蓼食う虫も好き好き

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タマムシ科採集の基礎。魅力あふれる宝石のような虫に興味があるあなたに贈るタマムシ採集の方法

憧れのタマムシたちを捕まえる体験を

タマムシと言えば虫も知らない人でも名前は知っている超有名な昆虫のカテゴリー群です。

ヤマトタマムシを筆頭にタマムシの採集や種類に興味がある方へ向けた記事です。

なんといってもヤマトタマムシに代表されるようにキラキラとした宝石のような光沢をもつのが特徴的であり、探して楽しい、捕まえて嬉しい、眺めて美しいと昆虫採集における魅力を凝縮したようなカテゴリーです。

一方で昆虫に興味を持った人の中にはタマムシに手を付けてみたいけれどもどんなタマムシがいるのかも知らないし、サイズ感はもちろんどんな風に捕まえるのかもわからないというような方も多いのではないかなと思います。

そこで今回はタマムシに興味が湧いた方に向けて大まかなタマムシの仲間や憧れの種類、採集方法や採集道具などなどの情報を採集している側からの視点でお伝えしていこうと思います。

タマムシの仲間って?

タマムシとはどんな昆虫でしょうか?キラキラしていて大きくて緑色に輝いているというイメージを持つ方が多いかと思います。

みんな大好きなヤマトタマムシ。

タマムシと呼ばれるその虫はヤマトタマムシと呼ばれ、実はタマムシ科の中でも最大位の大型種です。

日本にはなんと約230種類ものタマムシがいると言われており、ヤマトタマムシのような大型種から体長5mm以下のものまで実にたくさんの魅力的なタマムシたちがいます。

タマムシはいわゆるタマムシ科の昆虫たちの総称であり、タマムシ=ヤマトタマムシではない点については注意が必要ですね。

大型種だが色味は地味なウバタマムシ

多くの種類に金属光沢のようなぎらついた光沢があるのが特徴で、種により緑、銅、銀、青、紫などなど複雑な色合いを持ちます。

幸福の象徴としても知られており、タンスに翅を入れておくといいなど昔からその美しさについては述べられていますよね。

左からナガタマムシ、チビタマムシ、ナカボソタマムシ、タマムシ、ルリタマムシの仲間。これらが主なタマムシの仲間となる。

タマムシの仲間には代表的な通称のようなものが付くものがあり、分類的な部分ではなくおおよそのカテゴリーでいうとナガタマムシの仲間やチビタマムシの仲間、ナカボソタマムシの仲間などが挙げられ、ヤマトタマムシなどのルリタマムシの仲間にアオタマムシやアオマダラなどのタマムシの仲間がいると覚えておくと最初はいいかと思います。

タマムシ科の魅力とは?

タマムシ科には昆虫採集の魅力が詰まっていると個人的に考えています。

最高に美しいアオタマムシの光沢。多くの人を魅了している。

タマムシの魅力はそのフォルムと光沢による美しさといった外見的な特徴はもちろんのこと、宝石のような姿からコレクション性が高いことなども挙げられます。

コレクター的な視点でいってもやはり評価は高く、インセクトフェアなどの標本即売会でも取引されるくらいです。

なぜタマムシの採集が楽しいかについて述べていくとまず多くの種類において利用する樹種が決まっているため、戦術が立てやすいという点が挙げられます。

タマムシについては植物側からのアプローチが必須であり、タマムシを探す場合には生木でも枯れ木でもこの植物は何の植物か?というのを把握する必要があります。

アオマダラタマムシ。モチノキ科のアオハダやイヌツゲを利用する。

多くの昆虫においては同様に植物側からのアプローチが有効であるため、タマムシに手を付けておくとカミキリムシのような人気かつ植物を利用する昆虫にも手を出しやすくなります。

採集における手段にパターンがあるのも楽しい所です。クワガタ採集において樹液で取るか外灯で取るかライトを炊くかのように採集の手段が複数あると昆虫採集はより面白くなっていきます。

タマムシにおいてはおよそ葉で掬うか枯れ木で狙うかの二択になりがちなのですが、この2種類の採集方法だけでも手段が全く違うためにかなり新鮮に楽しむことができます。

そしてなんといっても目標を見つけた時の嬉しさです。

探しに探してきらりと輝くその姿を見た時、君に出会うために来たぞ!という気持ちになる

主観的な感じになりますが、金属光沢をもつ分タマムシを見つけた時の高揚感、そして網に入れて手にした時の達成感は他の虫を凌駕するものがあると個人的には考えます。

とにかくシンプルに言うならば探して楽しい、捕まえて嬉しい、集めて美しいがタマムシ科の魅力なのではないかなと思いますね。

美しさにあふれるタマムシを知ろう

文字だけではイマイチ伝わらない実物の良さがタマムシ。

身近にも色々なタマムシがいる。シロオビナカボソタマムシ。

ここからは個人的に遭遇したタマムシたちを紹介しつつその美麗さや採集の大変さ、楽しかったなどのエピソードを交えて紹介していこうと思います。

ヤマトタマムシ

まずは王道のヤマトタマムシではないでしょうか。

タマムシ科への興味はこの虫から始まる。

なんといってもタマムシはここから始まると言えます。大きな体に美しい宝石のような輝き、誰もがコレはイイと思える人気のタマムシです。

まぼろしの昆虫というように認識されていることが多いのですが、実は平野部にも普通に生息している虫であり、タマムシらしい探し方を知っているかどうかで遭遇の難易度が大きく変わる象徴的な種類と言えます。

採集においてはエノキの木の樹冠を正午付近から飛翔する生態か枯れ木に産卵する生態を把握しておくことで簡単に遭遇できるため、タマムシ採集の基礎である樹種と採集方法を学ぶのにも最適です。

ヤマトタマムシが取れるようになれば他の種類にも十分手を出せると言えるほど良い難易度も人気の理由かなと思います。

ウバタマムシ

ウバタマムシはヤマトタマムシのメスというように勘違いされていることもある大型の銀色のタマムシです。

造形美に優れる種類。ごつごつ感がたまらない。

ヤマト程の派手な光沢こそありませんが鈍い光沢を放っており、いぶし銀な魅力があります。

ウバタマムシはアカマツなどの松の仲間を利用する種類であり、松枯れなどの影響もあって近年見かける機会が減少しているタマムシです。

ヤマトよりもずっと見かける機会が少ないものの地味なためあまり知られていないいいタマムシです。

松の葉を食べるのですが、産卵も松の木で行うため他のタマムシに比べると木の頂点にいる事も少なく、目にする機会は環境が良ければ多いです。

待っているウバタマムシ。かわいい。

ウバタマムシには♂が雌の飛来を幹にて待つという面白い生体があるため、ウバタマムシがいる場所では相撲取りの様にどっしりと♂が待ち構えていることがあります。

やはり樹種と生態面を理解することで比較的出会いやすい種類です。

アオタマムシ

大型種の中でタマムシ科に手を出すとまず憧れるのが本種ではないでしょうか。

個人的にもかなり好きな種類。色合いも若干の差があり、見比べて楽しい。

ヤマトより派手さはありませんが美しさという点においてはヤマトをも凌駕するこれぞ美麗というタマムシであると思います。

オスの難易度は非常に高くメスにおいては有名産地があるので難易度はそこまで高くないという感じです。

アオタマムシは成虫は食事にイヌブナを利用することが知られており、ケヤキなどの後食の例が知られています。一方で産卵にはモミの木を利用することからイヌブナとモミの両方が無いとその姿を見ることができません。

超綺麗。ヤマトが好きならばまず好きであろう。

鮮度の良いモミの木の立ち枯れを見つけた上で飛来する個体を見つける必要があり、そのうえで木に張り付いた個体をうまく網に入れないといけないためなかなかにスリルがある採集が楽しめるタマムシです。

まさに探すのが楽しく、捕まえるのも面白く、捕まえたら嬉しいの代表的な美麗種かなと思います。

アオマダラタマムシ

関東地方では局地的な分布を示すと言われるタマムシのやや難しい種類です。

出会うまでに苦労したので一番好きなタマムシ。ごつごつ感と星のような模様が美麗。

まだら模様の入る翅はこの種こそ最も美しいと思う人もいるぐらい魅力的です。間違いなく美麗種なのですが、タマムシ入門者の憧れの的として存在しつつもなかなかたどり着けない壁としても立ちはだかります。

成虫はモチノキ科のアオハダを利用し、場合によってはイヌツゲなどの別のモチノキ科で発見される例もあります。

サイズ感も大きすぎず小さすぎないのでかわいい。出会う難易度はかわいくない。

産卵もアオハダなどのモチノキ科で行われアオハダ自体は山林でそれなりに目にする者の局所的な分布の場所を除いて個体数やその存在を示す痕が見つかることはなかなかにありません。

また、食草のアオハダの難易度が入門者にはかなり難しく、憧れて挑んだ私の採集ではまず一回目はアオハダを見分けるようになることで終わってしまいました。

待っているアオマダラ。かわいい。

しかし、ウバタマムシと同じように♂が条件のいい木で雌を待つという生態を持つため、多産する場所を見つけることができるとウバタマムシのように手でつかめるぐらいお手軽に採集することができる場合もあります。

トゲフタオタマムシ

入門タマムシ屋が最初に憧れる大型種がこの辺りまでの種類となります。

2026年にようやく出会えたタマムシ。採集には寒さと忍耐が付きまとう。

トゲフタオタマムシは上記のものと比べると小型のタマムシなのですが、タマムシ屋的には冬季に採集できる憧れの的として高い人気を誇ります。

タマムシを始めると最初は鮮やかな色合いを好むので派手な種類を探します。ある時に色味が地味なウバタマムシやクロタマムシ、トゲフタオタマムシなどの種類がこいつはイイと感じられるようになり、その頃から急激に探したくなる対象です。

トゲフタオは恐らくモミに依存しているタマムシであると考えられていますが、冬季にスギやモミの樹皮下で見つけるのが一般的です。

スギに樹皮下から出た時の一枚。感動のワンシーン。

冬季にそうした環境で樹皮を剥ぎ続けることで発見することができますが、この採集は一種の修行のようなものであり入門者が挑むときっとタマムシが嫌いになると思います。

しかしタマムシを続けていると早期にこんなタマムシがいるのか~出会ってみたいという時期が来ると思いますのでそんな時が来たら当ブログにもあるトゲフタオ採集記を読んで過酷さを味わってみてください。

今年ようやく出会うことができましたが、樹皮めくりを続けてトゲフタオが出てきたときは嬉しすぎてまたその体験を求めてしまう中毒性があります。

クロホシタマムシ

クロホシタマムシもタマムシに手を付け始めた当初に興味を持ち始める代表的な美麗種かなと思います。

小さいながらも複雑な模様が美しい人気種

個人的にはクロホシタマムシはタマムシの中でもトップクラスな美麗種であると考えており、ぜひとも興味のある方には探してほしいものです。

クロホシタマムシは主にコナラなどの立ち枯れ木に産卵にやってくる1㎝ちょっとのタマムシです。

近年はナラ枯れの拡大により神奈川を始めとした以前は目撃されなかったエリアでの分布が確認されており、採集のチャンスが来ていると言えます。

立ち枯れ木を見上げ続けていると飛来する個体が見えたり、幹を歩いている個体が目につく他伐採木のある場所を見つけていれば捕まえるチャンスがあります。

小型種でありながらもその美しさは素晴らしくしかも個体変異があるために探す楽しみも多い種類です。

トガリバシラホシナガタマムシ

一気に珍品度が上がりますが、クロホシタマムシと同様にナラ枯れの増加と共に確認されるケースが増えてきた美麗ナガタマムシの代表種です。

青色に輝く虫が嫌いな奴はいない。そのように相場は決まっている。

クヌギの立ち枯れ、伐採木に飛来することが知られており、サイズは1㎝に乗るかどうかという微妙なラインなのですがなんといっても濃いブルーの金属光沢をもつことから光沢好きな人はこれはいい虫だと必ず思えるはずです。

ナガタマムシ類は伐採木によく飛来するのですが、初夏頃のナガタマムシよりも出現の時期がやや遅く、かつそれらよりも大きいために伐採木上で見つけると青い類似種に比べても明らかにサイズが異なるため、心臓が跳ね上がります。

偶発的に一度遭遇したキリ出会えていない

加えて背中にあるシラホシナガタマムシのような白点は他のナガタマムシにはなかなか見られない模様であるため、青色であることに加えてこの種を珍品に仕立てているように思います。

フチトリヒメヒラタタマムシ

非常に珍品のタマムシとして知られていますがその大きさは3~4㎜程度と非常に小型です。

狙って取れることが非常に少ない小粒のタマムシ。赤い縁取りがあまりにも美。

クヌギやコナラなどの葉のスウィーピングで取れることが知られていますが、その個体数は多くはなく捕まえられる機会は非常に限られています。

白い花などに飛来することも知られているため根気強く探せば見つけられるかもしれません。

メスには赤い縁取りのような模様が見られ、小さいながらもタマムシらしいかわいいフォルムとほかの種では見られない模様が美しい珍品です。

とにかく記録が薄く、どこにでもいそうなのにその姿が見えない不思議なタマムシです。

シロオビナカボソタマムシ

ナカボソタマムシの仲間は何とも言えない魅力的なフォルムをしています。

普通種ですが出会えればうれしいものです

頭部から腹部先端にかけてウェーブ状の形をしており、中ほどが細いことが名前の由来となっています。

シロオビナカボソタマムシはそんなナカボソタマムシの中でも特に出会いやすい代表的な種類といえ、イチゴの仲間の葉にて見つかります。

特にクマイチゴを好むようですが、ニガイチゴなどでの発見例もあります。

色合いは何とも言えない色をしており、黒に灰色を混ぜたような色がベースで白い帯が走り、部分的に金色のような模様も入ってきます。体長も1㎝程はあり、いる場所にはたくさん見られますので動き回る宝石のような姿にうっとりしてしまうことでしょう。

タマムシ科の採集方法

タマムシ科に興味が湧いてきましたか?ここからはタマムシ科の代表的な採集方法について紹介していきます。

タマムシ科の基本的な採集手段について紹介していく

タマムシ科の採集においては一般的な目についた虫を探す方法はなかなか通用しません。

これはタマムシの仲間が特定の植物を利用することが非常に多いためです。

そのため、捕まえたいタマムシが何の植物を食べていて何の植物に産卵するのかを理解することがまず大事です。

タマムシの仲間には松の葉を食べて松の木に産卵する食事から産卵まで同じものを利用するタイプから食事と産卵で利用する木が異なるものまでさまざまいます。

後述しますが、タマムシハンドブックがあればとりあえずオーケー

図鑑などからお目当ての探したいタマムシをピックアップしておきましょう。

タマムシには代表的な採集方法がいくつかありますのでその手法について紹介していきます。

葉のスウィーピング

もっとも普通に行われるタマムシの採集方法です。

葉先スウィーピングのイメージ。実際には網の右上の飛び出た枝などから掬うのがいい

タマムシは樹木を利用しますが、出現しやすい場所にはある種の傾向が見られます。

植物の生えている場所は森の中よりも林縁部や森に生じた伐採の後の開けた空間などが好まれます。

タマムシは日差しを強く好む昆虫であるためです。

モミジの樹冠にハエのようにマスダクロホシタマムシがたくさんいた

また、木の中でもタマムシは樹冠(木の先端)を好むという傾向があります。

スウィーピングしているところのイメージ。木の高いところや飛び出たところを狙う。

そのため、木の高いところにある枝や周囲から飛び出た枝先などを網で丁寧に掬っていくことでタマムシを採集することができます。

ナガタマムシの仲間やチビタマムシの仲間、ナカボソタマムシの仲間の採集などで特に有用な手段であり春先から初夏のシーズンにかけてタマムシ屋は目標のタマムシを求めて葉の先をひたすらスウィーピングします。

樹冠部にいたマスダクロホシタマムシ。小型種はハエのように俊敏に飛んでしまう。

網を伸ばして悩むと葉上にいる個体が逃げてしまいますので、この葉を揺らすと決めたら迅速に叩き落すように衝撃を加えます。

ケヤキの葉先にヤノナミガタチビタマムシ

そして網がひっくり返らないように、他の葉をなるべく揺らさないように繰り返していきます。

大変ですがもっとも王道のタマムシ採集方法です。

立ち枯れ採集や土場

スウィーピングと並び有名なタマムシの採集方法です。

モミの立ち枯れに飛来するアオタマムシを待ち伏せした時のもの

お目当てのタマムシが利用する枯れ木や立ち枯れ木、伐採木のある土場などに足を運び飛来したタマムシを採集するというものです。

タマムシの代表格、ヤマトタマムシは広葉樹の枯れ木を広く利用することから枯れ木を狙うと非常に簡単に捕まえることができます。

アオタマムシのようにモミの立ち枯れ木に飛来するものを立ち枯れ木の下で見上げながら待ち続けて飛来した個体を捕まえるということもあります。

コナラの枯れ木に飛来したクロホシタマムシ

また、松の木の伐採木で飛来するウバタマムシやクロタマムシ、ヒメヒラタタマムシやクヌギやコナラの土場にはホソアシナガタマムシ、アサギナガタマムシ、サトウナガタマムシやムツボシタマムシなどのタマムシ類がエノキなどの伐採木にはヒシモンナガタマムシやムネアカナガタマムシ、シラホシナガタマムシなどがケヤキの伐採木ではベニナガタマムシやケヤキナガタマムシなどなど伐採木や立ち枯れの種類に応じて狙えるタマムシの種類が変わってくる楽しさがあります。

エノキ伐採木上でムネアカナガタマムシ

タマムシを狙いたい人はいい立ち枯れや土場を知っておいたり、街路樹や公園の枯れ木の種類が分かれば珍しいタマムシなどに遭遇できる可能性があります。

エノキの土場でヒシモンナガタマムシ

また、生木の中の枯損部や枯れ枝などをたたくことで枯れ木に産卵するタマムシが入ることなどもありますよ。

ネットによる誘引

クロホシタマムシを緑ネットで誘引しつつ立ち枯れに来る個体を狙う様子

選択肢としては上二つに比べるとかなり低いものですが、キンヘリタマムシの仲間やクロホシタマムシ、ヒシモンナガタマムシにムネアカナガタマムシなど一部のタマムシは緑色ネットにとりついてくることが明らかとなっています。

網の色でタマムシを捕まえられることがありますので、迷ったら緑色を選んでおくと思わぬ成果が上がる可能性があります。

林縁部での見つけ取り

タマムシは日当たりのいい環境を好むことから林縁部や森の中にできた開放空間など周囲との環境が開けた場所に出現する傾向が見られます。

林縁部のコウゾでコウゾチビタマムシ。植物が分かれば割といる印象。

採集に慣れたこと前提となりますが、林縁部に生えている木々を見てその種類を見分けられればチビタマムシの仲間やナガタマムシの仲間などを見つけることができます。

アカメガシワの樹冠が見える場所を覗いたらムネアカチビナカボソタマムシ

人里に生える桑の仲間の上にコウゾチビタマムシやクズのチビタマムシ、ムネアカチビナカボソタマムシなどなどの発見例などがあります。

林縁部や開放空間との境目を探してみよう

花を掬う

一部のタマムシに限りますが、クリの花の時期にヒメヒラタタマムシやヤマボウシなどでフチトリヒメヒラタタマムシなどの採集例があります。

松に隣接したクリの花でヒメヒラタタマムシがとれた。

私は探している段階ですが、さびナカボソタマムシがヤマボウシの白い部分を食べるなど花を掬うことで採集できる種類がいます。

タマムシ科としてはあまりメジャーな採集手段ではありませんが、ほかの虫がたくさん捕まえられるので特にカミキリなどが好きな方は狙ってみてもいいかもしれません。

樹皮めくり

秋に新成虫が出るチビタマムシの一部やトゲフタオタマムシのように成虫が樹皮下で越冬するものがいます。

樹皮下からトゲフタオ。

種類は多くありませんが、特にトゲフタオタマムシにおいては人気種であり、捕まえるために避けては通れない採集方法です。

タマムシ科の採集に必要な道具とは?

タマムシを捕まえたい場合には網への依存性が非常に高くなります。

基本的に長竿網がないと戦えないと覚えておこう

タマムシは高い場所の枝先を利用したり、大木の枯れ木に飛来するものを探す場合も多く、これらの個体に挑むためには長ければ長いほどいい網が必要となります。

5mが最低ラインという感じで、私は10mを使っています。虫仲間も9m、10mなどタマムシをかじる人および虫歴が長くなるにつれて網の長さも長くなりがちです。

7~8mは欲しい。10mは使い慣れていないとすぐ折れる。

網の長さについてはヤマトタマムシでも8mぐらいは欲しいかなという感じですのでタマムシをやりたい人は長さには気をつけましょう。

それから図鑑です。タマムシは捕まえたい種類→その種が使う植物、環境と調べていく必要があります。

みんな大好きタマムシハンドブック。これは持っておくだけでタマムシが楽しくなる。

そのため種類を知る手段として図鑑が欲しいです。タマムシ科の情報はネットではメジャー種はともかく小さな種類ではあまりないため、魅力的な種類を知るためにもぜひ持っておきたいところです。

図鑑にはむし社の日本産タマムシ大図鑑もしくはタマムシハンドブックがおすすめで、初心者はタマムシハンドブックを持っておけばまず間違いありません。

志賀昆虫グラスロッド及式の枠。タマムシをやり始めて早々に壊れた。

網についても注意点があります。長竿で作る網はパーツを自分で揃えて組み立てていくのですがいわゆるプロ仕様の虫網については志賀昆虫捕虫網のパーツを使うものとウルトラフレームを使うものの二つのパターンが主流です。

結構ハードにたたくため、枠がすぐ壊れてしまう

タマムシ科のように葉先や枝をガンガンゆすって叩くスウィーピングをする昆虫では、お値段こそ張りますがウルトラフレームを採用する方が結果的に長持ちし節約になります。

可能であれば枠系は大きい方がスウィーピングで有利なので60㎝を選びましょう。

グラスロッドの最大枠とウルトラフレームの最大枠の違い

選択肢の一つにある志賀昆虫のグラスロッド引き抜き式のフレームは柔軟性もありトンボやチョウの採集などにはいいのですがスウィーピングで枝や葉をガンガン叩くと頻度にもよりますが2か月もすれば壊れてしまいます。

ウルトラフレームは壊すのが難しいぐらい耐久性に優れているフレームなのでタマムシを1シーズンでもやるつもりならばウルトラフレームを選択する方がよいかと思います。


網の詳細については別記事で組み立てるために必要な道具や予算感などを紹介したものがありますのでそちらを活用してください。
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長竿網についてはこの記事を。
pljbnature.com
柄の長さについてはこの記事を参考にしてみてください。

後は長竿を扱う際のゴム手袋とかですかね。とにかく網と図鑑があればタマムシには挑めます。
私は10m網+ウルトラフレーム60㎝です。

タマムシ科採集の雰囲気を味わえる採集記

私もタマムシはもちろん好きで、メジャーどころには挑んでいます。
このタマムシの採集ってどんな感じなんだろう?どんな種類がいるんだろう?初心者憧れのタマムシってどんな何だろう?と気になる方は当ブログ内の採集記事を参考にしてみてくださいね。
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毎年恒例、アオタマムシの採集が味わえます。
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探し求めたアオマダラタマムシとの遭遇。当時の興奮が楽しめます。
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