脱走したクワガタを回収する
クワガタムシ飼育をしているとめったに起こらないのですが脱走されるケースがあります。

脱走のケースは様々で、ケースのふたを閉め忘れた、止まり木が大きくて蓋から逃げられた、蓋を突破された、一時的にケースから取って置いたらいなくなっていたなどの事情が様々にあると思われます。
今回の私のケースはブリード用に物を展開してメスを取り出そうと思ったら落っこちて消えたです。
まさかまさかのワイルドヒラタメスを部屋の中でロストする一大事故が起こりましたので、その回収のプロセスとこうしておけばよかったという話をします。
産卵セットを組んだ際の油断
ヒラタクワガタの産卵セットを割り出し、取れた幼虫の数が6匹であると分かりました。
pljbnature.com
ヒラタは大型を生み出したいためもう少し個体数が欲しく、マットや菌糸瓶の比較も兼ねて幼虫が欲しい所です。
産卵セットを組んだ1ライン目は続けてもう一度産卵セットを組みますが、これに加えてもう一ライン組んでもいいかなということで♂を選別し、事前に捕まえていたメスの様子を確認していきます。

前回は隠れ家を作ってそれっぽく屋外の出会いの場を作ってみましたが、今回も同様の形でやってみようかな~と思っています。
オスを事前にクリアスライダーに入れておき、隠れ家となるゼリー容器を投入しておきます。

ここ最近は産卵セット組や割り出し、ボトルの準備や飼育ケースなどなどでなかなかに部屋も散らかっており、ものが重なっている事情となっていました。
メスを取り出して様子を確認していると、ヒラタクワガタを始めとしたメスのクワガタはご存じの通りつるつるとしています。
私はデスクの椅子に座りながらデスク上でケースをあけてヒラタのメスを眺めていたのですが、手の指でつまんでいるのをすり抜けてヒラタのメスが地面に落下してしまったのです。
このとき、ズボンの上や足の上などに当たっていればどれだけよかったことでしょう。
不幸にもヒラタのメスはローラー状になっている椅子のホイール部分にあたり、私の分からないところで床の上を滑っていくように聞こえました。

そう、床の上を何かがちょうど滑るような特有のサァー!という音を立てて消えたのです。
あー落っこちちゃって拾うの面倒くさいなと思いつつも、うっかり椅子でつぶさないように見渡しながらゆっくりと行動し足元を見ます。
するとヒラタはいません。
なんだよ滑って行っちゃったのか?と周囲の床を見るもののヒラタの姿がありません。

このとき浮かんだ仮説が以下のとおりです。
滑ったヒラタが表向きで即座にモノにつかまって消えてしまった
裏側で滑ってちょうど掴まれる何かにぶつかった
付近のものの下やラックの下に滑り込んでしまった
慎重に立ち上がって、床下を見るまでに時間があったので隠れてしまった。
おおよそこの4通りのパターンが考えられました。
部屋に消えたヒラタを探せ
4つの仮説を中心に完全に室内で忍者のように消えてしまったヒラタクワガタのメスを探していきます。

貴重なワイルドヒラタを部屋の中でロストするというとんでもない事態に発展してしまいました。
冗談抜きで予想以上の展開で焦ってしまいます。
周辺に展開していたカブクワ用品をどけて探してみるも、姿は見つかりません。
周辺のラックの下かと思ってみたものの、そこにも姿はありません。

ベッドの下のどこかにつかまっているのではないかとライトで探していきますが姿がありません。
飼育ケースの山の中や、デスクの下にあるゴミ箱の中にうっかり入ったのではないかと箱の中も探しますが、いません。
とりあえずパッと見られる要素を探してみたのですが、全く見つからずに手の打ちようがない事態となってしまいました。
まず反省点としてものを展開した状態で作業することがよくなかったです。
クワガタは蓋を開けていなくても落としてしまうことで不幸が重なると部屋の中でもロストしてしまうのです。
夜間の音で探してみる
ということで当日に打てる手がなく、夜間に活動する習性を生かして寝ているときにする音などを頼りに捜索してみることにします。

飼育ケース外で音がしたり、ゴミ袋の中などで音がすれば対象を発見することができるかなと思います。
耳栓をして普段は寝ているのですが、今日はせずに音に注目して探していきます。
....
....
音が...
無い。

音がありませんでした。もうヒラタを落としたことが嘘だったんじゃないかと思うぐらい自分の記憶が怪しく感じられます。
でもペアリングのケース内にはオスしかいません。
部屋の中でどこに消えたのでしょうか。

もう一周回り、クワガタぐらいの大きさのものを椅子の角に当ててどれぐらい滑っていくのかを検証したりしていました。
夜間に部屋の扉の隙間から逃げないように底を密閉していたので部屋の中に入るはずです。
一夜を超える場合には隙間をふさいで部屋から出られないようにすることで再発見の可能性が増えます。
翌朝も確認を続ける
ということで完全にロストしてしまい、もうひっくり返ったら死んでいるかもしれない可能性が出てくる頃合いです。

それでもやはりヒラタの貴重なメスですから出てくる可能性にかけて見れる範囲の床の上などを時折見ていきます。
ロストしてから翌日の午後のことです。
何気なくルーティン化しているベッドの下をライトで照らしてみると、ヒラタのメスが歩いていました。

落下地点からは2m程度。木製の棚がある場所があるのですが、その棚のどこかに潜んでいたようです。
午後になり暗い時間になったからかお散歩をしていたようです。さすがにお腹が空いて飼育ケースのほうに歩いてきたのかもしれません。
運よく部屋の中でヒラタクワガタを見つけることができました。野外に負けないぐらい見つけた時は嬉しかったですね。
何とか死亡せずに見つけることができました。家の中でもクワガタを見つける感動を味わえましたね。
ロストしないために
クワガタをロストしないためにいくつかのポイントを押さえておきましょう。

まずは蓋はしっかりと締めておくことですね。
通常脱出される場合にはふたを開けっぱなしにしている場合というのが98%ぐらいを占めるのではないかと思います。
ケースの蓋と、透明な蓋のようなものはかっちり締めておきましょう。100均の虫かごなどでよくある事故です。

それから今回の私の例のように作業をする際には周辺を片付けておき、落下して跳ね飛ばないようにしておくことが有効ですね。
今回の事例や物のはね方を見るに、角度が悪いと床の上を2m以上滑っていくことが分かりました。
ベッドにラックなどこうした下に滑っていくと簡単にわからなくなってしまいますし、ベッドの下に多少ものを入れていたりすると一気に分からなくなります。
こうしたロストする可能性をつぶしておくのが有効ですね。

万が一部屋の中などでロストしてしまった場合には夜行性であることを生かして、夜間の物音などをヒントに探していくのは効果的です。
部屋の中から別の部屋に移動されると発見の可能性が薄くなるので、部屋の中の移動口を封鎖し、とにかくその部屋で完結させるのが大事です。
そうすれば何もしないよりもずっと見つけやすくなるのではないかなと思いますね。
今回最終手段として残していたのはゼリー皿にゼリーを置いて誘引する手段を残していました。
床に直置きでゼリーを置くことになりますが、お腹が減ってくればやってきて再発見できる可能性が高まるのではないかなと思います。
うっかりロストすることや意図せず消えてしまうことがあるかもしれません。
そんな時は彼らの生体を振り返り、戦略的に見つけていきましょう。
ヒラタクワガタ飼育シリーズ
pljbnature.com
一応成功しているヒラタクワガタの交尾です。責任は持てませんので参考程度にどうぞ。
pljbnature.com
産卵一番を活用したヒラタの産卵セット組です。この回では6匹を得られました。
pljbnature.com
採集したいならば掻き出し棒を作って探す必要があります。ヒラタは結構見つけるのが大変です。
pljbnature.com
今年のヒラタ採集記です。