ヒラタの大歯への憧れ
ヒラタクワガタは東京神奈川では比較的珍しいクワガタであり、仮に運よく見つけることができたとしてもそのサイズは40㎜以下かその前後程度のものである場合がとても多いです。
(私が河川敷などでしか見ていないからかもしれない)

今年は知り合った虫友のおかげでヒラタクワガタに遭遇する機会があり、幸運に恵まれました。
一方でコクワを凌駕するような大型個体には出会えておらず、せっかくなら神奈川東京のドリームライン(勝手に言ってるだけ)の50mm超え個体も見たいという欲のままにヒラタを求めてきました。
50mm超えのヒラタを目指せ!
この日は天気が夏日と言えるぐらい暑い日でした。

前回が曇りであったのでその辺の天候や乾燥具合による出現の変化や反応の違いなどの観察ができればと思い決めましたが....暑い!
慣れていない体に30℃以上の気温は堪えますね。
ヒラタは昼間でも取れるということは前回で十分確認できましたが、曇りの日だと雑木林の中は薄暗くこれがいいように機能していたのではないかと個人的に考えています。
坊主は避けたいしできれば姿を拝めるぐらいのことは頼むぞという感じです。
最初のポイントに到着して様子を見ていきます。
樹液は前回よりも乾いており、やはり暑くて乾燥するこの時期というのは樹液の変化も著しいものですね。
洞などを見つつ、ヒラタの姿が無いかと探していくと...?

い、いきなり来たー!!
でかいケツです!これはでかい!
普通に樹液にくっついています。
上翅を掴んで足が取れないよう慎重に引きはがすと
これは大きそうですね。推定でも50㎜以上は確実にあるサイズ感です。大人の親指の幅くらい横幅があります

艶消しの濃い黒がとてもかっこよく見えますね。
何だこの平たさはという感じでヒラタクワガタの由来を再認識しました。
ということで東京の50㎜以上を取るという目標は意外とあっさりと達成してしまいました。サイズは53㎜程で過去捕まえた54㎜の神奈川の個体と比べても十分すぎるサイズ感です。
54㎜を捕まえた時は殆ど興味がなかったのであれなのですが、自分で探し求めて大型のヒラタを捕まえたのは初めてだったのでかなりうれしかったですね。
あまりの幸先のいいスタートに今日はもうウイニングラン確定です。
小さい個体やこれ以下の個体はスルーしてカウントだけしていきましょう。とボロボロの発生材となりそうなものを見ていると、まさか!

これはヒラタのメスでは!前足の曲がり具合と体の光沢感が明らかにコクワのものとは違います。
ヒラタのメスは遭遇すること自体初めてなのでとても嬉しいですね。
♀は取らない主義なのですが比較写真や今後の記事に使わせてもらう他、人生初ヒラタのメスなので記念にこの1匹だけ頂戴することに。
改めてヒラタのメスを見るとコクワのメスとは全然違いますね。知らずに見ても違和感を覚えるぐらいには違います。
その後のヒラタは振るわず
その後のヒラタですが、昼間なのもあってかウロや隙間にいるものが多く、目視しても捕まえられませんでした。

ヒラタ採集はかなり手強いものとなり、この日は捕獲が2匹で見つけたのは計6匹と実力不足が露呈してしまった結果となりましたね。
掻き出し棒が貧弱なのでもうピンセットも持っていこうかと思います。
ヒラタを眺めるだけ
念願の大型ヒラタクワガタを見つけてしまいニヤニヤが止まりませんね。

50mm以上のヒラタは神奈川民の憧れであり、なかなか達成できないのです。
ヒラタの分布は神奈川では散発的で、おそらくいるところにはいるのでしょうがなかなかそのポイントを見つけるのは困難です。
虫友のおかげでヒラタのいる生活を送っているわけですが、ヒラタはかなりいいですね。

というのも夜、羽音はしませんし虫かご内をがたがた動き回る音もほとんどしません。ノコギリやミヤマだと夜のうるささがちょっと面倒なのですが、ヒラタは今のところそういうのが有りません。
非常に飼育向きだと思います。

屋外でもこのとおりであると思われ、今回の採集ではヒラタが私の接近の音などですでに警戒しており、ライトの照射とともに逃げていくのをたくさん目にしました。
ヒラタのいそうな場所のあたりはだいぶ効くようになってきたので、夜の散策もしてみたいなと思います。
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そろそろミヤマの時期も始まりますね。