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春の富山県産ホタルイカの味わい。山陰産や兵庫産と比較しつつその魅力を語る!

富山のホタルイカは格が違う

春といえば当ブログ的に言えば昆虫シーズンの開幕、お花観察、山菜。という感じですが、海の恵みの方面でもおいしい食材があります。

「富山」のホタルイカかそうでないか。それがすべて。

それがホタルイカです。

ホタルイカといえば山菜を始め海産物が好きだとか、目新しいものを食べようとする人だとか、限定のパスタとかを食べるような人でないと食べる機会はあまりないのではないかなと思います。

なんといってもイメージがイカなので、生臭い、食べたことはあるけどいまいち印象にない、身がひょろひょろだった、別に食べなくてもいいというような意見に辿りついてしまいますよね。

しかし富山県産のものは一味違います。

ホタルイカの評価、富山産を食べていないならば改めていただきたい

安いミョウバンウニを食べてウニが美味しくないといってしまうように、アトランティックサーモンを食べずにチリ産のトラウトサーモンでサーモンはいまいちといってしまうように、びんちょう鮪やキハダマグロの解凍品を食べてマグロはおいしくないというように、自分が知らないだけでホタルイカを好きになれるポテンシャルを秘めたもの。

それが富山県産のホタルイカです。今回は富山ホタルイカの魅力を語る会です。

ホタルイカとは?

ホタルイカはホタルイカモドキ科に所属する軟体動物の一種です。

生きているときは非常にきれいなイカである

見た目は文字通り小さなイカなのですが生きているときには発光器官を持っており、青く発光する能力を持ちます。

ホタルイカはライフサイクルが一年の生き物であり、毎年3~4月ごろに1000m以下程度の深海で産卵をして日本海側の海辺に漂着し、「身投げ」という海岸に打ちあがり力尽きる現象が見られます。

日本海側においては新潟あたりを境目として南方の日本海側に広く見られ、山地としては兵庫、富山、それから山陰(鳥取付近など)のような広いエリアを指定したものなどなどが見られます。

日本海側の雄大な山脈から流れ出た水が、湾に流れ込む!

ここ数年で事情も変わってきましたが以前は兵庫県産のものがいち早く出回り、基本的には兵庫産が出回っていました。

近年では富山県産のものが身近なスーパーなどにも並ぶようになり、非常においしいホタルイカをお家で味わえる機会が増えています。

富山県ではこの時期になると海岸の湾にホタルイカが漂着するのが風物詩であり、それらを掬って採集することもできます。

どうでもいいですが私の人生で行いたい一つの夢が富山の内湾でホタルイカを掬うです。美しく光るホタルイカを目の前で見てみたいものです。

兵庫と富山、全然違うホタルイカ

前述のとおりホタルイカの主流は兵庫県産のものや山陰(鳥取や島根当たり)がほとんどでした。

富山のホタルイカは茹でると油が出てくるほどにぎっしり

私は実はスーパーの鮮魚店に勤めていた過去があるのですが、そのお店はいわゆるバイヤーがチーフであるタイプのお店でした。

スーパーには本部がまとめて仕入れを行うタイプと部門ごとに仕入れの権限を持つスーパーがあるのですが、後者の方が変な魚や海産物、日替わり物が見られて面白いんですよね。

やや前の話となりますが、その時に出会ったのが富山県産のホタルイカです。

ほとんどの人は兵庫産と富山産の違いどころかホタルイカに興味がないと思いますが、この二つの産地では全然ものが違います。

山陰と富山。シーズン初期は兵庫や山陰のものばかりで3月の中旬ごろに富山が出てくることが多い。

まず漁法が富山のものは定置網であることから水揚げされるものが非常にきれいであるという点です。

ホタルイカは通常この写真のようにパックなどにまとめて詰められているケースがほとんどなのですが、富山県産のホタルイカについてはイチゴケースに宝石のように入れられている真っ赤なイチゴのように、白いケースに丁寧に並べられたホタルイカがあります。

左が山陰で右が富山。見た目は大差ないように見えるのだが、口に入れると全然違うのである。

兵庫のほうでは深海から底引きでまとめて引き上げるためホタルイカが傷みやすかったりするんですね。

イメージしにくければ網でまとめて引くアジと釣りで一匹ずつ釣り上げたアジみたいなものです。(わかりにくいか)

山陰のホタルイカ。もちろん美味しいのだが、イカの質感やワタの臭みなどに甘さが見えてしまう。

これらの漁法は富山県のいわゆる内湾と呼ばれる特殊な地形が絡んでいまして、富山の内湾は浅い湾から急に水深が増加していくという事情があるので深海で産卵するホタルイカがそのまま浅瀬に流れてきてしまうんですね。

加えて内湾ですから波も弱く餌となる生き物も豊富ということで富山県産のホタルイカは、身がはじけんばかりにパツパツで兵庫のものとは全く別物といってしまえるのです。(食べると全然違います)

富山のホタルイカ。中身がパンパンすぎて少し漏れてしまうくらいパツパツ。

私は富山のものは喜んで買いますが、富山を経験すると兵庫のものは買う気にならないですね。

このようにホタルイカの流通は兵庫、山陰と富山が主流の産地なのですが、地形の違いや湾の形状などから同じホタルイカでも全く別物といえるぐらい違うのです。

ホタルイカを味わおう!

現在では身近なスーパーでも富山産のホタルイカが見られるようになりました。

今回のはヨーカ堂にて。今のところ富山はヨーカ堂にしかなかった。

大手でもヨーカドーの系列では入荷しているのを目にしましたし、鮮魚コーナーを探してみてください。

パッケージにはホタルイカ(兵庫産)やホタルイカ(富山産)と書かれているはずです。

ラベルをよく見よう

慣れてくればサイズ感と身の締まりでもラベルを見ずに富山のだとわかるようになります。

ホタルイカはすでにゆでられた状態で販売されていますが、割引されたものではなくなるべく鮮度のいいものを選ぶことをお勧めします。

割引などは素で食べるならば避けたほうがよし

私の近くでは100g当たり300~390円あたりになることが多いですかね。今回はg329円でした。この価格ならばお得に感じられるぐらいうまいです。

ホタルイカなのですが、生モノなのでさすがに特有の生臭さのようなものがあります。特に兵庫や山陰のものは苦手な人は臭みで食べられないかもしれません。

茹でなおすとイカの張りが戻るし、ワタもよりおいしく感じられる

魚介の臭さが苦手な人はお湯を沸かして1分ぐらいゆでなおすのがおすすめです。

生臭さがかなり緩和されるので食べやすくなるほか、綿なども暖かくなるからかより濃厚に感じられます。

絶品の富山に酢味噌など不要である。シンプルでいい。

臭みがダメならば酢味噌を、臭いが大丈夫ならば少しいい塩や藻塩などがおすすめです。

そうそう目玉は取るようにしてくださいね。ホタルイカの目玉が嫌いという方が多いかと思いますが、目玉は食べなくていいです。箸で押し出すようにすれば簡単に取れます。

目玉はまずいので。

私もゆでていただくことにしましょう。

素のままゆでて藻塩をかけるだけ。これだけでホタルイカが大好きになれますよ。今回はシーズン初期に山陰を食べてその後に富山を頂きました。

山陰のホタル。意外と身も詰まっているし兵庫のよく見る奴よりは全然おいしそう!

今回の山陰ですが意外とパンパンに膨れており、なかなかに期待が持てそうな感じです。1年ぶりの味わいですからホタルイカというだけでうれしいものですね。

藻塩をかけて食べていく

質感ですが、ちょっと柔らかい感じがします。

後程富山を食べたのでよくわかりますが、鮮度が抜群ではないという感じです。

茹でてもワタに少しの臭みを感じる。あと質感にハリがない。

一口食べてみると1年ぶりのホタルイカということでなかなかにおいしいじゃないかという感じではあるのですが、やはり身の質感、ほんのり感じる生臭さ(弱いものです)ゲソのヘタレ具合などなどからおいしいけれども求めているものではないという感じがしますね。

もちろんこれしか知らなければ美味しいことに間違いはないのですが、ワンランク上を知ってしまうと物足りなさを覚えます。

何よりワタの濃厚さ、量については圧倒的に満足感が足りませんね。おいしいけれども笑ってしまうほどではないという塩梅です。

とは言いつつ1年ぶりなのでおいし~と思えるぐらいには満足

ただ食べているときはこんな感じだったな~という空気でした。ホタルイカが好きなのでまあおいしいですよね。

続いて後日の富山です。

山陰が兵庫と比べると結構おいしかったので、1年ぶりとなる富山産に不安が募ります。

実は他の産地のも結構おいしいんじゃないか?なんて思うわけですが、茹でている段階で違いを確認しました。

茹でているだけでもう違いが分かるぞ...!これはうまい!

茹でている時点で脂肪分がこぼれています。富山の内湾のホタルは流れ込む山脈の豊富な養分を得て育つ生き物を食べて育つため、このようになるのです。

実物のツヤ、そしてハリ!ゲソがピンとしている!鮮度の良さが読み取れる!

見てくださいこのはち切れんばかりの身!ブリンブリンですよ。

これを食べないと春の訪れは感じられませんからね。

取れたてを茹でて食べたいなぁ。生きている姿を見てみたいなぁという生き物好きの視点。

いつか富山の海でとってやりますよ。

今回はスーパーで勘弁しておきましょう。

ではいただきます。

はち切れんばかりの身と、山陰や兵庫にはない端にくっつくかのようなハリ。

富山産のホタルイカですが、噛むとパンパンに膨らませた風船がはじけるかのように身がはじけ、中の濃厚なワタの風味が広がります。

ワタと聞くとマイナスな印象が強いかと思いますが富山のものはむしりプラスなもので非常に濃厚な肝のような風味です。

酒好きならまず好きな味でしょう。

ワタから感じる脂質がすごい

そして山陰のものと比較しても圧倒的に感じるコクですね。カワハギの肝まではいきませんが、山陰のホタルよりも2倍ぐらいは強く感じられるワタの量と濃厚さが広がり、食べていると思わず笑顔になってしまいます。

ゲソがこのサイズでも主張してくる!

再茹でしておくと富山のものにおいては魚介の嫌な香りは全く感じられず、これぞ富山のホタルイカという素晴らしい味わいです。

ここまで素材がいいといい塩だけでも満足感を得られますね。

しかし非常においしい。記憶よりもおいしいのは藻塩のおかげだろうか

ちょっとおいしすぎて80g程度では全く足りませんでした。茹で+いい塩の組み合わせは最高の素材にバッチリ合いますね。

富山産は実際に食べてみると実に癖になるものでして、うまみの爆弾のようなものなんですよね。

爆発寸前なほどにパツパツ。

イメージで言えばいくら。粒をつぶしてうまみが口に広がるのと同じようにホタルイカは個体自体が大きいですからより強力な爆弾のように機能するわけです。

個人的には富山のホタルイカのうまみといいますかこのタンパクなのに感じられる脂質感というのはなかなか例えられるものがないですね。ぱっと思いつくうまさのレベルがカワハギの肝辺りです。

記憶よりおいしいことある?

これを炭酸水やビールなどで流し込んだらもうホタルイカの虜になってしまいますよね。

う~んやはりうまいです。私が鮮魚時代に教えてもらったものではこのホタルイカをバーナーであぶり、塩をかけて食べるという現地ならではの食べ方を教えてもらいました。

手間はかかりますが、私が富山のホタルイカにはまったきっかけであるため、ホタルイカ美味しいと思った方にお勧めしたいですね。

濃厚系な味わいが好きな人、旬ものが好きな人、海産物が好きな人。グルメが好きな人。あらゆる人に一度は食べてほしい。

半分だけゆでたホタルイカもあっという間に食べてしまいました。毎年食べているものとはいえこの春の機会を逃すと次に食べられる機会はまた一年後となります。

この春はもう何回か食べていきたいと思います。

ホタルイカはタンパク質の宝庫

私は筋トレもしていましてこのホタルイカは高たんぱく低脂質と非常に優れた食材でもあります。

筋トレ民、ダイエット民にも実はうれしいホタルイカ。

食事記録アプリ「あすけん」において100g当たりのバランスで言えばタンパク質がおよそ18g、脂質が2.8gと非常に優秀です。

プロテイン一杯分程度のたんぱく質がおよそ20匹ほどのホタルイカで獲得できるため、おいしく食べれて不足しがちなたんぱく質も摂取できるという優れたものなんです。併せてダイエットなんかにも向いていることが分かりますね。

たんぱく質目当てならば鶏むねやささみを食べようとなりますが、春限定の息抜きの手段としてもホタルイカは選択肢に挙がります。

出回るのがわずかな期間だけなので興味が湧いたらぜひ。

発光や深海、湾の形状、産地の違いなどの生き物に特有の要素に加えその味わいも代替がなくとてもおいしい。

果てには全く関係さそうなダイエットや筋トレにも使えると多方面の知識を見ていくのにも使えるのが春の富山県産ホタルイカです。

とてもおいしい食材で知らないのはもったいないぐらいなので皆様もぜひ春限定の味覚を味わってみてください。ホタルイカラブ過ぎてとんでもなく語ってしまいましたね。

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