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東京沿岸部でホシベニカミキリやリュウキュウツヤハナムグリの採集と照葉樹林を堪能

沿岸部の空気を満喫

日頃見ている森には植生というものがあり、緑にもいろいろなものがあります。

海沿いに現れる赤いカミキリを追え!

そうした植生の中でも特に沿岸部に形成される照葉樹林という植生では、常緑の葉が厚い樹木からなるユニークな植生が見られます。

また、黒松を始めとした松林が見られるのも特徴的で、山などでは尾根沿いにある松がたくさん普通に生えているなども面白い点です。

今回はそんな沿岸部でその色合いから地味に人気があるホシベニカミキリというカミキリムシと、よくわからないけど分布が増えているというリュウキュウツヤハナムグリを探してみました。

普段と違う環境でワクワクする虫好きの様子が楽しめます。

ヒラタ探しからの海沿い

前半部ではヒラタクワガタを採集していました。
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この記事から続いて虫仲間のSさんとともに沿岸部にいるホシベニカミキリを探していきます。

ホシベニカミキリは主に沿岸の照葉樹林的な環境に出現するタブノキを利用することでよく知られているカミキリムシであり、身近にいる赤いカミキリムシのベニカミキリと並んで比較的身近な赤いカミキリムシの代表格といえるかなと思います。

タブノキなんてなかなかに縁がない植物である。

ホストがタブノキであり、タブノキは植栽されるケースも多いのでそうした植栽をベースとしたものからホシベニを採集したことはありますが、実際に照葉樹林で採集するのは初めてです。

照葉樹林的な環境はヒラタクワガタなども好む環境であり、神奈川などでも沿岸部ではヒラタが見つかっているようです。

ヒラタといえば蒸した水分の多い環境が好きでおなじみのクワガタです。その理由は照葉樹林に足を踏み入れればすぐに体感することになりました。

まず沿岸部ですが、このエリアというだけで非常に蒸し暑いです。体感気温も湿度も全然違います。

海風が水分を供給しているのか

沿岸部に行くほど雪が降りにくいというのはよく知られるお話ですが、そりゃそうだわと思うぐらい温度も湿度も違います。

早速雑木林へと足を運んでみましょう。

沿岸部の雑木林は面白い

思えば沿岸の雑木林というのはちゃんと知識をつけてからくるのは初めてかもしれません。

植栽のヒョロヒョロではなくてぶっといタブノキ

植生を構成する植物がいわゆる平地の雑木林と全く異なることにとても驚きました。

雑木林は変わらず雑木林なのですが見慣れない感じです。

それもそのはずで構成している主体がブナ科でもマテバシイやスダジイ、タブノキ、それから公園だからかアキニレ、シラカシなどが中心となっています。

身近な場所で時たま見る植栽の木々が主体となっており、コナラなどが本当に時々見つかる程度です。

樹液木が今は少なくて逆に集まっているのかも

また、黒松がとてもたくさん生えているのも面白いですね。松林なんてアカマツではなかなか見られませんからね。

今回の対象となるタブノキについては葉の形状がマテバシイに少し似ている部分があります。

照葉樹はあまり見慣れていないのでその辺も学んでいきたいですね。

また、照葉樹の葉が厚く堆積しており、土壌は非常に良質なように思います。

蚊がうっとおしくて土に写真がありません。背景のように堆積しています。

堆積した落ち葉が長く分解されずに残るため、ミミズやダンゴムシ類、ムカデ類にモリチャバネゴキブリなど地表を徘徊する分解者の役割を持つ生き物の数がここ数年見てきた場所の中でも群を抜いて多く、落ち葉をめくると見られる白く面状についている菌類が土壌の良さを物語っているようです。

併せて蚊の量も凄まじいものであり、ここがいかに蒸した湿度の多い環境であるかを語っています。

この蚊の量は参りますよ。まあ場所により程度は様々ですので蚊の少ないタブノキの場所でメインとなるホシベニを狙います。

赤いカミキリを探せ

タブノキの見分けは慣れれば難しくありませんでした。

タブに残るかじった後。無数にある。

ホシベニカミキリは情報によるとタブノキの枝などを後食することが分かっているようです。

私は幹這の個体しか見つけたことがなかったのですが、カミキリらしくかじっているようです。

ということでタブノキの見える範囲の枝を見て回りましょう。

Sさんは道側から、私は雑木林の中側から見ていくことにします。

私はやはり産卵に来る幹回りや太めの枝周りにいる印象があったのでそんな感じの場所を見ていると、早速赤い物体が動いているではありませんか。

早々に一個体ゲット。オスのほうが小さくて好みかも。

堂々と幹を登っている赤い姿を掴み、Sさんにお届けします。

メスばかり見ていたのでサイズ的にはオスでしょうか。このサイズでそしてカミキリムシが好きになってから見るとずいぶんいい虫であるように思います。

赤色といってもクリーム感のある赤色で、類似する昆虫がいないような面白い色です。

ベニの真紅な感じではない。非常にいい色なのだが死んだら変わりそう。

枝などを後食するみたいですと話をして、若い枝とか食べそうですよねぇなんて話をしているとそんないかにもな光景で枝をかじっているホシベニ君を見つけます。

随分しっかりと食べるみたいですね。

今回は位置も低いので姿も取ることができました。

まさにかじっている場面。こんな暖地で暮らしている派手な色のカミキリがいるなんてねぇ

この食痕を理解したうえで改めてタブノキを見ていくと、非常に多くの食痕が残されていることが分かりました。

沿岸部で数も多いタブノキがこれだけあればそりゃあ個体数もいるかという感じです。

上部で飛翔しているホシベニカミキリを見つけ、飛んでますねぇ!なんて盛り上がりつつも順調に見つかったのはここまでで、しばらく見つからないタイミングが来ます。

産卵などは生木や衰弱部などを利用しているようで、腕ぐらいの太さの部分を好むようです。

羽脱痕も産卵痕もたくさん

フトカミキリの仲間なので成虫の羽脱孔は円形をしています。

こうした痕跡は見つかるのですが、意外と見つかりません。

そんな中で少しタブノキの側面の高所が見られる場所にてたくさんの個体がいる場所を発見します。タブノキの緑とホシベニの赤色でクリスマスカラーがとても綺麗です。

ホシベニがいっぱいだぁ。とても目につきやすい。

これを見ると後食は枝先の柔らかい部位が好まれる傾向があるのかもしれません。

もちろん今回はひこばえのような部位でも見つけていますので、今年枝中心に探していけば見つけられそうですね。

累計で10行かないぐらいでしょうか。姿を見て満喫しました。1個体だけ記念に持ち帰りです。

リュウキュウツヤハナムグリへ

東京の沿岸部ではリュウキュウツヤハナムグリがたくさんいるとここ数年話題のようです。

蚊の猛攻で写真がないのでアオスジアゲハの写真でも

この時期は土中で繭玉を作っていますのでそれを掘り起こしていくという採集になります。

花壇なんかでフンをもとに繭を見つけるというのは知っていたのですが、落ち葉の堆積した土中でも見られるようなので探してみることに。

この地面を掘るというのが湿度の多いこの場所ではなかなかに大変です。

なぜなら信じられないぐらい蚊がいるのです。

タブノキはクスノキ科なのでアオスジがくるんですねぇ。幼虫は初めて見ました

私は長そでなのでまだマシですが、Sさんの方は半そでなので非常にきつそうです。

足回りなどには蚊が無数に舞っており、とにかく不快です。牧場の動物の気持ちがよくわかります。

加えて落ち葉を掘れども掘れどもフンらしきものはなし。写真は撮っていませんがハナムグリ系の幼虫は見つかりました。

それをSさんが持ち帰りました。幼虫以外にはコクワガタや蚊やムカデや蚊やミミズや蚊やダンゴムシや蚊が見つかりました。

蚊が多すぎて集中できないです。

タブノキがあるところとカシ類では空気感が大きく違った

虫よけスプレーを十分に撒いてこれなので、この地の蚊はタフネスが違いますね。しつこいです。

リュウキュウツヤは残念な成果となりましたが、また時期が来たらその美しい姿も見てみたいですね。

照葉樹林を中心とした採集は非常に斬新で面白かったです。ホシベニは普通種ですが、色がいいので意外と楽しめますね。
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カミキリ採集では長竿が欲しいですね。

カミキリ採集シリーズ

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春のお花で雑甲虫採集編です。
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もう間もなくかっこいいトラフホソバネカミキリの時期も来ますね。
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どこにでもいるけど見つからないアオカミキリです。