夏の高尾、開幕には早い
夏の風物詩ともいえるナイター高尾のシーズンが近づきつつあります。

高尾における人気種のミヤマクワガタは、他の産地と比べると出現に独特な癖があるために当地において遭遇するには足繫く通い情報収集をしていく必要があります。
高尾の夜から始まった採集記及び観察記も4年目となってしまったようで、これぐらい通っているとさすがに嫌でも当地の感覚というのが見についてきますね。
そんなこんなで中旬に2匹を見つけた感をより鍛えるべく、夜の高尾を訪れました。
霧の高尾にて徘徊する
記事執筆時点では7月となっていますが、訪れたのは6月の下旬です。

今年は6月の台風以前は気温も高く夏が早く来そうな感じでしたが、台風以降は気温も低く虫の出現の感じがよく分からないという感じです。
例年であればそろそろミヤマクワガタが慣れていればぽつりぽつりと見つけられるぐらいの時期となってくるはずなので、先駆けで挑んでみるにはよい時期といえます。
しかしながら渋いのは過去織り込み済みです。
そんなときは虫仲間とワイワイやりながら夜の山の空気感を味わいながら楽しむのが一番です。
こうすることでテンションを維持しつつ集中力を高めていくことができます。
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2年前に当地にてミヤマを一緒に探し、最近ブリードをやっていて国産種のブリードに挑みたい虫仲間とともに行ってきました。
なおここ最近の天気は良くなく、今回は部分的に霧が出ているような感じでした。

しかし虫的には霧というのは湿度が上がり悪くないのかもしれません。過去のライトトラップでそのように感じられます。早速探していきましょう。
今回の目標は、アカアシクワガタ、ネブトクワガタ、ミヤマクワガタです。
当地においては個人的にアカアシとネブトが難しいため、なんとかどちらかには出会いたいところです。
高尾で最も珍しいアカアシクワガタ
高尾のクワガタではコクワ、ノコ、スジ、ミヤマ、ネブト、アカアシを見つけることができます。
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虫仲間の一人にはヒラタを見つけた方もおり、その存在についてはよくわかりません。

難易度的にはネブトが一番難しいという風に思われますが、遭遇ベースで言うとアカアシクワガタが最も少なく難しいという印象です。
アカアシネブトは狙って取れる感じではありませんが、土地勘がついてくると時期が分かっていればミヤマ辺りはまず出会えます。
ブリード個体を狙うにあたり難しいのがメスである必要があるということとそのメスが交尾済みなのか分からないことからオスも欲しいというところです。
ネブトアカアシにおいてはどちらかならともかく両方出会うというのは一晩ではかなり難しいように思いますね。
ということで運命力が求められます。

ネブトに関してはいくつかのポイントがありますのでそこを見て回りつつ外灯での運ゲーとなります。
ということで要点を紹介しつつ道を歩いていきます。
樹液の感じなどを説明して道を歩いていると、吸い寄せられるようになぜか一点に目が向きます。
そう、動くものに眼が自然と吸い寄せられたのです。

ミヤマのメス?ノコギリのメス?なんだかそれらとも違う気配を感じ取りましたが、なかなかにサイズが大きいように思います。
裏返してみると...

アカアシクワガタのメスでした!
もう今日の勝利は確定です。開始早々に大本命のアカアシクワガタに出会うことができました。
実はアカアシは当地では2匹目の遭遇で、かなり珍しい印象です。
ちなみにネブトのポイントは全部外れでした。
ミヤマとネブトを求めて
続いての壁となるのがネブトクワガタ。樹液が外れると完全に運勝負です。

ついでにミヤマクワガタも探していきましょう。
これらは完全にルッキング勝負ですから、これまでの経験値がはっきりと出る勝負になるかなと思います。
同行の虫仲間は2年ぶりの訪問ですが、ここ最近は別の雑木林での経験を積んでいますので見つける目も一般の人よりはだいぶ鍛えられているはずです。

2年前は複数日に分けて4~5ぐらい見つけたように思いますが、発見はすべて私であったと思います。
今日見つけられるとするならばどれぐらい見つかり、内訳はどうなるのか。それに応じて当地における訪問者のミヤマを見つける感覚というのもよくわかるのではないかなと思います。
早速木々を見ていくわけですが、外灯が増えているのが驚きでした。新規外灯ポイントの感じはどうなのか気になりますね。

例にもれず時期的なセオリーがありますのでそれに従い探していきます。当地へ時期ごとに足を運んでいるとわかる感覚です。
木々を見ていると早々にミヤマクワガタが止まっているのを発見しました。50mm程度のオスのようです。

高尾ミヤマというサイズ感ですが、虫仲間はシーズン一匹目ということでかつ今日一匹目ですからかなり盛り上がりますね。
カミキリムシと違い見つけたら飛んで逃げるというようなこともありませんので、ロストの心配があるような位置を除いて非常にのんびりと観察ができます。
発見者は私です。
さて、センノキカミキリやヤハズカミキリ(ハスオビヒゲナガかと思っていた)を摘まみつつ追加を狙っていきます。
以外にもミヤマクワガタがいる
道中でミヤマの翅を見つけたりしながらも追加を狙っていきます。

しかしやはり時期的にも渋く、一匹目の確保からなかなかクワガタらしきものがいません。
しかし虫仲間が大型のクワガタを発見。その正体はノコギリクワガタでした。
きっと日ごろノコギリを相手にしているので、ノコギリを認識するステータスが上昇したのでしょう。
以前ならばきっと私の方が早く見つけていたはずです。
やはりたかが昆虫採集といえばそうですが、そのたかがにおいても見つけ出すスキルというのはあるんですよね。

それからスジクワガタもいました。当地では狙っては出会えない種類なのとスジは頼まれていたものがあるので確保します。
今日は個体数は少ないですが、見つける個体がなかなかにいい虫が多いです。
ラッキーデーな予感がしています。
引き続きミヤマクワガタを捜索しつつネブトを捕まえたいですね。
とある場所にて捜索していると、虫仲間がミヤマのメスじゃないあれ!?と声を上げます。

え?ほんとに?と驚きつつ私もその辺を見るとミヤマのオスらしきものがいました。
あれはミヤマのオスだよと伝えます。しかし虫仲間はいや、メスだと思うといいます。

コイツだよねとライトのスポットモードで示すと、いやいやそのライトの端っこにいる奴といいます。
明らかにオスのミヤマなのにメスと言い張る虫仲間。なぜオスをメスと勘違いしたのでしょうか?
ウミガメのスープのような問題です。考えてみましょう。

答えは同じサーチライトの中に2匹のミヤマクワガタがいたです(笑)
しかも一方からは見えない角度でくっついていたので、同じ場所を見ながらオスを見つけた私とメスを見つけた虫仲間という不思議な状況になったのです。
その個体たちを確保するさながら、私は視界の端にちらりと移った飛翔するクワガタの姿をとらえていました。

2匹を落としつつ3匹目も確保。一か所で3匹というのは珍しいですね。
見つけたのは私が2虫仲間が1です。
その後、歩いていると何かが気になる私。
いい感じの低周波が聞こえているような、そんなことないような...地震の後に揺れているような気がするあんな感じで、クワガタが飛翔しているようなそんな音が聞こえたように思いました。

音らしき方向に首を向けていると、やはり30m先ぐらいにクワガタらしきものが飛翔しています。
やはりこの微妙な音は甲虫のものであったようです。急に走り出す私は虫仲間からすると不可解なものだったかもしれません。
対象を迅速に確保します。
ミヤマクワガタのメスでした。この日計5匹目となるミヤマクワガタです。
ということでミヤマ探しも終了し、6月ながら5匹のミヤマを見つけることに成功しました。

過去6月の下旬では2匹を見つけるのがせいぜいでしたので記録更新となります。
アカアシにミヤマクワガタ5でブリードも組める数に出会えたのでこの時期としてはかなり上々の成果となりましたね。
高尾のミヤマクワガタって
さて、短い時間ながらも自分自身も虫仲間も以前よりは虫を見つける感覚が鍛えられたのを実感していました。
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記事を読む人の中には5はやるなぁという人もいれば1もとれないのにどうして...という人もいるかなと思います。
自然相手では運の要素が大きいものとなるのはもちろんなのですが、今日見つけたのは私が4,虫仲間が1です。

私は虫をやっている人、虫仲間は最近初めて初心者よりはやっている人、そして記事を見て訪れる人はその虫仲間よりもカブクワ採集について知らない人が多いかと思います。
恐らくこのままシーズンに入って再び訪れても見つける割合というのは変わらないと思います。
これは私が凄いという話をしたいのではなくて、平地の公園のような限られた場所でノコギリやコクワを探すのと山の中でミヤマなどを見つけるのはまた別の感覚が必要であるという話なんですね。

特に高尾にわざわざ探しに来る人はミヤマをそもそも探したことがないという方も多く、今回同行している虫仲間よりも採集経験が薄いという方がかなり多いはずです。
となれば今日の条件では0か1がせいぜいでしょう。
探すスキルも装備も貧弱であるというのが結論になるわけですので、この地においては取れる人と全く取れない人がはっきり分かれてしまうわけです。
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(ライトは最上級)
一度でも足を運んだことのある方ならばとっている人と取れていない人が混在しているのはよくわかるかと思います。
極端な話がたまたま灯に来たミヤマ以外を見つけるのは経験と土地勘も必要になるということです。
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(網は最上級が壊れたので妥協)
そのために求められるのは装備をそろえて足繁く通い、経験と土地勘を鍛えていくことですね。
やっぱりミヤマクワガタ辺りからは初心者がポンポンと訪れて簡単に取れるというものではないように思います。

けれどもあきらめずに通っていれば今回の虫仲間のように探すスキルも鍛えられて自力で見つけることも可能になっていきます。
公園のクワガタなら適当に足を運べば取れるかもしれませんが、ミヤマぐらいからはそうはいきませんので情報収集や装備を整えないともったいないですよ。
せっかくいくならば本ブログの記事や採集道具を参考にしていい成果を狙っていきましょう。
本ブログのようにたくさん出会っているように見える背景にもそうした目に見えない積み上げの部分が詰まっているんですね。
高尾山シリーズ
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今期最速のミヤマは6月中旬ですが、かなり厳しいです。
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昨年のものです。
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2年前に同じ仲間といった時のものです。