を狙えれば景色を独占することができます。
人の映らない写真などは開園ダッシュでないとまず撮れないです。写真は8時の開園直後です。
開園1時間もすればかなり大勢の方たちが見られます。
ゆっくり堪能するためにも訪問は朝一番がおすすめです。午後にはライトアップ目当ての入場者も集まり始め、駐車場も混雑します。
また、満開でなくとも迫力は十分に感じることができました。
公式HPで満開情報が出ると、一気に混雑するようです。
(私の友人が1週間後に行きましたが、かなり混んだそうです)
まとめ
せっかく訪れるならフラワーパークらしい迫力ある幹に注目することで、ここの藤を十二分に堪能できます。
開花しているタイミングは種ごとに若干違います。
訪れるのには早朝の晴れの日がオススメです。
(2大名所つつじが岡公園のツツジ)
あしかがフラワーパークの付近には同時期に館林つつじが岡公園などの花の名所もあります。
私は2日間を利用してどちらとも回りましたが、非常に満足度の高い名所巡りとなりました。
私がツツジ派なのもあって2箇所を比べた場合つつじが岡公園に軍配は上がりましたが、フラワーパークも最高でしたね。
興味のある方は絶対に訪れたほうがいいと訪れた一人としてお伝えしておきます。
pljbnature.com
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大自然の魅力を味わうなら越後湯沢のアルプの里もオススメです。手軽にアクセスできる高原で、高山植物や高地の湿地環境が魅力です。