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オニヤンマみたいなトンボたち。黄色と黒でよく間違えられるトンボの仲間を一部紹介

オニヤンマを見かけたら

オニヤンマは知名度が非常に高いトンボです。

オニヤンマ。複数のポイントで慎重に判別していく必要がある

大型で黄色と黒の模様を持つから今見たのはオニヤンマ。

という風に考えてしまいがちですが、実際にはオニヤンマのような姿色合いをしたトンボの仲間は多数います。

今回はオニヤンマそっくりだけどもオニヤンマではないトンボたちを紹介していこうと思います。

オニヤンマ

まずオニヤンマを見ていきましょう。言わずと知れた飛翔昆虫の王者ともいうべき存在です。

オニヤンマ。やっぱり一目見て大きい。

ヤンマの仲間に見えますがオニヤンマ科のトンボです。

10㎝近い巨大な体と黄色と黒の派手な模様に緑色の複眼を持ちます。

成虫は狭い日陰の小川的な環境を好むことが多く、そうした河川をパトロールするように巡回しています。

パトロール以外で開放空間に出現していることがあり、目にする機会は多い。捕まらないけど。

開けた環境に出現することもあり、その大きさや色合いから見慣れると飛翔の段階でも見分けることができます。

幼虫は期間が非常に長いことが知られており、詳細は不明ですが2~4年程度と言われているようです。

見分け方についてですが、トンボの見分けは複数のポイントを押さえる必要があります。

緑の複眼が離れず隣接しているのがオニヤンマの特徴

最も類似している種類とは体長や色合い、複眼の色、複眼の付き方、胸部の体高などの要素から見分けられます。

オニヤンマのようなトンボとは

実はヤンマの仲間は23種ほどいることが知られています。

オニヤンマと非常に大変よく間違えられているオオヤマトンボ

ヤンマ科に類似がいるだけでなく、ヤマトンボ科やエゾトンボ科などにもオニヤンマに似たものがおり、サイズこそ違いますがサナエトンボの仲間も色合いなどがオニヤンマに似ていることを含めるとかなりの種数オニヤンマに似たトンボがいることになります。

トンボに詳しい方はおいおい何を言ってるんだよと思うかもしれませんが、初心者目線ではサナエトンボでもオニヤンマに見えるものです。

今回はそんな似た種類の中から数種類をピックアップしました。

オニヤンマみたいなトンボはたくさんいるのでトンボの多様性を楽しみましょうという視点をお伝えします。

オオヤマトンボ

オオヤマトンボはヤマトンボ科のトンボの一種です。

まずは一番間違えられるであろうオオヤマトンボ。出現環境が見分けるコツ。

狭い小川的な環境を好むオニヤンマに対し、本種は開放水面を好むため、湖などの広い水面があるような場所に出現します。

見た目は知らなければオニヤンマですが、実際のサイズはオニヤンマと比べると一回り小さく、胸部に緑色の光沢があるなど細部を見れば違いは分かりやすいです。

開放水面にいるのがわかりやすい

一方で屋外で飛んでいる場面に遭遇するとオニヤンマにしか見えないはずです。

そんな場合には出現環境を確認してみてオニヤンマの環境なのかオオヤマトンボの環境なのか注目してみましょう。

コヤマトンボ

コヤマトンボはヤマトンボ科のトンボの一種です。

死骸です。狭めの流水域に出現するトンボ。オオヤマトンボ同様胸部に光沢がある。

河川の中流域帯程度に出現することが多いトンボで、細めの川に出現します。

オオヤマトンボとは出現環境が異なるため、似た2種で迷うことはあまりありませんが、形態的には似ており胸部の緑の光沢など同じような形態を持ちます。

川と言っても開け気味の環境に出現することが多い印象です。

とはいえオニヤンマと比べると2回りほど小さく、色合いを除くとオニヤンマにしては違和感を覚えます。どちらかというとオオヤマトンボとの見分けに困るとんぼです。

コオニヤンマ

コオニヤンマはオニヤンマと付きますがサナエトンボ科のトンボです。

拡大写真はありません。オオヤマトンボと並んで間違えられることが多いサナエトンボの仲間です。

ですが、大型種であり胸部の体高を除いた雰囲気が似ているためオニヤンマに非常に間違えられている種類となります。

オニヤンマとの違いはいくつかありますが代表的なものが複眼の付き具合です。コオニヤンマの複眼は上部から見ると離れています。

また、コオニヤンマがサナエトンボの仲間であることから胸部に高さがあり、ガッチリとして見えます。

これに加えて生態と言いますか、コオニヤンマは非常にものによく止まります。

ウチワヤンマですが、止まっているイメージとして活用してください

川の中の石の上、縁の草、コンクリート、葉先や枝先などなどサナエトンボらしく物体によく止まります。

オニヤンマも止まることはありますがコオニヤンマほど多くは無く、特にパトロール中などはなかなか止まりません。

複眼が最も分かりやすいですが、確認できない時はそうした飛翔の特性にも注目してみましょう。

コシボソヤンマ

オニヤンマと比べるとやや茶色味がかかったような印象を受けますが、大型で非常にオニヤンマっぽい印象を受けるヤンマです。

全体的に茶色っぽい感じがある

止まったりしていれば腹部の付け根が細くなっている特徴があり、ヤンマの中でも見分けは優しい方です。

また、出現環境の違いも大きく、コシボソヤンマは暗い沢のような場所に出現します。

腰が細い文字通りのトンボ

黄昏時に活動するヤンマであるため、活動時間が通常晴れた日であれば日没の間際であったり、開放水面というよりは暗めな水辺であることなどからオニヤンマと区別することができます。

一方で若い個体なのか林の中などに来ていることもあります。ですが、基本的には暗い場所にいる印象なのでそれでもオニヤンマとは出現する場所が違いますね。

眼が良ければ飛翔時の個体を追って体色や体長などで判別することもできます。

ミルンヤンマ

ミルンヤンマはオニヤンマを小型化したようなヤンマの仲間です。

雰囲気はオニヤンマにとても似ている。出現場所が暗いので違う。

細く薄暗い流水息に出現するため、環境の違いなどでオニヤンマと見分けることが可能です。

また、オニヤンマは複眼がかなり濃い緑をしていることが多いのですが、ミルンヤンマは成熟していると複眼の前部が水色をそれ以外は緑色をしているため見分けられます。

ミルンヤンマは通常日が落ちてきた時間帯や日が昇り始めた薄暗い時間帯を飛翔します。

美しい複眼はスマホでは無理か

日中に開けた環境や明るい流水に出現することはあまりないです。日中にはこれまた薄暗い枝などにつかまっていて休んでいることが多いようです。

体長は5~7㎝程度でオニヤンマの小さめの個体とミルンヤンマの最大個体が同じ程度のサイズ感をしています。

人に見せればオニヤンマと声を上げる人がとても多かったので、今回紹介した中ではオオヤマトンボに次いでオニヤンマと間違えやすい種類と言えるかもしれませんね。

時期はオニヤンマと被っています。

マルタンヤンマ

マルタンヤンマは♂がコバルトブルーの色合いを持つとても美しいヤンマです。

マルタンヤンマのメス。翅がかなり茶色っぽく、飛翔していてもわかりやすい。

黄色と黒のオニヤンマとはどう見ても間違えようがありませんが、♀はオニヤンマっぽいです。

どちらかというとマルタンヤンマのメスも茶色味を帯びるため、コシボソに似ていますが、飛んでいればオニヤンマと間違える人も出ますね。

マルタンヤンマは黄昏御三家と言われる程代表的な夕暮れや朝時に飛ぶヤンマです。

日中は植物の幹などに止まっていることがあります。

オニヤンマなども同様に止まることがありますが、止まっていれば体色で判別が可能です。

止まっていたマルタンのメス

飛翔時にはオニヤンマほど大きくないこと、抽水植物が繁茂するような環境に出現すること、活動時間が日没の際の時間であることなどの要素から判別することが可能です。

また、翅が茶色く見える傾向があることから飛翔時に下から見上げると特に翅の基部が染めてあるように見えます。動体視力が求められますがヤンマの中では分かりやすい種類ですね。

タカネトンボ

タカネトンボは山地や低地などの樹林に囲まれた開放水面に出現するオニヤンマのようなトンボです。

全体的にキラキラが強い。宝石のようなトンボ。

高山の印象を受ける名前ですが平地などにも出現します。

ヤンマ科ではなくエゾトンボ科のトンボであるためオニヤンマとは似ていますが大きく異なる部分があります。まずサイズですね。
ヤンマの仲間ほど大きくなく6㎝程度です。

出現環境は木々に囲まれた水辺という感じで、以前は高山の木々に囲まれた水辺にいました。

樹林に囲まれた湖沼

これに加え分かりやすいのは胸部の光沢ですね。

ボケボケですがそれでもわかる光沢があります

コヤマトンボやオオヤマトンボを上回るような宝石のような光沢がより広い面積にあります。
これらの大きさ、出現環境、サイズ感を把握しておくことで簡単に見分けることができます。

オナガサナエ

オナガサナエはサナエトンボ科のトンボの一種です。

お尻の先が長く膨らんでいるのが特徴

○○サナエの仲間はその多くが黄色と黒をしており、色合いがオニヤンマの印象と重なるためによく間違えられています。

オナガサナエは水辺の代表的なサナエトンボであり、流水がある場所で発見されます。

出現期はおよそ6月から9月頃と比較的長くオニヤンマと被っている部分もあります。

体長が小さいのが特徴的で、オナガサナエは4~5㎝程度の大きさしかありません。

また、サナエトンボの仲間は物体に止まる傾向が強く、木々や下草、水辺に抜け出した岩の上や水辺の縁などによく止まります。

オナガサナエは腹部の先端がプラグのようにとがるなどの特徴も見られますので色合いではなくサイズと尾の形に注目すれば簡単に見分けられますね。

ダビドサナエ

ダビドサナエはサナエトンボの仲間で黄色と黒の色合いを持つオニヤンマと頑張れば間違えられるかもしれないトンボです。

色合いはオニヤンマに似ている。サイズはかなり違う。

サナエトンボの中でも小型の種類であるため、サイズが3~4㎝と非常に小さくオニヤンマと比べるととてもひ弱な印象を受けます。

流水息に出現する種類なので、河川敷や沢沿いなど出現の幅は広く時にオニヤンマと似た環境にいることもあります。

出現は4月頃から始まりオニヤンマとは出現の時期が部分的にしかかぶらないことと大きさが明らかに小さいことで簡単に判別できますね。個体数は割と多いです。

ヤマサナエ

ヤマサナエはサナエトンボ科のトンボの一種ですが、サナエトンボの中でも大型種であり、色合いも黄色と黒なためオニヤンマと間違えられることが多いかと思います。

多分ヤマサナエ。トンボはあまり自信がない。

体長は7㎝ぐらいあります。

出現環境は流水息であり、平地でもよく見られますので目にする機会も多いです。

また、出現期間も比較的長く4月頃の田植えの時期から夏頃まで見られることもあります。よく見るのは5月頃ですかね。

オニヤンマと似ていますが、複眼の色の違いが特に分かりやすいかと思います。

ヤマサナエの複眼。オニヤンマとはだいぶ違う。

オニヤンマは緑色をしていますがヤマサナエは灰色に少し緑が混じったような色合いです。

また、感覚的な話ですがオニヤンマを見た時には緑黒黄色の3色が目につきますが、ヤマサナエは黄色という感じです。

その他ヤマサナエはよく物に止まるため、静止していることが多いことなどサナエトンボ科に見られる特徴も判別として役に立ちますね。


今回は人気昆虫のオニヤンマに似たトンボの仲間たちを広く紹介しました。

ヤンマ科やサナエトンボ科、エゾトンボ科のトンボ類はどれも知らないとオニヤンマに見えます。しかし判別点を覚えていくと環境の違いや時間帯などの生体の違いなどが分かり奥が深いですよ。

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