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オニヤンマとカマキリはどちらが強いのか?時期や条件を設定して自然下での2種の遭遇を妄想。

気になる昆虫VS

昆虫の強さ比べは結構多くの方が気になる自然界の面白さですよね。

オニヤンマ。昆虫界最強と名高い。

強い虫の代表といえばカブトムシがまず浮かぶかもしれません。

一方でカマキリやスズメバチ、オニヤンマのような昆虫も多くの人から名の上がる強い昆虫と言えます。

そこで今回はオニヤンマVSカマキリのケースを想定して、強いのはどちらなのかというのを考えていきたいと思います。

ケースバイケースではないか

まず個人的な結論としては昆虫強さランキング上位に位置する虫はそれぞれ独自の強みを持っており、この虫の方が強いというのは難しいのではないかなと思いますね。

昆虫界でも最強クラスのカマキリ。対面性能は高い。

例えばカマキリと戦わせるならば多くの場合人の管理化となるケース内がまず浮かぶかと思いますが、このような場合ではカマキリの方がずっと有利な条件でしょう。

一方で飛翔中のカマキリなど開放空間で勝負するならばオニヤンマに有利であると考えられます。

と無理やりバトルスケールを設定したとしても真の強さというのは分かりません。

手で持ってオニヤンマを近づけてそれで強さはわからないでしょう?

動画などではカマキリVSオニヤンマは調べると出てきますが、正面に置いただけのような普段の生活を無視したマッチアップで優劣をつけることはできません。

実際、自然下ではオニヤンマはカマキリを狙うのかは不明ですが、縄張りなどはヤンマの方がずっと広いはずです。

縄張りに入ってきたカマキリに対しオニヤンマはどう仕掛けるのか? 襲われたカマキリはオニヤンマに鎌で反撃するのか?

カマキリはこんなところにいるわけで、なかなか2種の接近の機会はなさそうなもの

止まっているオニヤンマをカマキリは捕食するのか?などなどシチュエーションはいくらでもあります。

更にカマキリは種族であるのに対し、オニヤンマは種名です。カマキリの仲間はどの程度までオニヤンマを捕食できるのか?などの疑問もわいてきます。

コカマキリではさすがに厳しいか?

というようにオニヤンマVSカマキリの結論は人が管理した環境下でポテンシャルを発揮させるのは難しいというのが結論です。

オニヤンマとカマキリはあまり戦わない説

人の視点から言えば気になるこの2種の対決ですが、ヤンマ類はそもそも飛翔している昆虫類を捕食するための機能が優れています。

オニヤンマが好むような細い流れとカマキリが好む草地の一部のマント群落

同じく飛んでいる小型のトンボやヤンマ、蛾や蚊などの小型昆虫を飛翔したまま捉えるのが彼らトンボたちの凄い所です。

一方でカマキリは陸上戦に特化した虫です。カマキリが飛翔しながら獲物を捕まえるのを見たことがありますか?まずないでしょう。

カマキリは草に擬態して、獲物に忍び寄って立派な鎌で対象を捕縛する虫です。

カマキリがいるのがわかりますか?忍び寄って獲物を捕まえるのがカマキリ。

さてこれらの生態から考えると自然界においてはカマキリとオニヤンマが戦うということはなかなかないケースなのではないかと考えられますね。

カマキリは日中飛ぶことがある。これを狙うなど考えられるか?

オニヤンマがカマキリを捕食するケースは小型種で飛翔中の個体を見つけた時がまず考えられますね。この場合は空中戦でオニヤンマが有利です。

また、陸地や草のような高い所を歩行している場合にも襲う可能性が考えられます。行動圏の分でオニヤンマが有利でしょう。ですが、稀であると考えられます。

とぼとぼ歩いているカマキリを狙うことが...あるのか?ないとはいえないが。

カマキリ側は日中に止まっているオニヤンマを捕食する可能性が考えられます。

後は返り討ちにするケースでしょうか。前者は恐らくもっとも現実的ですが、後者は2匹の生活圏の都合でなかなかないのではないかなと思います。

カマキリに挟ませて勝負などは論外ですね。ケースで対峙させても意味はないでしょう。

カマキリの前にオニヤンマを置いているようなものは全く参考にならないですね。これを見て勝った方が強いというのはあらゆる条件を無視した勝負にすぎません。

ひとつのエンターテイメントとしてはイイのでしょうが、生き物どちらにも失礼ですね。

オニヤンマとカマキリの生息域は被る可能性もある

オニヤンマは本来狭い流水息に出現します。カマキリは草地を始めとした餌が豊富な環境に出現します。

なんと水辺にカマキリを誘引するため、2種の遭遇の可能性が上昇!オニヤンマが生きている秋にチャンスあり!

2種はあまり生活圏が被っていないというのが面白い所なのですが、ここにカマキリに寄生するハリガネムシの要素が入ってくると2種が接近する可能性は高くなります。

つまり水辺にカマキリが誘引されるため、オニヤンマとのドリームマッチが起こる可能性が高くなるのです。

しかもハリガネムシはハラビロカマキリやオオカマキリなど大型によく入っている(捕食する虫が多いからか寄生率が高い)ため、大型のトンボVS大型のカマキリの素晴らしい条件が現実的にそろいます。

知らないだけで戦いは起きているのだろうか?見たことがあればコメントをお待ちしています。私は一度もありません。

ハリガネムシに寄生されたカマキリは非常に愚鈍であり、コンクリや水面に反射した光以外への反応が極端に悪くなります。

なのでカマキリ側にハンデが大きいマッチとなってしまいますね。

また、ハリガネムシが水辺に誘引する時期は9月の中旬から始まりますが10月頃を目安にピークとなります。オニヤンマの出現する時期の後半にさしあたり条件は悪くないと言えます。

意外と遅くまでいるオニヤンマ。ハリガネムシのピークは10月頭から中旬ごろにかけて

という良質な2種の遭遇する環境があるにもかかわらずカマキリとオニヤンマが自然界で捕食しあう動画が無いことからもこの2種類が衝突する可能性はそもそも薄いのではないかと思いますね。

今回は色々と無理を付けて2種類の戦いを想像してみました。自然下で彼らの戦いを目にすることがあれば更新したいと思います。また、見た方がいれば教えてください。

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