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湯の丸高原で高山蝶の観察(キベリタテハ、クジャクチョウ、ベニヒカゲなど)

群馬の高原で人気の高山蝶の観察

高山蝶は昆虫愛好家の憧れの一つですよね。

ベニヒカゲ。この高原の代表的なチョウ。

平地や低山ではその姿を見ることは殆どありませんので、いつか見てみたいと思いつつも高山に行くことがなかなかないので図鑑上で眺める存在でした。

今回は群馬にある湯の丸高原を訪れ、季節の高山蝶などにたくさん遭遇してきました。高山蝶に出会いたい方にとてもおすすめできる場所です。

嬬恋村へ日帰り弾丸旅

湯の丸高原は群馬県西部の長野県との境ぐらいの位置にある標高2000m弱の高原です。

高原の途中で白樺帯を抜ける。非常に面白い植生の変化がある。

群馬県の嬬恋村に位置するこの高原は中央道の群馬県のICから降りてもかなりの時間下道を走ることになり、時間こそかかりますがなんと!

標高2000mまで来るまで到達することができます。

登山もせずそのまま高原性の蝶に出会えるということで、今回は私の自然絡みの恩師とも言える方とともに訪れました。

嬬恋村の時点で標高が1000m程度

ちなみに嬬恋村に入る途中からエゾゼミの仲間がずっと鳴いており、セミ好きにもかなり楽しめるかと思います。

湯の丸高原とビジターセンター

高原の手前にビジターセンターがあります。

ここで季節の花の開花情報や蝶を始めとした生き物の情報収集ができます。

今回の主目的は高山に出るベニヒカゲをターゲットとしていますが、その他にもたくさんの蝶に出会えると嬉しいです。

ビジターセンターではいきなり嬉しい出会いが!

キベリタテハの新成虫。大変美しくてびっくり。

なんと、出入り口のところでキベリタテハがお出迎えです。

野生の個体でこの高原ではやや減少していると書かれていたので、この出会いは嬉しかったですね。

キベリタテハは富士山や山梨の大菩薩などでも見られるそうですが、私は生きた個体には初めて遭遇します。

タテハの割には大人しく、オオムラサキのように滑空するような飛翔をするため、高山蝶の中でも分かりやすいですね。

金色の縁があまりにも目立ち、遠目でも分かる

この個体はかなりきれいな個体で、縁の黄色がかなり目立っていますね。どうやら黒系のものに執着するようでセンターの柱や黒い絨毯などに張り付いていました。

センターの側には2匹目のキベリもおり、標本では味わえない生き生きとした姿はやはりいいものですね。さらなる高山蝶を求めて湯の丸高原をめざしていきましょう。

湯の丸高原到着

カラマツ樹林帯を突き進み、高原に到着します。

カラマツ樹林帯の写真がUP容量を超えているので雰囲気だけ

嬬恋村自体が1000m程度の標高があり、日差しが鋭くサングラスなどの紫外線対策アイテムなどがあるといいかと思います。

高原ですが、この日は足元の群馬が38度や9度になる高温でしたが、湯の丸高原はおよそ21度ほどで風は涼しく車内のエアコンなどは不要なほどからりと涼しかったです。

高原が避暑地と言われる所以を満喫しました。

到着早々多くの蝶が飛び回っているのを確認しますが、その中に赤っぽい蝶がいることを確認します。
これはまさか、高山性の憧れの1種のあの蝶では!!

クジャクチョウ。非常に派手な色合いを持つ高山の代表的なチョウ。目立つ。

ということでクジャクチョウです。図鑑でも綺麗でしたが実物はツヤ感があり4つの目玉模様も非常に目立ちますね。

クジャクチョウもタテハの割には警戒感が薄く、比較的近づいても逃げませんでした。

キベリとクジャクの見たかった2種類が早々に見れてかなり満足感が高いですね。

これと合わせて高原性の清々しい空気感もあり、気分が晴れ晴れとしています。早速高原に向かっていきましょう!

高原の散策を満喫する

ウッドデッキを歩き、高原まで下ります。

すごく広大である

高山植物になると私は種類が分かりませんが、セリ科やウコギ科みたいな花をつける白い大きな植物が咲いており、これにハナカミキリの仲間が来ていました。

マルゲリータでおなじみのマルガタハナカミキリ。ピドニアもたくさんいた。

奥多摩ややや高い山で見られるマルガタハナカミキリがたくさんおり、チョウ以外にも良い虫たちが潜んでいることにワクワクが止まりませんね。

木造デッキを下るとマルバダケブキがたくさん生えています。

これに来ているセセリチョウが神奈川では珍しいオオチャバネセセリばかりであり、このセセリチョウに目をくれているとクジャクチョウやヒョウモンの仲間がデッキを次々と横切っていきます。

オオチャバネセセリ。最も普通に見られた。

キョロキョロしていると次から次に色々見つかり、楽しいですね。

たくさん鳴いている蝉の声はここではエゾゼミの仲間です。

エゾゼミの仲間は先端の枝についていることが多いと聞くのでその通り探していくとセミのシルエットを発見します。

コエゾゼミ。鳴き声は聞こえるが姿が見れたのはこれのみ。

望遠レンズでかなり距離がある場所を撮影してみるとエゾゼミの仲間が写っていました。後ほど確認すると胸部の模様が途切れているため、コエゾゼミのようです。

さらに交尾をしている場面だったようでした。

高原について早々ベニヒカゲが出現します。

ベニヒカゲ。地味めなヒカゲチョウの中でも派手でとても色が綺麗。

黒い羽に赤い模様が入る模様だけならホラーチックな印象を受けるカラーリングですが、実際には汗や服、人にもよく近づいてくる愛嬌のあるチョウです。

靴やズボンによく止まる。かわいい。

ベニヒカゲは訪れた8月第一週目の時点が今年は当たりだったみたいです。

この日最もよく見られた蝶がベニヒカゲとコヒョウモンというこれまた高山に生息するヒョウモンの仲間です。

おなじみのヒョウモン類と比べると一回り小さい。

花周りはもちろん笹の仲間や動物のうんちなどにも来ていました。

うんちに集まるベニヒカゲ。うんちはアナグマのものらしい。

たくさんの個体が見られるのは動物のうんちみたいですね。

道中でベニヒカゲが翅を広げているのを目にします。

日向ぼっこかと思ったら死んでいた。

絶好のチャンスと思い撮影するのですが、近づいて見ても逃げる気配がないためつついてみると腹部がありませんでした。

きれいな個体なのに可愛そうでしたね。

高原は季節の移りが早いのか出現する種類の入れ替わりも早いようです。

マルバダケブキとベニヒカゲ

種数に関しては蝶では6種類ぐらいでしょうか。あまり多くはありませんが、出現の内容が良かったので満足感は高かったですね。

ビジターセンターで教えてもらった蝶が多い場所へ

湯の丸高原を満喫し、ビジターセンターで聞いていた高原周辺の蝶が多い場所へ向かいます。

クマなんかがいかにも出そうなちょっと怖い雰囲気

現地ではヒヨドリバナの類のお花が群生しており、ここには高原とはまた違う蝶の環境がありました。

避暑地のアサギマダラ。ここで生まれて南に旅立つのだとか。

ここで最も見られるのはアサギマダラです。夏に高山にいるとは聞いていましたが、その数は何十匹単位です。目線の先に5~7くらいのアサギマダラがいることも多く、非常に良かったですね、

カラマツが多かった高原と異なり、ここはシラカバ林です。

高原でエルタテハらしき蝶を見たのですが、エルタテハだったと思うことにしています。

クジャクは多いがキベリはいない

クジャクチョウはここのほうが多く、かなり近くでも見ることができましたね。

ヒョウモン類もこちらのほうが多かったです。中身はコヒョウモンとメスグロヒョウモン、他にもいたようですが活性も高く種類は分かりませんでした。

とにかく出現する蝶の種類はどちらも限られていますが、高原性の蝶にお手軽に出会え、高標高まで車で行けてしまうので興味のある人にはとてもおすすめですね。

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