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2026年高尾山昆虫観察記1 ヒラヤマコブハナカミキリに惨敗したので樹洞探しとタカオスミレの観察

ヒラヤマにとりあえず一敗

2026年も高尾山の昆虫観察シーズンが始まってしまいました。

樹洞(じゅどう)を探すこれまでとは異なる採集が楽しめる対象となる

今年は春から色々な昆虫に手を出しつつネタを求めて探していきたいなと考えています。

初年度と一昨年は夏の夜から、昨年はイボタガを目当てに春から始めたこの高尾での観察記も4年目となります。

春は今回のテーマであるヒラヤマコブハナカミキリ、イボタガとエゾヨツメ、ミヤマカラスアゲハ、ムカシトンボなどを中心に探していこうと思っています。

今回の捜索対象はヒラヤマコブハナカミキリです。

そんなカミキリ名前も聞いたこともないよという方も多いかなと思いますが、樹洞性の珍しいカミキリであり、出現も春のわずかな種類であるということからまずは敗北覚悟で様子見といってきました。

今回のメインは樹洞探しということでこれまでとはまた異なる感覚で楽しめる観察記となります。ヒラヤマには会えていませんがまたリベンジします。

4月上旬の高尾は寒い

記事更新の本日に実は高尾山のヒラヤマコブハナカミキリを求めて探しに行ってきました。

昨年夏にミヤマを見つけたような窪みと洞は異なるのが重要。洞は腐朽菌により内部が枯れている。

ヒラヤマコブハナカミキリは樹洞性のカミキリであることから基本的には太めの木で、見ることができるちょうどよい高さに、腐朽した洞があることが条件となります。

洞のある樹というのはこうした平野部から低山地ではあまりいい虫がいないこともあり日常的に意識しつつ見ることがありません。

そのため、探してみるとこの虫に遭遇するのはなかなかに大変であるといえそうです。

しかしそこは3年ほどの当地における活動の中でこれはヒラヤマが来るんじゃないかという木を事前に見つけておいたんですよね。

洞内部の腐朽のイメージ

ヒラヤマは広葉樹の樹洞を広く活用するといわれていますが、ケヤキやアカメガシワ、楓の仲間などにおいての採集例を目にします。

今回下見しておいた樹種はカエデの仲間ですから、発生していればきっといてくれるはずという期待を込めて答え合わせのために訪れました。

ここ最近は日中の気温も高く高尾山においても同じように暖かいんだろうなと思っていましたが、訪れた日の風は冷たくちょっとびっくりしてしまいます。

サクラやモミジの開花具合から平野部の3月末ぐらいの空気感か。

高尾のふもとでは神奈川の平野部においてはすでに散っている大島桜などのサクラ類がまだ満開のものも見られるなど春の訪れにはかなりの季節差があるようでした。

高尾のヒラヤマにおいては裏高尾のものが有名です。しかし今回下見であたりをつけている木は本山にあるため、標高を上げつつ答え合わせをしに行きます。

その途中にはもちろん新たなヒラヤマの来そうな樹洞がないかも調べていきます。

気温が低すぎる本山

しかし体感温度がとても低いです。
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昨年のイボタガの発生がとても遅く驚いていましたが、この時期の気温差と標高差を考えると意外と高尾においては4月上旬は寒すぎるのではないかなと感じられます。

冬物のズボンと一枚春や秋物のジャケットを羽織って少し寒いかもというぐらいの肌感です。

山中ではテングチョウやトラフシジミらしき黒いシルエットのシジミチョウを見つけました。これらは早春のチョウですね。

広葉樹利用のカミキリだが、イヌブナなども利用するのだろうか。発見の報告例も少ないため、よくわからない。

そして今開花しているお花がモミジということで、春の中盤の昆虫には少し早そうな感覚がありますね。

さて、私が下見していたモミジの樹洞は結構派手なもので、最後に見たのが2024年だったと思います。

まずは木が枯れていないかという心配があります。

下見場所に足を運び、記憶の中にある洞はかなり良かったよなぁと思いながら下見場所の樹木を発見します。

タカラガイのような贅沢な洞である。これは勝っただろう。

う~む。やはりこの洞はかなりいいように思いますね。私は洞利用の昆虫については同じくケヤキの洞利用のベニバハナカミキリというものを捕まえたことがありますが、その虫がいたのもこのように内部が暗く、白っぽく腐朽しているものでした。

洞自体もやはり記憶の通り深く、良質なポイントであるように思います。

昆虫採集においては鮮度のいい立ち枯れ木、抜群の日当たり条件、いかにもある虫が好みそうな環境というのがありますよね。

私や私の虫の知り合いにおいても認識として「これにいなければここ(エリア)にはいない」というようないかにもな条件というのがあり、ヒラヤマコブハナカミキリのイメージにおいてはまさにこの木の洞にいなければいないだろうといういえそうなぐらいいい環境に思えました。

いい洞過ぎるだろう...

見てくださいよこの洞の入り口。こんないかにもでしかもモミジの洞があれば私がヒラヤマならば絶対にやってきますね。

ということで中を拝見していきます。中は白く腐朽しており、段々状の複雑な構造となっているようです。入り口が狭いので内部をすべて見ることはできず、洞自体も上に長く続いています。

少なくともライトで照らして見える範囲においてはヒラヤマはいません。が、写真などでみた洞の内部条件とはとても似ているように思います。

側面にも浅い洞。いるだろ!

しばらく待機して様子を見てみたいなことを繰り返したり、別の洞もあるので見てみたりしましたが、それでもだめです。

でもここを利用しないというのは考えられないぐらいいい感じに思えるんですよね。洞の中でも腐朽菌の種類などの選択性があるのでしょうか。

とりあえず今回は外れとしますが、また中旬下旬などにも様子を見に来たいと思います。

別の樹洞ポイントを探していく

本命のポイントが外れてしまったため、がっかりしながらもヒラヤマコブハナカミキリはやはりポイントが分かっていれば比較的出会えるのだろうけれども自分で発掘してとらえるのは大変なのだろうなと考えていました。

いそうなモミジの洞に対象の姿がない。今回はまだ早いと仮説建て。

やはり環境が決まっている虫というのは難易度が高いですね。

本命ポイント以外にも樹洞を探していくわけなのですが、これがなかなか見つからないんですよね。

樹洞は枝が腐朽して幹まで部分的に腐朽菌が回ることで抉れて月日がたつことで形成されるのではないかなと思います。

例として高尾山ケーブルカーに乗ってみると枝打ちの悪さからモミジ類にかなり洞があることが見て取れるかと思います。

裂ける形、洞窟の形、小さな縦型などなど洞にもタイプがある

樹が大きくなると洞の位置も高くなる傾向が見られるように思います。なので覗ける位置に洞があるパターンというのはかなり少ないです。

とりあえず今回のルートでは数個しかよさげな洞は見つけられませんでした。

しかし一つ、ケヤキの地際にいそうな洞を見つけることができました。とりあえず有望なポイントが2つになったのは収穫として大きいですね。

この洞が並行に続いており、なかなかに有望そう

しかしどちらとも洞がかなり深いのもあってそもそもいるのかいないのかの判別すらつけられませんね。洞に近い場所なんかに出現してくれれば何とかなるのでしょうが、それ以外では煙などを活用しないと難しいように思いますね。


とりあえず今回は辺りをつけていた場所の答え合わせと新たなポイントを発見できました。中旬下旬でも別ルートなどを活用していそうなポイントを発掘していきたいですね。

タカオスミレを見て帰ろう

この時期の高尾山というのは実にスミレ類が豊富でして、環境に応じて色々なスミレを見ることができます。

タカオスミレ。一号路の麓にもたくさんある。

代表的なものがタカオスミレという種類です。やや水分のある環境に生える白系のスミレなのですが、葉が茶色っぽいというユニークな性質があります。

1号路という多くの人が通り過ぎる場所にて普通に見ることができるのですが、やはりお花には興味がないのかなかなかに見過ごされているように思いました。

洞という暗黒を見続けていたから色があると癒される

併せてムラサキケマンはウスバシロチョウの食草ということで虫好きにも知られているかなと思いますが、高尾には黄色のミヤマキケマンや白花種のシロヤブケマンなど色とりどりのお花も見られました。

眼福眼福。虫もいいけどお花もやっぱりいい。

今回はほとんど虫は見られませんでしたが、その代わりスミレ類を中心としたお花たちに癒されました。

たまには植物の観察記をやってもよいかな~と思いましたね。

ヒラヤマコブハナカミキリには出会えるのか今後に期待したいですね。

次はイボタガの記事になるかなと思います。

高尾山昆虫観察記シリーズ

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昨年の昆虫観察記はイボタガからです。イボタガ、ムカシトンボ、アオタマ、ヨコヤマ、ミヤマ、ネブト、オオトラ(×)など。
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一昨年のシリーズです。ミヤマ、ヨコヤマ、アオタマ、アカエゾゼミ、オオトラ(×)など
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初年度です。ミヤマ、ヨコヤマ、アオタマなどです。