ヒラタの新産地を求めて

ここ最近非常に調子の良いヒラタクワガタ採集ですが、記事だけ読んでいるとヒラタクワガタってこんなにバンバン取れてしまうものなんだと勘違いしてしまいそうになりますよね。
読んでいる人の中には自分たちは全く出会えないのになぜ?と疑問に思うかもしれませんが、ポイントを知らなければなかなか出会えないものだろうというのはヒラタによくある話です。
エリア的にヒラタがいそうな場所はわかってきたので、ここ最近はヒラタの新規ポイントを求めて開拓してきました。
たまには成果のない採集記事も書いて、いいところばかりではなく記事の裏にある泥臭い部分も書いていこうかと思います。
ヒラタの新産地を求めて
ヒラタのいる場所を今年は教えてもらうことができたので、いる環境については高い精度で理解することができました。

そうなると別地域を開拓したくなるのが虫好きというものです。
次は自分自身の手でヒラタのポイントを開拓し、50mm以上を捕まえることを目標にして良さそうに見える場所を探索していきます。
地味ながら重要な下見活動
新規開拓で重要なのはとにかく自分の足でいそうだと思った環境に足を運ぶことだとおもいます。

Googleマップなどは便利ですが、それですべてが読めるわけではありません。
現地を訪れるからこそ分かる意外な穴場というのも見つかりますからね。
一方で下見は地味なので多くの方に避けられがちです。
ただ下見無しで何処かから集めてきた他人の情報は、多くの人にもバレているポイントだということは理解しておくべきですね。
そんなこんなでヒラタのポイントを見つけたいので9時間ほど歩き回ってきました。
なお、この日はヒラタの♀なのか怪しいテネラル状態のクワガタのメスとコクワが数匹、ノコギリが1匹見つかりました。
怪しそうなポイントを見て回る
本日のプランはこうです。

午後一から下見を開始して日没後に良さげな場所を巡回。言葉だけだと簡単ですが、やってみるとなかなか大変です。
ポイントになりそうな場所を見ていくわけですが、当たりをつけていた場所の内訪れてヒラタがいそうな感じだったところは少なかったです。
逆にこの日で一番良さそうだったポイントは現地を徘徊しているときに見つけた場所でした。
ヒラタの発生に必要な要素が整えられており、木の状態も隙間やウロが多く良好でいかにもという場所でしたね。
樹液自体はここ数日の雨の影響か真夏よりもよっぽど出ています。
ただ、カブクワの時期にはやや早い時期なのとここ最近は涼しい気候のためか樹液性の虫はかなり少なかったですね。樹液臭はかなりしているんですけど。
日没後の巡回
日が落ちたところでここにはいるだろうと考えていた場所にて樹液の木を見ていきます。

環境や木の感じなどからみていけば間違いなくいるエリアと思われるのですが、そもそも虫自体があまり多くはいません。
樹液の発酵もよく匂いもしていますが、涼しいぐらいの気温が良くないのかそれとも発生数が少ないのか環境の割にいません。
ようやくコクワガタを見つけましたが、ヒラタのいそうな場所の大型コクワというのは結構ドキッとさせられますね。
神奈川ではこんなシルエットを見ても間違いなくコクワなのでもう疑いようがありませんが、高尾におけるネブト探しのときの小さな黒系クワガタにびっくりする感覚と似ています。

その後ノコギリクワガタも発見しました。何気今年初のノコギリクワガタです。
ヒラタのメス?
あてが完全に外れてしまいどうしたもんかと思いながらポイントを移動していくと、クワガタのメスを発見。
見たところ新成虫になりたて直後のテネラル(クワガタの場合赤みがかかる)という状態のようです。

コクワっぽさを感じながらも判別点を見ていくと、前足の脛節がカーブするようについており、サイズの割にかなり太いです。

テネラルでツヤ感が分かりにくいのですが、上翅にも艶があり、ヒラタの♀なのではないかと思います。
どのみちメスは取るつもりはないので写真だけ取ってリリースしました。
そんなこんなで確信のあるヒラタには出会えずおよそ9時間ほど今季に活かすための下見活動をしてきました。
今回見つけられたポイントで良い成果を報告できるといいんですけども、移動距離がそれなりなので実際に行くかは不明です。
事前に予測していた当たりそうな場所がおおよそ不発してしまい、なかなかに渋い結果となりましたが、気温や時期的な要因がたまたま重なった可能性もあると思っています。
ヒラタのいい時期と言われる6月頃の蒸した時期まであと僅かなので、今回は奮いませんでしたがその時期にまた様子を見に来たいと思います。
こんな感じの泥臭いこともたくさん華やかな記事の裏で経験しています。
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ヒラタ採集の次回です。
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2025年の都内ヒラタ編です。ヒラタにハマるきっかけですね。
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