6月のアオタマムシを自分でも見たい
アオタマムシは例年7月頃から出現しています。

しかしながら今年は前回の記事でも紹介したように6/27日の6月下旬の時点ですでに目視及び同行の方が1匹成果を上げています。
この日は6月30日。私にとって唯一の6月ラベルのアオタマムシを捕まえるチャンスです。そんなチャンスを逃すわけもなく高尾山を訪れました。
アオタマムシで強くてニューゲーム
今回のアオタマ採集ですが、前回の記事でアオタマムシを捕まえた虫仲間が3日間連続でアオタマムシの採集に行き情報を色々と共有してくださったおかげで気分は強くてニューゲームです。

時期的にはとても早いものとなるので、条件の良い木を選択していかないと出会えなかったものと思われます。
虫仲間に感謝を述べたいですね。
土日は人も来ていたようで、平日となる今日にそうしたライバルがいないことを願っていると幸運にも到着時点では人がいませんでした。

早速立ち枯れに張り付いてアオタマの飛来を待つことにします。
なお私の長竿は5mのものなのですが、アオタマ採集はメス自体は降りてくる可能性こそあるものの必ずしもそうではないので長いに越したことはないですね。

結論的には5mでも4匹ほど出会えましたが、8~9m程のものがあればチャンスロスも減ると思います。
ポイントに到着し待っていると早速7m程度のところにアオタマと思われる緑の光沢がある虫を発見します。

これまで背の低いモミの木と手元でのハンドキャッチしかしていないアオタマ歴の浅い私ですが、以前アオマダラタマムシの採取時に練習できていたのでそれをイメージして取ります。
1匹目は緊張しますね...下からつついてネットに落とす!

ということでスムーズにキャッチすることができました。坊主を回避することができて安心しましたよ。いやぁ自分で取れるとひときわ輝いて見えますよね。
長竿を扱っていて登山者の方に声をかけられたりしてアオタマムシを見せても、これぐらいきれいだと好評な声が多いですね。
樹冠には時折アオタマと思われる虫のシルエットが飛び出してきており、♂も1匹取ってみたいなぁなんて思いながらもメスの飛来を待ちます。

アオタマは木ごとの日照の具合がとても大事なようで、訪れた時間頃にまとまって出現が見られました。
2匹目の飛来も意外と早く続けざまに捕獲していきます。やり方は同じなのですが、角度などの都合で難しかったり危ういことが多々あります。
2匹目は問題なくそこに落とせたのですが、3匹目はネットインしたものの網の浅いところに取り付いてしまい、網を縮める途中で逃げられてしまいました。これは残念。

落ちたところも見えたのですが、アオタマの音もなく飛んでいく忍者のような逃げ足を追跡することができませんでした。
この悔しさがアオタマムシの大木の立ち枯れ採集ですか...
癖になりますね!!
そんなこんなで待機しているとベテラン風な感じの方が降りてきました。

アオタマいますか? 2匹取れましたよというと驚いたようです。歴のある採集の方だったのですが、6月の出現は初めてとのことです。
その方と話をしつつ6月ラベルはやっぱ欲しいですよねと話をしながら木で様子を見ていると、アオタマが目線ぐらいに降りてきていました。

私はもう2匹取れていたのでその1匹を譲り、やりましたねぇ6月ラベル!なんて盛り上がっていましたね。
結局この日はその方とお連れの方と合わせて採集は各2匹ずつ。3人のロスを分の話を含めるともう少しは見つかったようですね。
今季のアオタマムシは例年とは異なる出現となるのかもしれませんね。

個体数は奮いませんでしたが6月30日のかなり早い時期にアオタマの姿を自分の手で見ることができて満足したものとなりました。ピークに向けて下見も行えたので、今季は自己開拓ポイントでの追加を狙っていきたいですね。
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次回はシンジュサンを求めてオールナイト高尾です。ミヤマ祭りでした。
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