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吹き上げ採集って知ってる?風で飛んでくる虫を捕まえる意外な方法を紹介

吹き上げ採集という手法

昆虫採集には実にいろいろな採集方法があるものです。

私も今年ライトトラップ機材を導入した

捕虫網を利用した一般的なものからライトを活用したトラップ、地中にコップを埋めて地上徘徊する虫を捕らえるピットフォールなどなど手段はいろいろとあります。

その中の手段の一つに吹き上げ採集というものがあります。

山の頂上など風が下から舞い上がってくる場所で風に乗ってきた虫を捕まえる方法です。

風が上がってくればいいので意外と実践できることはあり、普段は気にしないような虫が見つかることもあるため採集方法の一つとして紹介していきます。

吹き上げ採集をやってみよう

吹き上げ採集は山頂や尾根伝いなど下から風がやってくるような場所にて実践することができる方法です。

尾根や山頂では虫網がいるが、虫拾いの場合にはなくてもok

カミキリムシ、チョウ、タマムシ、などなど甲虫類を中心にヒルトップの性質がある昆虫や一部のヤンマ類などにも使えるかもしれません。

とにかく風が舞い上がってくるような環境があれば暖かい日には周辺から風に拾われて舞い上がってきた昆虫類が見つかる可能性があります。

今回は風が吹きあがってくる建造物の上で虫を拾ってきました。

色々な虫が来ていることがやはり分かった

吹き上げ採集は尾根沿いや山頂でやる場合が本来は多いかと思いますが、高低差があれば近しい感覚で行えることがあります。

吹き上げだから普通種しかいないなんてことも別になく、めぐりあわせ次第ではクリストフコトラカミキリやムカシトンボなどいい虫を拾える場合などもあります。

季節的にはまだ4月と早いですから大したものは期待できないかなとは思いつつ、何かいてくれたらうれしいなと思うわけです。

テントウムシがとても多いのが分かった

まず目につくのは手すりの光を反射してそれに誘引されているテントウムシたちです。

テントウムシは春や秋などの日差しがあれば暖かいものの気温は低いというような時期に太陽光を反射する灰色やこうした鏡面の場所によく飛来する性質があると感じます。

カメラのTGでは光量調整が難しく、いまいちわかりにくいのはご容赦

この日だけでもナミテントウ、トホシテントウ?シロジュウジホシテントウ?

などなど複数の種類が見られました。ナミテントウは普通種ですが、斑紋に富むことが知られており、黒字に赤い点があるものやオレンジに黒点があるものでもナミテントウであることが多いようです。

こういうのもナミテントウの変異なのだろうか

この時期はとりあえずテントウムシ類は飛んでいたり止まっていることが多いようですね。

おや?何やらカミキリムシのようなシルエットが見えます。成虫越冬のカミキリムシでしょうか。色合いもどこか木目調な感じです。

シックな見ためで非常にかっこいいカミキリである

体長は1㎝程度で白と褐色の一文字の帯があります。この特徴に合致するのはヒトオビアラゲカミキリです。

結構好きなカミキリでして、金属光沢などはないのですが模様が美しい種類です。標本映えするタイプの美しさがあるカミキリムシですね。

綺麗だけど何かわからない。狙った虫出ないものたちに出会えるのが醍醐味ともいえる。

謎のキラキラとした羽虫がいました。ニジイロゴミムシダマシのように七色に輝くような複雑な光沢があります。

ハムシはほとんどわかりませんがルリハムシとかでしょうか。すごくキラキラしていました。吹き上げでもなければ特に注目もしなかったように思います。

飛翔能力は低そうだけれども飛んできているらしい

また、ゴモクムシ?らしき仲間が吹きあがって徘徊していました。この手の仲間も種の同定がとても大変ですね。

全然種類が分かりませんが、芝生にいるツヤアオゴモクムシとかでしょうか。興味のあるカテゴリーではあるのですが、いかんせん種の同定に難がありすぎてこの手のは調べられないし取らなくてもいいやとなってしまいがちです。

この手の模様のカミキリの中では分かりやすい方

続いてカミキリムシの登場です。やはりシルエットに特徴があるので彼らはわかりやすいですね。
先ほどのヒトオビアラゲカミキリと同様に体色が白とベージュのような特有の色をしています。

小型のイタヤカミキリみたいでなかなかに渋い

これはナカジロサビカミキリですね。

枯れ木でもよく見かける種類となりますが、こうして吹き上がってきていることもあるようです。

やはりカミキリ系は飛翔が下手なのもあってこうして風に乗ってきてしまうことがあるんですね。

甲虫類がベースですが、クモやハチの仲間なども止まっているようです。

ビャクシンカミキリやウスイロトラカミキリみたいな配色がいい感じ

そんな中目についたのが色合いが派手なカミキリムシみたいな虫です。カミキリではないものの配色が一部のカミキリっぽく、ハムシみたいな姿もしている虫でした。

何となくカッコウムシの仲間かななんて思いつつ写真だけ控えて後程検索をかけて見ると、アリモドキカッコウムシであるようです。

アリバチ擬態の虫は意外と身近にいる

コイツはなかなかにいい模様をしていますね。恐らくですがアリバチに擬態しているものかなと思います。

アリバチ擬態のクビアカトラカミキリなどが似たような配色をしており、面白い虫だなと思いました。

結構いろいろと吹き上がってきている印象

これはカメノコテントウというでしょうか。記憶にあるカメノコテントウよりもずいぶん小さいですが、この日見たテントウムシと比べると模様が複雑ですね。

というようにわずかな時間で吹き上げポイントを見ただけなのですがこれほどたくさんの虫に遭遇することができました。

テントウムシが意外と多くて驚いた

一方で鳥たちも学習しているのか蛾類の死骸なども見ることができ、生き物たちのえさ場としても機能している可能性が考えられましたね。

吹き上げ採集ができる場所は限られますし、本来は網を活用して上がってきた虫を捕まえていくような採集なのですが、風を読むことができればできる場所はあったりしますので是非一つの手段として活用してみてください。

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