侮れないマテバシイ
カブトムシやクワガタを見つけるうえでとても重要となるのが樹液を見つけることです。

しかし樹種を見分けて樹液を見つけてもカブクワの姿が見つからないというのは特に都市部であればあるほどよく起きる現象です。
その背景には有名どころの木々はすでに見られてしまうことにあります。差別化としては一般的には知られていない樹木を探してみるというのが有効です。
その中でもおすすめしたいのが昨今の情勢を踏まえるとカシやシイの仲間です。
カシについては述べたものがあるため、今回はシイの中でも植栽されることも多いマテバシイについて紹介していきます。
カブクワを見つけたい方必見の記事となります。
マテバシイとは?
マテバシイはブナ科マテバシイ属の常緑植物の一種です。

照葉樹林を形成する主に海に近い温暖的なエリアに本来は自生している植物であり、本来は海沿いの人におなじみの植物なのですが植木として非常に人気が高いことから庭木、公園や街路樹などの需要があるために身近な環境でも目にします。
同じようにスタジイのように○○シイと名がつくものが数種類身近にはいますが、どんぐりの実が非常に大きいことや葉が大きいことから見分けることも簡単であるため、意外と初心者でも判別が簡単な植物といえます。
探す際に使える下記は5~6月ごろにクリの花のような特有の生臭いにおいを放ちます。

どんぐりは冬季の直前ぐらいに最大3㎝程度の大きなコナラ型のものをつけ、数も多いので判別がしやすいです。
ブナ科の植物であることから木が加害されると樹液が流れ、本来の自生地では各種クワガタやカブトムシを始めヒラタクワガタが利用したりすることもある侮れない樹木といえます。
マテバシイが近年いいとされる背景
マテバシイはここ数年で隠れた樹液の出る木として注目されています。

もともとの自生地では温暖環境で使える樹液の木として活用されていますが、都市部を始め植栽された場所では注目を集められない植物でした。
状況が変わったのはブナ科を攻撃し大量に樹液を流すカシノナガキクイムシが出現しナラ枯れが引き起こされるようになったためです。
平野部におけるブナ科樹木の樹液は本来シロスジカミキリやミヤマカミキリなどの大型カミキリやコウモリガやボクトウガなどの樹木穿孔性昆虫に依存していました。

マテバシイは照葉樹林に出現する植物であるため、植栽場所での加害昆虫が少ないため樹液が流れにくかったのです。
しかしナラ枯れが起こることで状況は一変します。
ブナ科の代表種クヌギやコナラを始め植栽されることが多いカシの木やシイの木といったどんぐりをつけるブナ科の木々が一斉に樹液を流すようになったのです。

そのため、カブトムシやクワガタムシを探すにはクヌギやコナラの樹液を探すべきと考えている人はもちろんのことあの場所にあったカシやシイの木はカブクワが来ないという経験に基づく細心の事情を考慮しない判断により近年ではカシやシイのほうがカブクワを見つけやすいという状況も生み出されているように思います。
だからこそ最新の情報を得て差別化を図ることで都市部においてもカブクワを見つけやすくすることができます。
マテバシイの見分け方
さてここまででカブクワ採集においてマテバシイを探すべき理由というのを紹介してきました。興味の湧いてきた方も多いのではないでしょうか。

マテバシイは住宅地や身近な公園などに植えられている場合が多いため探す際には自然度が高すぎない環境を探すのがおすすめです。
前述したとおり海岸の照葉樹林を構成する植物であるため、マテバシイの自生は内地においてはあまりありません。多くが植栽であるため、木々の植栽はどんなところで行われるのかに注目するといいですね。
さて現地でのマテバシイの探し方ですが基本的には葉を見て判断していくのが有効です。

加えて当年中に下見ができるならば冬の当たりでどんぐりが落ちているかどうか?冬季に葉が残っているか?などを判断基準に探していくのがおすすめです。
勝負は夏ではなく前年の冬から始まっているのです。
マテバシイの葉を見ていきましょう。マテバシイの葉は大人の手よりも大きいものが多く、常緑樹らしい皮のような質感を持ちます。
先端は膨らむような突起状になっているのが特徴ですね。

葉の縁にギザギザ状の突起は一切なく、これにより同じ環境に多いシラカシやアラカシとは簡単に見分けられます。
どんぐりはブナ科の中ではよくみられるコナラ型の細長いタイプなのですが、マテバシイのドングリは非常に大きいことが特徴です。

クヌギやコナラのドングリと比べると結実と落下する時期が大きく異なっており、クヌギやコナラで7~9月ごろに落ちるのに対し、マテバシイでは10~11月ごろにどんぐりが落下します。
類似種として間違えやすいシラカシと比較してみましょう。
シラカシとマテバシイ。常緑樹で身近なブナ科の見分け
ここからはブナ科の植物で常緑樹という共通の特性を持ち、庭木や公園へ植栽されることが特に多いシラカシとマテバシイについて比較していきます。

前提としてカブクワを捕まえたい場合には両種とも活用できますのであまり気にする必要はありません。
まず夏季では分かりにくいですが冬季には葉が残るため、シラカシやマテバシイを見つけるのは冬場ならば難しくはありません。

シラカシの葉はマテバシイよりは小さく、縁にギザギザがあるという特徴があります。
マテバシイの葉は大人の手よりも大きい場合もあり、縁のギザギザはありません。葉の先端が柔らかく突き出るため、慣れるとすぐにわかります。

どんぐりにおいてはシラカシのものはドングリとしては小型であり、およそマテバシイの半分程度しかありません。
マテバシイのドングリは非常に大型であり、純粋な大きさでは身近などんぐりの中で一つ抜けた大きさを持ちます。

また、カシの仲間には帽子に横線が入るという特徴が見られます。マテバシイの帽子は小さなこぶ状の物体が密集した形をしていますのでこうした形状の違いを参考にすると見分けやすいかなと思います。
サイド述べますが、カブクワを捕まえたい場合にはシラカシもマテバシイも現在はどちらも活用できますので両方覚えておくのが好ましいです。
木を見分けたら樹液を探そう
シラカシやマテバシイの違いを理解しましたね。ここからは現地で樹液を見つけていきましょう。

これらの樹木はナラ枯れに由来して樹液が出ます。ナラ枯れの樹液は小さいため、よく見ましょう。
幹に黒い樹液痕が残っている場合が多いのでそれを頼りに樹液を見つけます。

都市部においてはクヌギやコナラを見る方ばかりなので、ポツンと外れた場所にあるこれらの樹木が知れずに大当たりとなっていることがありますよ。
また、これに加えて採集道具などで差別化を図ることでより成果は上げやすくなります。
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(差別化ではライトと並んでおすすめ)
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都市部においては競争も激しいため、樹種で差別化を図ったように道具などでの差別化を図らないと難しい場合もあります。
どうしても捕まえたい場合には検討してみましょう。
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