長竿網、ついに壊す
長竿網といえば虫屋の最終到達点であり、いつかは手にしたい憧れのものでもあるかなと思います。

youtubeでもおなじみの長く伸びるあの網。憧れの虫を捕まえるために買っちゃおうかな?
と思う方もいるかもしれませんが、長竿網は壊れます。
今回、壊れないように使ってはいたもののついに長竿網を破壊してしまったので破壊した時の現場検証と注意点、その際の正直な感想や対戦相手などについて紹介していきます(涙)
10m竿を壊す
今回は壊れてショックなのでネタ感多めなのとジョジョネタがあります。

今年はトンボに力を入れよう(フラグ)としていたのはブログをよく読んでくださる方の中にはご存じの方もいるかもしれません。
ここ最近サナエトンボにムカシトンボなどこれからはヤンマ系やアオハダも探そうかな?なんて思っていました。

ちょうどニアミスが重なりムカシトンボを撮影したいという知り合いが都合がつくのが5月中旬となり、せっかくならばその時期にミヤマカラスやムカシトンボがいるのか調べようと足を運ぶことにしました。
が、現地にはカラスアゲハやオナガアゲハはいるもののお目当ての姿はなし。新しく見つけたここにいなければいないという場所にもおらず、敗戦ムードでした。

日差しが差した時にムカシトンボがまさかの摂食飛翔をしており、獲物を捕まえて止まる場所を探しているようであったのです。
こんなときこそ10mの出番です。
ムカシトンボは網をすり抜けて私の方へとやってきました。網を縮めていざ近接戦!という時です。
近接戦闘なら私の方が早い! シュッ!
バキっという音とともに力が抜ける長竿の柄。

5mの長竿網の時は3年以上使って一度も聞いたことのない音がします。
10mの網で伸ばしたら折れる。そんな当たり前のことは知っています。勢いよく振ったら折れる?当然でしょう。
しかし伸ばした柄の長さは3継ぎ。長さにしてわずか4mの根元が折れていたのです。そして手の一部を負傷し出血する始末...
この瞬間私はまさに理解不能な感情が湧いていたのです。ス、スタンド攻撃!?

10mの竿を8m伸ばして根元で折れたならわかる。10m伸ばして黄昏ヤンマの素早さに敗れて折れたのならわかる。だが、3継ぎの4本目で折れるってどういうことだぁ!

「あ、ありのまま今 起こったことを話すぜ!
俺はやつ(ムカシトンボ)の前で網を振ったと思ったらいつの間にか網が折れて出血していた...
な、何を言ってるのかわからねーと思うが俺も何をされたのか分からなかった...頭がどうにかなりそうだった..催眠術だとか超スピードだとかそんなもんじゃあ断じてねぇ...もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ...」

(ジョジョ3部ポルナレフより。読んでる人知ってるのか?)
ムカシトンボに網を振ったら網が折れて出血しました。
長竿網は私のスタンドだったのかもしれません...

冗談はさておき、つまりは時期終わりの待望のムカシトンボの出現に力が入りすぎてしまったのかもしれません。
力を入れたつもりはなかったのですが、上空から網を手繰り寄せてU字のように重力を載せて垂直方向に振ったことが敗因かもしれません。
4継ぎ目で折れるとは思わず、長竿網は7.8.9.など伸ばしきった時に、てこの原理で重さが載ることから油断していたというかこれで折れるんかい!という感じでしたね。

10mの網を4mのとこで折る奴はなかなかいないのではないでしょうか。
ちなみにムカシトンボは近場で摂食態勢に入り、連れの方は撮影できました。私は血を流しながら眺めていました。
くっ!
長竿網は折れる!こんな点に注意
長竿網を初めて折りましたが、実際のところ10mを生かす機会って全然ないので過剰であるなと思っていました。

8mぐらいからは風で持っているだけでも折れそうだコレと思う機会がありましたし、実際に折ってみて力の加減とかはいつもと変わらない感じであったのでいつでも折れるチャンスあるんだなぁと感じてしまいました。
今回はトンボが対象でしたが網の使用感で言うとチョウでも平気で壊せると思います。

しかし一つ非常に有益な点を得まして、これはチョウの展翅に非常に似ていると思います。
展翅も翅脈にかけて翅を動かしますが、直線的に短く動かすと翅が破けたりしやすいですよね。
弧を描くように動かすと物理的にきれいに翅が動いてくれます。
今回私は上空にいたムカシトンボに反応して網を振り、対象が私の方へ下ってきたので網を急激に縮めて重力方向に勢いを載せたまま掬い上げるような形になったので折れたのだと思います。

いったん落ち着いてボトムでの重力を抜いて直線ではなく弧を描くように動かせば折れなかったと思います。
また、継ぎ目を手で支えていましたが、それは関係なく壊れました。あまり支えるとかは関係がなく、持ち手を負傷しました。
つまり物理が重要で、上から来た力に下から思い切りぶつけたので、てこの原理でさほど重くない4本目でも折れてしまったのでしょう。

皆様も網を振る時は重力と手の力の急激な衝突
重力→←手の力
というような構図には注意するとよいかなと思います。今は柄も高いので追加の網は様子見し、私はライトトラップに逃げようと思います。5mの柄もありますしね。
材質の性能差もあるか?
今主流というか使っている方が多いのは剛剣というものであると思います。

こちらはカーボン55%だったと記憶していますが、SEリミテッドのようにカーボン率が高いものもあります。
動画などでヤンマのものを見ると激しく振っているのがカーボン製のものであるため、材質により触れる耐久性なども変わってくるのかもしれません。
せぅかく壊したからそういうのを検証してみてもいいかもしれないですね。六本脚のロッドもカーボン含有率がかなり高いようですし。
とりあえず長竿網は振るものではなく花や葉を掬うものであると再認識する必要がありますね。
壊してみた感想
さて10m網としては安いものではあるものの買い物としては高い網を壊した感想ですが、あっさり過ぎて驚いたのが正直な感想です。

予兆とかもなくバキッと今日までの相棒が死んでしまいました。旅の仲間が死ぬとはこういう気持ちなのか...という感じです。
せっかくならば8m以上で10m網らしい最後にさせてあげたかったですね。
今回の柄の例を見るに別に10mじゃなくても壊れていた可能性が高く、採集においては一見すると長いが正義であるように思いますが、長いもので早いものに挑むと簡単に折れてしまうことからそもそも手を出せないような仕組みにしておくのも大事だなと思いました。

例えばトンボは5m竿でやれる範囲でやるというような形です。
私もムカシトンボの飛翔個体をとるつもりはなかったのですが、数時間探してようやく出てきたらやっぱり追っちゃいましたね。
そんな可能性という欲に負けた結果だと思いますので、トンボは標本にもしないしトンボの時はカメラでいいか!というように思います。

しばらく5m生活をしてまた不満を感じたら長くしていこうかなと思います。
皆様も網を壊さないよう、待望の遭遇には注意してください。
長竿網関連シリーズ
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導入時のものです。長いは正義。しかし長いのはリスクでもありますね。
pljbnature.com
まずは短い長竿か志賀昆虫網がおすすめですよ。
