生き物撮影の人気カメラを正直レビュー
登山や日頃の自然散策で動植物を見つけて記録したい、仲間と話題共有ができるいいカメラないかな~と悩んでいませんか?

生き物好きに大人気の定番なのがtoughシリーズ。
生き物の撮影や水中撮影に非常に優れたカメラとして界隈でも特に人気が高いカメラです。
一眼に比べればお値段も手ごろであり、購入してみようかなという方も多いはずです。
そこで今回はtg-5を6年使用している私がtoughシリーズを使って楽しめることについて紹介します。
toughシリーズが楽しめるのはこんな人
★生き物に超寄って撮影がしたい(マクロ撮影)
飛ばない昆虫や植物を撮影したい
眼や口、部分的なフォーカスをした写真も撮りたい
いつも持ち歩けるカメラが欲しい
動画の撮影がしたい
こんな人はtough以外を考えよう
対象との距離が離れた撮影(中遠距離が苦手)
飛翔写真など動体の撮影(撮影速度が優先できない)
スマホと悩む?toughシリーズの導入
現在カメラといえばわざわざ買う必要があるのかな?と考える人が多いのではないかなと思います。

スマホのカメラ性能の向上により、スマホで十分なのではないかなと考えるのはごもっともです。
スマホは一見高画質に見えます。もちろん広角で風景や人を思い出として取るには十分といえます。
一方で細部の描写は非常に弱く、拡大してみると描画が甘いです。

つまり特定の昆虫や生き物などに近づいて撮ったとしてもピントが甘かったりフォーカスポイントが少ないために狙いたい場所にフォーカスが当たらなかったり、マクロ性能に乏しいので近づけなかったりします。
toughシリーズのマクロ性能はスマホと大きく差別化することができるので、スマホがあれば十分かな?と考える人も生き物を大きく撮りたい、細部までピントの合う写真を撮りたい、報文や展示などに使える写真が撮りたいという生き物使用の広いニーズに対応できます。
toughシリーズを楽しんだレビュー
私がこのカメラ(tg-5)を購入したのが2019年です。写真はスマホで撮影する程度でした。

カメラあるあるですが、カメラを購入することで良く訪れる場所や身近な場所での自然観察の楽しみが増えます。具体的には物の見方が変わります。
toughシリーズはマクロに特化したカメラであるため、野鳥や距離のある対象(2m以上)の撮影には正直あまり向きません。



逆に言うと手の届く範囲の対象にはあらゆる角度から観察してその姿を撮影してやろうという視点が増えます。特にスマホで撮影していたレンジからより対象に近く寄れるため、細部を観察する楽しみがとても増えます。

使えばわかりますが対象に寄れること寄れること。このカメラのおかしなところは対象に1㎝程度接近された上にズームができてしまうのです。


対象とキスしてしまうぐらい近づいてもピントが合うというのだから、購入して持つととにかくあらゆる既知のものに近づいてその造形美を楽しむことができます。これはTGシリーズのもつ強みです。
種の同定などにはスケッチや点描が有効ですが、このカメラもある意味超接写してガクがいくつか花弁は?おしべは?複眼はどんな風になっている!足の先の構造はこんななのか!と発見が増えてとても楽しいですよ。
それに合わせて撮影するたびに生き物のことを知ることができます。


また、マクロを活かした独特な構図(例、目にピントを合わせて全体をぼかす。花を斜めに取って1つの花の中でボケを作るなど)の撮影が可能です。
TGの強みを生かして地面にひれ伏し、対象の魅力が出せるような構図を探るのはこうしたマクロレンズの楽しみであり、また、変人への入り口(誉め言葉です)ともいえますね(笑)


また、通常の一眼レフの付属レンズでは取れないようなmm単位の小さな対象も撮影することができるため、チビタマムシやアリ、非常に小さいお花のようなちっちゃな生き物たちを撮影したりすることもできるようになります。
そうした小さな世界が好きな方や対象を愛する人にもとてもおすすめですね。

対象としては特に植物とあまり飛翔しない昆虫を撮影する方には向いています。植物相手にはかなり楽しめるカメラだと思いますね。
中望遠は苦手ですが、全体を広角で取ることはできるので親子で虫に興味が湧いている人の成長の記録などにもお勧めです。思い出の虫がデカデカと子どもの好きなような画角で取れるのはこのカメラの強みですよ。

カマキリの鎌やカミキリの大あごにスポットを当てたり、ユリの花粉や雄蕊、ネクターガイドの撮影のようなスポット的な写真。
どんなふうに子供が撮影するかその興味などを記録したりする楽しみ方もありますよね。

専門的な部分でいえばこのカメラでは例えばスミレ類の判別では柱頭や花びらの毛、距の形状などが重要となりますが、そういう判別ポイントでも単独で撮影できるフォーカス力があります。
Xやインスタなどで個性のある写真を撮影したい方には相性が特に良いと言えますね。

総じて、このカメラを持つことで既存の自然への着眼点が大きく変わり、新たな楽しみ方を発見できる楽しいカメラと言えます。
今、すでに登山や自然観察をしている人はこのカメラを持つことで対象を記録するばかりではなく、マクロ性能を活かしてどのようにとって記録してやろうかという楽しみが増えますよ。
自然の仲間、親子の記録、ソロでひたすら撮影する。中望遠を除いた対象に広くフォーカスできるのが文句なしの強みですね。
tgの優れた機能
このカメラは例えば昆虫の商業利用用の販促写真や、展示会に出すような撮影のレベルでも使えてしまいます。

あくまで近い距離での撮影を前提としますが、深度合成が使えます。
深度合成はピントをずらした複数の写真を1枚の写真として合成するもので、写真でありながら肉眼で見たようなボケの無い立体的な姿を残すことができます。

まるで生き写しのような隅々までくっきりとした飼育している虫や生き物たちの写真を自分の手で撮影することができ、思わず撮影しながらおぉ~いいポーズだなぁ~ そのままそのまま!かわいいねぇ、動くのちょっと我慢してね~とテレビとかでなんか見たことあるような撮影風景を思わず自分がしてしまうくらい撮影が楽しいです。
別売りのフラッシュを付ければ金属光沢や色合いもコンデジにしてはかなりはっきりと写せるため、コンデジだからと馬鹿にできない性能をしています。

何よりこのマクロ性能はスマホなどしか使っていない人は驚きます。
目先のものがズームした上で拡大できますからね。生き物好きで種の判別や違いを楽しめる人には天国のようなカメラですよ。
水中撮影も可能なのでアオハダトンボの水中産卵とか水生昆虫、両生類や水中の写真をやる人などにもお勧めです。
tgの不満点
フォーカスポイントは私が使っている一眼ミラーレスのem5mark3に比べると弱いです。

このフォーカス点が少ないというのはTGシリーズに限らず一度フォーカス点が多いカメラを使ってしまうとより顕著に不満を感じます。
小さな対象に寄っていけばピンとは合うのですが、離れた対象にピントを合わせるのは苦手という印象です。

画質については寄って使うには魅力的ですが風景撮影や離れた対象にはコンデジだなぁという画質ですね。太陽光の下で使う分にはいい発色もできます。
一方で寄らなければスマホとさほど変わらない画質という感じなので、生き物や植物に近づいて撮影したいかどうかを基準にすると買って後悔することは無いかと思います。

また、最新のtg-7では改善されたようですがそれ以下の旧バージョンでは中古などを検討する場合に暗所や光条件が十分でない環境?において中央に特有のゴースト(ぼやけ)が出現するのが最大のネックです。

私はこれを管理上の不具合化と思っていたのですが、調べてみるとtgシリーズに見られる問題であったようです。
これについては症状をよく理解する必要があります。
5万円台で購入して世界が大きく広がるカメラです。生き物を魅力的に取りたい、これから出会った昆虫や植物を思い出として記録していきたいという方にはとてもおすすめですよ。
フラッシュは別売りですが、あるとより発色がよく映せます。
