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オレンジ色のチョウの種類は何?身近で目にするオレンジ色のチョウ14選

鮮やかな色合いのオレンジ色のチョウたち

人気の昆虫のカテゴリーといえばやはりチョウです。

ベニシジミ。代表的なオレンジ色のチョウチョ。

なんといっても可愛い姿と昔から顔なじみ感のある怖くない昆虫と言えばちょうちょ。

特に色合いが派手な蝶を嫌いな人はあまりいないのではないかなと思います。

派手な色といえばオレンジです。

オレンジ色をしたちょうちょというのは結構おり、小さいものから大きいものまで多様です。

そこで今回は身近なオレンジのチョウから少し珍しいもの、似た種類の違いなどなどの要素に焦点を当て、目についたオレンジ色のチョウが分かるようなものにしたいと思います。

キタテハ

キタテハはおそらく最も身近なオレンジ色をしたチョウです。

身近なオレンジ色のチョウ。街中にもいる。

タテハチョウの仲間であり、大きさはモンシロチョウと同程度か少し大きいくらいです。

成虫は年中出現し、蝶の姿で冬を越すという珍しい特徴があります。

キタテハは主に開けた草地、斜面、河川敷などなど生息環境には非常に柔軟であり、都市部のコンクリートジャングルを除けば様々な場所で目にすることができます。

翅の後ろ側にある黒点には青い模様が見られる。

成虫には翅の表側に黒い斑点が無数に見られるのですが、翅の後ろ側の特に縁側の黒点の中に青い模様が入る点が分かりやすいかと思います。

類似種にはシータテハというものがいますが、非常に貴重な蝶であり神奈川県では最新版のレッドデータで絶滅危惧1A類へと格上げされました。

私も見たことがありませんので非常に希少な蝶と言えます。怪しいものを見つけたならばほとんどがキタテハなのが現状です。

キタテハには季節型があることが知られており、冬季に枯葉に擬態するためか秋口に出てくる秋型の方が翅の縁の切れ込みが深いという特徴が見られます。

普通種でチョウの採集に行くとまず見つかるような種類ではありますが春先など生き物が少ない時期に出会えるとほっこりするようなオレンジのチョウです。

テングチョウ

テングチョウも身近なオレンジ色をしたチョウの仲間です。

翅を開くとオレンジ色をしている

テングチョウもまたタテハチョウの仲間であり、夏場を除いてすべてのシーズンで見ることができます。

個体数は春と秋口に特に多いように感じますね。

大きさはモンシロチョウと同程度で、翅にはブロック状の茶色い模様とオレンジ模様が見られます。最大の特徴は頭部にあるテングのような突起であり、これが名前の由来となっています。

頭部にテングのような突起がある

テングチョウはエノキという普通種の樹木を利用することから平野部でも目にする可能性が十分にあります。

類似種はいませんが、飛翔しているときや翅を広げているとオレンジ色に見えるものの翅を閉じていると茶色にしか見えないため、飛んでいない場合にはテングチョウなのか迷ってしまうかもしれません。

頭部の突き出し具合を見て判断していくのが確実ですね。

アカタテハ

アカタテハはオレンジというよりは赤色をしているタテハチョウの仲間です。

新成虫は赤っぽい

大きさはテングチョウよりも大きく、翅を広げると5㎝から6㎝程度の大きさがあります。

アカタテハもやはり成虫越冬性の蝶であり、夏場を除いて長期間目にする機会があります。

ですが、アカタテハは名前の由来通り赤っぽい強い色を持つため、飛翔していてもアカタテハであると分かります。

イラクサ科のイラクサ。トゲがあり、酸を持つ

食草はカラムシなどのイラクサ科であり、これはその辺によく生えている植物です。

なのでアカタテハも当然身近に出現します。

アカタテハ。擦れてくるとヒメアカと色合いが似てくる。

アカタテハは後述のヒメアカタテハと非常に似た雰囲気を持つのですが、開翅していると翅から体にかけての中央エリアがグレーというか黒みを強く帯びるためそこで判別すると分かりやすいです。

それ以外の種類については似たものはいません。

アカタテハは今回紹介していくオレンジ系のチョウの中でも非常に人の気配にうるさい種類であり、降り立った個体を虫網で捕まえたりするのにはかなり苦労します。




ヒメアカタテハ

ヒメアカタテハはオレンジ色をしたアカタテハと同程度のサイズ感のタテハチョウの仲間です。

最近見かける機会が減ってきたように思う種類

やはり真夏を除いて春先から冬の入り位まで目にします。

ヒメアカタテハはアカタテハに似ているように思いますが、食草が実は異なっており、ヨモギなどキク科を利用します。

食草以外にも生態が異なっています。

渡りの影響か、冬を超えると見つからないように思う。

ヒメアカタテハは日本以外にも分布を持っているのですが、アサギマダラの様に渡りを行うことが明らかとなっています。

日本においてそうした行動を行うのかの詳細は不明ですが、越冬性の蝶の中でキタテハ、ルリタテハ、アカタテハ、テングチョウ、ヒオドシチョウなどなどのお馴染みのメンツは越冬明け直後に見つけられるのですが、冬を超えた先の春でヒメアカタテハを見つけたことが一度もありません。

もしかすると日本においても晩秋まで活動していたヒメアカタテハが渡りのような行動をしているのかもしれません。

アカとヒメアカ。雰囲気は非常に似ている。

ヒメアカタテハは類似種がアカタテハとなりますが、アカタテハの方が赤みが強いことやヒメアカタテハは翅を広げるとアカタテハの様にグレーのエリアが目立たないことなどで見分けることができます。

食草の割には見つける機会が少ないチョウと言えます、見つけると少しうれしいですね。

ヒオドシチョウ

ヒオドシチョウはアカタテハやヒメアカタテハよりもさらに大きい大型のタテハチョウの仲間です。

春に目にするアゲハチョウ位のサイズがある程大きいです。

ヒオドシチョウは夏場を除いて各シーズンに目にすることができます。が、個体数は比較的少ない種類であるようで遭遇する機会は多くありません。

ヒオドシチョウの裏側。目立たない色合いを持つ。

食草はエノキであることからテングチョウなどと同じなのですが、テングと比べるとずっと少ないです。

ヒオドシチョウは翅の裏側は枯葉に擬態する地味な色をしているのですが、表側には特に新成虫においては輝くばかりのオレンジ色を持っています。

ヒオドシチョウには金属光沢は無いのですが、こんな鮮やかなオレンジ色のチョウいたっけ?と疑問が湧いてしまうぐらいにこの蝶の鮮やかさは別格です。

大型で色鮮やかなため非常に目立つが、平野部では減少傾向にある

現在は自然のある場所でなら見つかる可能性がありますが都市部などではなかなか見られないのではないかなと思います。

似た種類にはコヒオドシやエルタテハなどがいますがいずれも高山性の種類であるため、身近な環境で間違えることはあまりないと思います。

越冬個体と新成虫で大きく印象が異なる美麗種です。

ちなみにヒオドシチョウ位の大型種になるとオオムラサキと同様に羽ばたくときの音がバサバサと聞こえます。迫力があります。

ベニシジミ

ベニシジミはシジミチョウ科のチョウの1種です。

色が派手で身近にいるため、気になる人も多いオレンジのチョウ

前述の種たちに比べると非常に小型のサイズ感ではありますが、少し緑がある場所であれば都市部の環境でも目にすることが可能です。

その大きさはまさに貝のシジミと同じ程度ではあるのですが、色合いは銀色と透き通るような鮮やかなオレンジ色をしており、見た人を魅了してしまいます。

ベニシジミは春先から秋ごろまで長期間目にすることが可能となっており、利用する植物はスイバなどのタデ科の植物です。

普通種ながらかなり美しい

その辺によく生えているものであるため、ベニシジミもその辺に見られるのです。春先の個体は鮮やかな色合いをしていますが夏になるとより黒味が増した夏型の個体が出てきます。

コガタのオレンジ色のチョウといえばまずこの種類が挙げられるため、サイズを基準に見分けていきましょう。

類似種はいません。

ウラギンシジミ

ウラギンシジミはシジミチョウ科の最大種と言われている大型のシジミチョウです。

オスの写真がどこかにあるのだが見つからないのでメス。オスは表の白いところがオレンジ。

ベニシジミと比較すれば2倍ぐらいのサイズ感の差が有ります。

ウラギンシジミは一見すると白っぽいチョウチョなのですが、♂の翅の表側には派手なオレンジ色が目立ちます。

これは飛んでいても分かるぐらい目立つ色をしているのですが、♀にはこのオレンジ色がありません。

飛んでいる段階でも雌雄が分かるという面白い特徴があります。

食草のクズは緑があるところには大体ある

ウラギンシジミの食草はクズなどのマメ科です。クズは少し緑がある環境であれば珍しくはない植物であるため、ウラギンシジミも特別珍しい種類ではありません。

この蝶自体も初夏を除いてほぼオールシーズン目にすることが可能であるため、白とオレンジ色が目立つ蝶がいるならば本種の可能性が高いかなと思います。

ウラギンシジミの幼虫は食草のクズのツボミや花に擬態していることがよく知られており、実際に幼虫を探してみたところ非常によく似ていました。

夏場にはかわいい幼虫も探せますのでぜひ探してみてください。
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また本種には吸水の性質があるため、汗をかいていたりすると人によって来ることがあります。人懐っこい印象が強い可愛いチョウなんですね。

クロコノマチョウ

クロコノマチョウは本記事屈指の大型タテハチョウの1種です。

止まっていると枯葉だが、翅を開くとオレンジの部分がある

羽を広げるとアゲハチョウ最大種のナガサキアゲハ位のサイズ感があります。

クロコノマチョウは枯葉にそっくりな見た目をしているので、一見すればオレンジ感はなく、翅の表裏両方に本記事の種類のような鮮やかさはありません。

しかし秋型のクロコノマチョウには翅の先端にオレンジ色をまとった黒点があり、これが飛んでいるとひらひらとオレンジ色がちらついているように見えます。

そのため、オレンジ色の大きな蝶などが気になって調べたりするケースがあるかもしれません。

昔は分布していなかったという

クロコノマチョウは南方系と呼ばれる暖かいエリアに生息していた蝶であり、近年分布を拡大している蝶です。

東京神奈川でも落ち葉が堆積したやや薄暗いような環境にて見かける機会がとても増えてきました。

大型種であるため、見分けに困るような種類もいませんので判別に悩むことは無いかなと思います。


アカシジミ

アカシジミはオレンジ色が美しいシジミチョウの1種です。表面裏面共に鮮やかなオレンジ色を持っているのが特徴です。

クリの花に来ていたアカシジミ。目立つ。

アカシジミはゼフィルスの愛称で知られるミドリシジミ族のチョウの仲間であり、樹上の葉先にてなわばりを持つことや年に一度初夏にだけ現れる点、支脈の形状がミドリシジミの仲間では共通である点などの要素から判別され、その美しい色合いや年に一度の出現、美麗な光沢をもつなどの特徴から多くの虫愛好家に愛されています。

アカシジミは光沢こそ持ちませんがそのオレンジ色は他の種類では見られず、食草がコナラやクヌギといった普通種であることから見つけやすいために人気が非常に高い種類です。

アカシジミを始めとしたゼフィルスにおいては種毎に照度と言って明るさに応じた活性の違いが認められており、30分や1時間単位で活性化する時間が異なるという面白さがあります。

早朝と日没の際に活性のタイミングがある

早朝と日没間際の両方の時間は、活性化したアカシジミが飛翔している様をそのオレンジ色の姿でなんとなく認識することができ、非常に夏の始まりを感じられます。

アカシジミはクリの花によく来ることが知られているため、観察したい場合にはクリの花の時期に探すのがベストです。

最近減少しているような気がする

里山的な環境に出現するため、ある程度の緑は必要ですが、クヌギコナラがあればいいので緑の多い環境ならば都市部でも十分に見つけることができます。

一方で活性化の時間や出現時期の限定などからたまたま出会うことは殆どない種類と言えますね。間違えるような種類は平野部においてはありませんが、ウラナミアカシジミがいます。

模様や色合いが違うため、間違えるのはやや難しいと思います。

ウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミもクリの花によく来ることが知られているゼフィルスの仲間です。

アカシジミよりも黄色っぽく、縞模様が走る

アカシジミに似た名前を持ちますが色合いは別物と言えるほど異なり、黄色っぽい模様に黒い波模様のような短い縞が入るのが特徴です。

夕刻などの薄明時に活性があることがやはり知られており、派手な模様と言えど目にする機会は少ないチョウと言えます。

出現はおよそ5月から6月中程度で観察するならばクリのお花やクヌギコナラの若い林が向いています。

ウラナミアカシジミは萌芽した若い葉を好むとされています。

ここ数年、ほとんど見つけていない。

アカシジミと比べると同じ雑木林でもうまく棲み分けをしているのかもしれません。

薪の管理などがされなくなった今、環境がウラナミアカシジミに適さなくなってきてしまったのかアカシジミよりも観察が難しいように思いますね。

出会えると嬉しいオレンジ色のチョウです。

ヒョウモンの仲間

草原性でヒョウ柄の模様が美しい大型の蝶の仲間です。

身近で出会えるのはせいぜいツマグロヒョウモンぐらい。減少傾向のチョウたち。

多くの種類がいますが平地及び小規模な自然が残る場所で見られる種類は限られており、街中で目にする場合にはほとんどがツマグロヒョウモンであると思われます。
一方で自然豊かな場所や緑が残る場所では他のヒョウモンの仲間も見つかりますので紹介します。

ヒョウモンの仲間は初夏に出現し、真夏に休眠をとり、晩夏頃から活動をすると言う性質があります。多くの種類で共通してみられるため、覚えておくとよいかと思います。

以下ではオレンジ色のヒョウ柄のチョウを紹介していきます。関東山地で見られる程度までです。

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモンは初夏から秋口まで見られるヒョウモンの仲間の中で現在最も身近な種類と言えるオレンジ色のチョウです。

園芸植物を利用して人の生活圏に適応した種類

園芸植物のパンジーを利用して繁殖することから草原性の他のヒョウモン類とはまた異なる分布域を持ちます。

本来は日本の南の方に生息していた種類なのですが、現在は関東でも普通に見ることができます。

メスにはツマグロの名の通り翅の先端が黒いという特徴があり、見分けやすいです。

オスとメスでは模様が異なる。左がオス。

オスにはそうした目立つ模様こそありませんが、翅の裏側の模様がステンドグラスの様に明るくまばらな配色をしているため、ヒョウモンの仲間の中ではかなり分かりやすい種類と言えます。

オレンジのアゲハチョウ位のチョウを見つけた時にはまず疑ってみるのがいいですね。

ミドリヒョウモン

ミドリヒョウモンは初夏から秋口まで見られるヒョウモンの仲間です。

ミドリヒョウモンの♂。翅に4本の黒い線がある。

平野部においてはなかなかに希少な種類と言え、山地ではそれなりにまだ見ることができます。

草原のスミレ類を食草としていることから減少傾向にある種類です。

主としては翅の表にはヒョウ柄に紛れて性標と言われる黒い線が4本ほど入ります。オスであればこの特徴を見ることで簡単に判別することができます。

翅の裏側には緑色に近い模様がありますのでここを確認して判別することもできますね。

擦れている個体だが、翅の裏側が緑っぽい

オレンジ色が目立つヒョウモンの仲間の中ではまだ遭遇しやすい種類であり、ツマグロヒョウモンではない場合に疑うのが良いかなと思います。

ミドリと後述のメスグロが平野部や低山地では見られることが多く、ウラギンやクモガタは個体数も少ないです。

メスグロヒョウモン

メスグロヒョウモンは初夏から秋口まで見られるヒョウモンの仲間です。

メスのみ翅が黒いのでメスグロヒョウモンという。オスはオレンジ色。

♀には翅の表側に黒い模様があることから一見するとヒョウモンの仲間には見えないぐらいの別種の雰囲気があります。

オスはお馴染みのヒョウ柄模様が綺麗な蝶となっており、判別はツマグロや緑と比べるとやや難しいかなと思います。

オスの写真がありませんが、ヒョウモンチョウの仲間は裏側の模様で見分けていくことが可能ですので、裏側の写真も撮影できると種の判別に役立つかなと思います。

ウラギンヒョウモン

ウラギンヒョウモンは山地性の珍しいタテハチョウの仲間です。

翅の裏側の模様が特徴的で分かりやすい

関東平野部で目にする機会はなかなかになく、本記事の中でこの種に遭遇したという人はまずいないように思います。(関東民)
水玉模様が複数配置されたような模様が翅の裏側にあるため、分かりやすいですね。

自然度の高い草地環境に出現する種類であるため、草地環境の減少とともに目にする機会が減っているチョウです。

山などに上らないとなかなか出会えないでしょう。食草はスミレの仲間です。
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