ヒラタクワガタの凶暴性
ヒラタクワガタといえば顎の力がとにかく強いことで有名です。

私はまだ挟まれたことはありませんが、挟まれてしまうと出血するぐらい強い力を持つことで知られており、ヒラタ自体のけんかっ早い性格もあって非常に危険度の高いクワガタといえます。
ブリードをするうえで素人的にはヒラタクワガタの交尾問題は悩みの種といいますか、ヒラタはメス殺しをしてしまうこともあると聞きますのでビビってしまいます。
そこで今回は少し思考を変えて環境を再現する方法であご縛りはせずにチャレンジしてみました。
(うまくいくのかどうかは保証できません。)
ヒラタクワガタの交尾におけるチェック点
私はヒラタブリード的には素人同然ですが、逆に言うと素人的な視点での思考ができますので同じように今年捕まえた個体や繁殖を狙う方と同じ視点で考えられると思います。

希少なヒラタのペアではブリードをうまく成功させたいと思うものです。
まず確認ですが、ワイルドのものの場合にはすでにメスが交尾済みであり、ケース内で交尾をしようとするとすでに交尾をしているために拒否してしまいメス殺しが起きるようなパターンも考えられるかなと思います。

ワイルド産の場合にはメスをまずは産卵セットに投入して産卵するのかどうかを確認するのがよいのではないかなと思いますね。
産まない場合や店舗などでブリードされた個体の場合には交尾していない可能性が高いと考えられますので、交尾を狙っていきます。
基本的に屋外で採集した場合にはすでに交尾可能なタイミングになっていると考えてよいと思います。
今回、私自身もブリードに挑戦するにあたりヒラタに詳しい虫仲間のSさんにアドバイスを聞いており、それを参考にアレンジしてみることにしました。
ヒラタの交尾は短期でパパっと
ヒラタの交尾に当たっては他のクワガタのように数日間の同居はせずにパパっと観察しながらやるのがよいようです。

ケース内のオープンスペースで挑むことを想像しますが、木を入れて隠れ家などを作り出会いの場とするそうです。
確かにそのやり方は洞の中でいい環境を確保し、メスを待っている自然界の本来のスタイルのように思い妙に納得しました。
自然界においては顎縛りなどもせず自然に交配していますが、スペースが狭いケース内では顎縛りなどをして安全に交尾させる方法があります。

顎を縛るべきなのかどうかについては諸説ありそうですが、例えばヒラタが多産する場所にて採集をしていますが、ヒラタが侵入している洞の内上方向に伸びているものの足元にメスの死骸があることというのは今のところ見たことがないです。
チャレンジ数が少ない現在時点での仮説ではケース内での同期時間が長く、一度交尾をした個体がケース内で再度別れ、再びゼリーなどに出会ったときに再度交尾をしようとして拒否するうちにメス殺しが起きてしまうというようなことが考えられるかなと思いますね。
後は投入済みのメスが交尾済みだったとか、相性なんかも考えられるでしょうか。

いずれにしても生き物なので絶対的な安心はなく、万全を期すならば顎縛りをした方がよいかもしれません。私はメス殺しがあるまで顎縛りなしでやってみることにします。
そして時間については1日どころか半日でもなく、投入したら様子を見ながら反応を見るようです。結果的に今回では1時間かからずに済みました。

これらを総括し、ケース内に隠れ家を作りゼリーを入れ、隠れるヒラタの性質を利用して自然な出会いをクリエイトしてみます。
まず100均でゼリー容器を買います。隠れられるものです。

メスを容器に入れておき、ゼリーとともに容器の下に隠し、少し落ち着いてゼリーを食べるのを待ちます。
この際にメスを入れていた容器にオスを一時的に入れておいたのですが、どういうわけか非常に触角をよく動かし残り香にでも反応するかのように落ち着きがない様子が見て取れました。


もしかするとフェロモン的なものを探知する能力があるのかもしれません。明らかに日ごろのヒラタのふるまいとは異なります。
参考程度に日ごろケース内でゼリーを食べているヒラタや徘徊している姿のヒラタがこちらです。

触角の探知をしているのが明らかでしたので、しっかりと交尾できる状態のものはこうした反応を示すのかもしれません。一つの指標になるかもですね。
オスを投入する
先ほどメスを投入した容器にオスを遠目から投入します。

掴んだりして投入するとオスは興奮状態になってしまうと考えられるため、遠目に入れることで落ち着かせる戦略です。
ケースに投入するとオスのヒラタはやはり触角を使い何かを探知しており、徘徊したのちにゼリー容器の中へと侵入していきます。

緊張の一瞬ですね。
あっという間に成功
ゼリー容器の中へと入っていったヒラタですが、明らかにメスがいることを認識しているかのように触角を振りながらメスに接近していました。

その後即座に交尾が成功しました。多分容器内に消えてから1分も経ってないんじゃないかなと思います。
オオクワの時は容器に投入して3~5日程度様子を見ていく感じでしたので、交尾したのかどうかが分からないという状況だったのですが、ヒラタの今回に関しては非常に迅速で助かりますね。
ゼリー容器の横から交尾しているかを目視し、それを確認したらどれぐらいの時間交尾体でいるのかをおおよそ把握したいと思います。

交尾が終了したらケースを分けて安全の確保をしたいところですね。
肝心の時間についてはばらつきがあるようですが、今回のケースでは45分ぐらいでした。
気が付くともうケース内で別々になっており、メスは洞内部でオスと出会い、そのまま産卵木を求めて潜ってしまうのかもしれません。

屋外でヒラタのメスは非常に珍しく、ヒラタが多産する場所でないと見つけるのは難しいかなというぐらい見つかりませんが、今回の個体のように見つけられる場合には自然下であっても未交尾であるケースがぼちぼちあります。
寿命がコクワなどに比べれば長いにもかかわらずオスと比べその発見率が低いというのは不思議ですね。
とはいえそんな貴重なヒラタクワガタを失うことなくうまく交尾させられましたので、今後のブリードを楽しんでいきたいですね。
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次回は産卵セット組です。
クワガタ飼育シリーズ
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オオクワガタの飼育編です。非常に育てやすくブリードもしやすい丈夫な種類です。
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採集については都内編のシリーズがあります。
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購入するには店舗や通販などの選択肢がありますね。飼育事情もありますよ。